ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニングのレビュー・感想・評価
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絶対に劇場で観たいアクションの極地、トム・クルーズの集大成。
今作はAIがテーマでありながら、描かれるのは徹底的に肉体とアナログ。プロペラ機にしがみつくシーン、海底での決死のミッション…すべてが命がけの実写。ほんとうに手に汗握る素晴らしい映画です!
AIとの戦いなのに、物質的なカギとハードディスクの奪い合いという構造も印象的でした。
仲間の死が静かに描かれ、最後には誰もが別々の方向へ去る。「導火線に火花なし」の演出が象徴するように、これは“終わり”の予感をはらんだ作品。大スクリーンでリアルタイムに体験できたことに感謝です。
超人トム
面白かった。細かい部分の理屈がよく分からない私をもぐいぐい引っ張っていってくれる作品の力を感じました。
イーサンの何があってもブレない意思と、強さの中の優しさが本シリーズの魅力ですね。
でもみんな超人過ぎ。今回良かったキャラクターはパリスです。
トム・クルーズはとにかく凄いです。
ストーリーとしては、前作に比べると、ちょっと地味目な印象です。笑えるシーンがほとんど無かったのと、アクションが、物凄いことをやっているのは分かるんですが、潜水艦の中や空中のシーンが長かったので。
エンティティは、自分の意思を述べないから、実体がよく分からなくて、戦いが終わってもスカッとした感は薄かったです。イーサンはこれからも人類の危機を救うのだ、人知れず、という終わり方は良かったと思います。
ミッション・インポッシブル座これにて千秋楽
実に30年に亘る大ヒットシリーズの集大成で、相変わらずトム・クルーズの骨身を惜しまない壮絶アクションには拍手しかありません。映画ファンを配信でなく映画館に足を運ばせるために、観客を喜ばせる一点に集中している彼のスターとしての姿勢は素晴らしいです。一方で、脚本のできが良くなくて、ストーリーは正直言って分かりにくいし展開も間延び勝ちなのが残念。真の敵の実体(entity)がないだけに明確な敵のイメージが持てないし、その目的や登場人物の思惑が入り組んでいるのを、全て膨大なセリフで説明するのは、アクション映画の脚本としては大マイナスです。後はトムの壮絶アクションを楽しむだけなんだけど、減圧が必要な極寒の深海から裸同然で泳いできたり、いつの間にか予備のパラシュートを持っていたり、せっかくのアクションを台無しにするようなご都合主義もガッカリでした。脚本のマッカリー監督どうしちゃったのかな?役者では、トムのMI座の座長振りがあっぱれです。他のレギュラー陣の皆さんもお疲れ様でした。
M:I-memories
思い出振り返り編?
ベンジーのウールネクタイかわいいなーとか、今回トムはパンイチがちだなーとか、プロペラ機の足操作ってどっかでみた…どこで観たんだっけ…とか、自分の雑念とともに過去作の思い出をプレイバック。
最終的にあれはさ、トムが持っててどうすんのさ。
シリーズで一番地味に
M:Iシリーズと言えば、トムのアクションの見せ場を先に作り、後からストーリーを付け足したような作品がこれまでのシリーズだったが、意外にアクションシーンが少なくシリーズで一番地味な作品と言っても良いだろう。
また、これまでのシリーズと違って前作から継続しての続編なので前作を知らない観客に対する救済処置として過去の出来事の説明やフラッシュバックを取り入れている為、169分という長尺になっている。
アクションよりストーリーを重視したのだろうかそのストーリーもテンポが悪く、暗いトーンでイマイチ盛り上がりに欠ける。
長尺になった分、アクションシーンが増えていればいいのだが、見所と言える部分はセスナのシーンぐらいだろう。
潜水艦内部のシーンなどもあるのだが合成カットなどがある為、トムがいくら過激なスタントをしていてもその恩恵が薄れてしまう。
フォールアウトまでは比較的スタントシーンは長尺で見せていただけに緊張感があったのだが、前作からカットが多くなっているように思える。
ジェレミー・レナーはシリーズを離脱する際に監督から彼の役の死を提案されたそうだが、ジェレミーは断ったそうだ。この話を聞いてから本作でのルーサーの死は必要はあったのだろうか?と思う。
理由はどうあれ、役者が離脱する際にその役を死に追いやるというのはとても想像力に欠ける。
マッカリーが監督するようになってからはストーリーは薄くなったがその分アクションが過激になっていた。
何故か本作ではその逆をやる事により、アクションもストーリーも中途半端なものになってしまった。
とは言えトムももう歳なのでこの程度に落ち着く事にしたのかもしれない。
いつからかアクション俳優になってしまっているが、
アクションをしないトムの方がむしろ好きなので今後の演技派な彼の作品に期待したいと思う。
病的ギャンブラー・イーサン?
