「映画を観る悦びに満たされた」トレンケ・ラウケン エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
映画を観る悦びに満たされた
舞台はアルゼンチンの田舎町トレンケ・ラウケン。ブエノスアイレスから来た植物学者の女性ラウラが姿を消した。
ラウラを捜す2人の男、恋人ラファエルと現地アテンダントのエセキエル、そして彼らが彼女と過ごした時間を遡って描くPart1。
そう、エセキエルに感情移入しつつ、ラウラに恋してしまったPart1。
そしてラウラが語るPart2。
Part1とガラリとテイストを変えるPart2。
セオリーを大きく逸脱した展開に驚くも、快感に変わるまでそれほどの時間はかからなかった。自分の恋など一瞬にして吹き飛んだ。
映画を観る悦びに満たされた。「こんな映画観たことない」と呟きながら映画館を後にした。
今年のベストの一本だろう。
🌾カイエ・デュ・シネマ誌 2023年ベストテン第1位
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