人生は選択の連続です。
今日のご飯は何にするかに始まり、その後の人生を大きく変える選択もあります。また、自分の選択が他人に大きく影響することもあります。
イーサンは「選択」をします。初期の頃は組織の無茶な指示に強制的に従わざるを得ませんでしたが、このところそれは組織の指示を離れて、自分でどうするかを選択するようになりました。そしてイーサンの選択の指針は、「見知らぬ人を守るため」であり、それはイーサン自身は決して表に出ることなく自己犠牲的に成されるものでもあります。
しかしイーサンの「見知らぬ人を守る」という選択は、極めて「impossible(不可能)」な「mission(任務)」でありました。時には仲間の犠牲という苦い実も味わいます。
もちろんこの映画はいわゆる「ヒーローもの」ですから、結末的にはできそうもないことをスーパーマン的にやり遂げて人々を救う、という筋だてに決まっているわけです。爆弾の赤白のワイヤーのどっちを切ったら良いかわからないけど、時間ギリギリで勘で切ると切ったほうが正解で助かった・・・みたいな「お約束」です。
「ヒーローもの」のストーリーを続けていくと、段々その危険度・ギリギリ度が先鋭化してしまって、ついには「そりゃ、あり得ないだろう!」という具合に、あまりにも非現実的になってしまいがちです。バトル漫画の「力のインフレ現象」みたいなことがどうしても起きてしまうことが避けれられなくなります。この映画も「先鋭化」からは免れず、設定的に無理がある場面は多々あります。
もはやこれだけストーリーがimpossibleだと、イーサンは大義名分よりも危険そのものを生きがいとしている「病的なギャンブラー」なのではないかと疑ってしまいます。まあ、イーサンはヒーローなわけですからそう見えるのも仕方ないとしか言いようがないのですが、現実的には責任ある立場の人の「選択」は「ギャンブル」であってはならないはずです・・・例え大義名分があろうとも。
その点でいい失敗例が、この映画の中に出てきます。女性の大統領です。女性の大統領も「見知らぬ人を守る」という信条はイーサンと同じです。そこに責めを負わせるべきではないでしょう。でも、大統領の選択は明らかに間違いだったと僕は思う。
大統領は2つの選択を迫られていました。①アメリカの核兵器発射システムがハッキングされる前に他の国の核兵器を攻撃して核兵器を無力化するということ・・・ただ人的被害は甚大です。②はAIにアメリカの核兵器がハッキングされないように核兵器発射システムの電源を落とすというもの。・・・ただイーサンがAIをなんとかしてくれない限り、AIが他の国の核兵器を操作して人類大虐殺の危険は回避できない。
まあどちらもリスクがありますし、①も②もアメリカの優位を損なわない為という理由もありますが、どっちを選択するか、苦渋の決断です。大統領は「見知らぬ人を守る」ために(ついでに自分の息子も守るために)、②を選択します。もしイーサンがAIをなんとしてくれたら多くの「見知らぬ人を守る」最善の結果を得ることができます。
ところがどうなったかというと「手遅れ」になりました。アメリカの核兵器発射システムもAIがハッキングします。つまり、もはやイーサンがAIをなんとかしてくれる以外に人類大虐殺を止める手段がなくなったということです。
大統領はどうすれば良かったのでしょうか。たまたま結果的にイーサンがAIをギリギリなんとかしてくれたので一番良い結果になりましたが、成功する確率が極めて少ない「イーサンの働きに賭ける」というのは、これはギャンブルに他ならないでしょう。
責任ある大統領の立場としては、最善の結果をとりたくて「ギャンブル」をするのではなくて、手遅れになる前に例え犠牲が大きくとも「大を取って・小を捨てる」選択を責任を持ってしなければならないのではないでしょうか。あえて大きな犠牲を払った結果についての責任は、一人の政治家に負いきれるものではありませんが、あえて「泥をかぶる」矜持が政治家には必要と思う。
倫理の問題で「トロッコ問題」という思考実験があります。
詳細は避けますが、要は「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」ということです。僕は、もし「自分が責任のある立場でありその選択を行わなければならない状況である」と仮定した場合は「手遅れになる前に犠牲がより少ない方を選ぶ行動をするべき」と考えます。しかし「いかに善意であるとしても、倫理的・道徳責任及びその選択によって生じる結果の責任から免れない」とも付け加えます。
イーサンにも大統領と似たような傾向が見られなくもない。イーサンは、正義漢であり、博愛主義であり、常に最善の結果を病的に思えるほど選択し・挑戦し・行動します。結果的には、映画・物語ですから良い結果になるわけですけれども、そのために危険な賭けをいつもします。
イーサンは「病的なギャンブラー」?・・・あなたはどう思いますか。
人間は、人生において様々な選択をします。
しかし、例え善意であるにせよその選択の結果については責任を負わなければなりません。
・・・とまあ色々書きましたが、映画としては理屈抜きで(散々理屈を捏ねた後になんですが(笑))誰が見ても楽しめると思います。今後このようなスケールの、お金と時間をかけた大作はなかなか・・・もしかしたら最後?かもしれないとも思いますので、ぜひ映画館で!全ての人に見て理屈抜きに楽しんでいただきたいと思います。
Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
もう一度!
この作品、最後かなあ〜。
今回も最初から最後までハラハラドキドキ
イーサンはもちろんカッコ良かったけど、
ベンジーも今回は沢山活躍していて、ステキでした。
でも、ルーサーが死んでしまったのはとても悲しい…
ずっと一緒だったのに…
ところで、イーサン
パラシュートいつの間に2つ持ってたの〜?
もう一度、吹き替えで観に行こうっと。
イーサン・ハント/ノー・タイム・トゥ・ダイ。 トムちゃんはアクションをやめへんでーー!!!
IMFエージェント、イーサン・ハントの活躍を描くスパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの第8作。
前作から2ヶ月、世界は暴走したAI“エンティティ“により分断と混乱に満ちたものになってしまっていた。エンティティを制御する鍵を手に入れたイーサンは、それを消滅させる為に仲間たちと共に宿敵ガブリエルの行方を追うのだが、隙を突かれた彼とグレースは逆にガブリエルに捕えられてしまう…。
監督/脚本…クリストファー・マッカリー。
○キャスト
イーサン・ハント…トム・クルーズ(兼製作)。
ベンジー・ダン…サイモン・ペッグ。
ホワイト・ウィドウ…ヴァネッサ・カービー(アーカイブ出演)。
グレース…ヘイリー・アトウェル。
1996年から続いてきた『M:I』シリーズも遂にファイナル。トム・クルーズさん、お疲れ様でした〜🎉
思えばシリーズ1作目から約30年。同じ俳優が主人公を演じ続けたシリーズでここまで長く続いたものは、これ以外には『男はつらいよ』(1969〜2019、渥美清が主人公を務めたのは実質1995年まで)くらいしかないんじゃないでしょうか。これからはトム・クルーズの事を“USの寅次郎“と呼ぶでっ!
全作鑑賞済みとは言え、正直言って『M:I』シリーズの事は殆ど覚えていない。どれがどれやら、マジで全部ごっちゃ混ぜになってしまっている。直接の前編である『デッドレコニング』(2023)についても、もの凄いふわっふわした記憶のまま本作に挑みました。
予習無しで大丈夫かっ!?と少々心配していましたが、結論から言えば全く問題無し。『1』から今に至るまでの総決算的な内容なのですが、「お前はあの時の○○!」や「実はあの時の○○は…」など、これまでの登場人物や出来事とリンクする様な時には過去のアーカイブ映像が流れるという親切設計で、自分の様なライト層でも安心して観ていられる。
そもそも、作中でセルフツッコミが入っていたように、『M:I』シリーズの基本構造は「仲間の命を人質に取られたイーサンがなんやかんやで世界を救う」というパターンで統一されており、ぶっちゃけストーリーとか有って無い様なもの。トムの「俺のやりたいスタントベスト10」を描くための装置としてこのシリーズは機能しており、それはこの最終作でも何ら変わっていない…どころか、それがちょっとどうかしちゃってるレベルにまで先鋭化されてしまっている。
“トム・クルーズとは一体何者なのか“。
全ての映画ファンが、この問いに頭を悩ませてきた事だろう。キャリアの初期はヤングアダルト・スター、いわゆる「ブラット・パック」の1人としてみなされてきたが、『レインマン』(1988)や『7月4日に生まれて』(1989)で演技派としての地位を確立。その後、『ミッション:インポッシブル』シリーズが始まると共に徐々にアクションスターへとシフトしてゆき、シリーズ4作目『ゴースト・プロトコル』(2011)辺りで完全に今のトムの雛形が完成。その後は「アクションバカ一代」として映画界の果てしなく遠い男坂を1人爆走している。
過激なスタントを生身で熟す、という近年の傾向から“USのジャッキー・チェン“とも称されて(揶揄されて?)きたトム。
自分も「トムはジャッキーに憧れているのだろう」などと思っていたのだが、今作を観てしまったからにはその認識を改めなくてはならない。
この映画でのトムの振る舞いを見てもらいたい。やたらとパンツ一丁になり、裸一貫で北極海にダイブ。空中では飛行機にしがみつきながら、猛風で変顔。なんやかんやあって最後にはスカイダイビング。これはもう映画スターというより、リアクション芸人の領域ではないのか?
そう、何を隠そうトム・クルーズはジャッキー・チェンではなく、“USのダチョウ倶楽部“を目指していたのだ!!
親日家のトムの事、きっと日本のバラエティ番組「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ‼︎」(1989-1996)を観ていたのだろう。そこで芸人たちがロケバスごと海に沈められたりロケットランチャーで爆撃されたりスカイダイビングされられたりする姿を見て「This is it ‼︎」と叫んだに違いない。
「俺もこの番組に出ているダチョウ倶楽部さんみたいになりたい…」。そう思ったトムは研鑽を重ね、遂には裸芸に氷風呂、そして変顔までも習得。上島竜兵亡き今、その後任者として名乗りをあげる。
リアクション芸を手にしたトム、今後はお茶の間で「Monsieur Muramura」や「Kiite naiyo〜」と言った往年のギャグを披露してくれる事だろう。きっとそうに違いないんだ…。
…一体俺は何の話をしているんだ…?
何が言いたいのかと言うと、とにかく今回のスタントは凄いッ!あまりにも凄すぎて殆どコメディ映画…というかギャグ漫画の世界に足を突っ込んでしまっている。
格闘漫画「刃牙」の作者、板垣恵介はインタビューで「『こんなの笑うしかないだろ!?』というのを表現したい」と述べていたが、トム・クルーズもまたマジなのかギャグなのかわからないという「シリアスな笑い」を体現した存在へと昇華してしまった。
笑わそうとしているのかしていないのか、それすらハッキリとはわからないところに彼の得体の知れなさを感じずにはいられない。
はっきり言って、本作の旨みは中盤の潜水艦パートとクライマックスの空中パート、この2つのスーパースタントのみ。そのために169分というクソ長いランタイムが費やされており、冷静に考えると「ふざけんなっ!!」と一喝したくもなるのだが、観ている間は全く退屈しないのが不思議。中身がスカスカなのは認めざるを得ないが、だからこそ味わう事が出来るゴージャスでリッチな映画体験もあるのだと、この映画は教えてくれる。
「IMFには他にエージェントがいないのか…?」とか「作戦の意味がサッパリわからんのですが…」とか「水圧舐めんなっ!」とか、ツッコミどころは死ぬほどある訳だが、そういう雑念は一旦脇に置いておいて、トム様の命懸けのスタントに胸を踊らせたい。
コロナ禍やハリウッドストライキの影響を受け、完成が伸びに伸びてしまった本作。そのせいもあり、製作費が4億ドルというちょっと考えられない数字になってしまった。これをペイするためには興行収入10億ドル以上出さないといけないんだって。…そんなもん無理に決まってるだろっ!!いい加減にしろっ!!
ただ、公開が遅れてしまったのはなにも悪い事ばかりではない。フェイクニュースと陰謀論によりインターネットをカルト化し、猜疑心により人々を分断させるというエンティティのやり口は、たった今我々が直面している世界的な問題の合わせ鏡となっている。当初は2022年に公開する予定だったというが、もし予定通りに事が進んでいたら、本作の内容はただのSFとして一笑に付されていたかも知れない。公開が遅れたからこそ、この物語の風刺性はより鋭さを増したと言えるだろう。
だからこそ、エンティティの扱いの雑さには正直ガッカリ。タイムリミット以上の役割を果たしていないじゃないか…😮💨
ぼんやりとしか描かれていないが、どうやらエンティティを信奉するQアノンの様なカルト信者が世界中にいるらしい。じゃあ今回の敵はどう考えてもそいつらにすべきだっただろう。そうすれば今回の名言「お前はSNSの見過ぎなんだよっ!」がもっと活きたものになったはず。
また、激ヤバAIだというエンティティが全くそのヤバさを発揮していない点もよろしくない。意思を持ったAIだからこその嫌らしさ、例えば悪意のあるウソや陰謀論で世界を掻き乱し、各国の代表が自らの手で核のスイッチを押す様に仕向けるとか、そういうものを描いて欲しかった。
もう一点苦言を呈するなら、チームのメンバーが微妙すぎる。ルーサーが早々に退場してしまった事もあり、見知った人はベンジーだけ。後はほぼ全員が前作で初登場した新メンバーじゃん!ダンローなんてレアキャラを今更引っ張り出す必要あった!?
元々『M:I』シリーズはメンバーの入れ替わりが激しいのでこれがデフォルトといえばそうなのだが、最終決戦くらいはバチッとしたオールスターキャストを見たかった。メンバー間のケミストリーという意味では、やはりシリーズが進むごとに敵すらも味方に取り込んでどんどんファミリーが増殖してゆく『ワイルド・スピード』シリーズ(2001-)の方に軍配が上がるか。
結局、『ローグ・ネイション』(2015)のハント/ブラント/ベンジー/イルサ/ルーサーの5人体制がベストだった。ジェレミー・レナーとレベッカ・ファーガソンがシリーズに復帰してくれれば、今回の盛り上がりも5割増しくらいにはなっていただろうけど、まぁ色々と難しいんだろうね。
何処に評価軸を置くかで賛否が分かれそうな本作。ウェルメイドなスパイ物語を期待している人にとってはダボハゼみたいな映画だろうが、「トム・クルーズによるビックリスタント見本市」を求めている人にとっては十分に満足がゆく出来栄えなのではないでしょうか。
『M:I』シリーズも完結したし、これでトム・クルーズもアクションスターからは引退…しそうにないなこれは。
「トムちゃんは100歳になってもアクションをやめへんでー!!!」と、インタビューで高らかに宣言したトム。『トップ・ガン3』や『デイズ・オブ・サンダー2』、更には宇宙ステーションで映画を撮るという野望まであるという事だが、トムには“USの寅さん“、そして“USのダチョウ倶楽部“として、渥美清や上島竜兵の分まで精一杯活躍して頂きたい。陰ながら応援してますっ!!
※『デッド・レコニング』では『カリオストロの城』(1979)を髣髴とさせるフィアットでのカーチェイスが描かれていた。マッカリー監督はインタビューで「『ルパン』なんて知らん」とキッパリ言い切り、その影響下にはない事をアピールしていたが、今回の水中スタントもちょっと『カリ城』っぽかった様な…。複葉機でのチェイスシーンは『紅の豚』(1992)っぽかった様な…。飛行機のカラーリングとか風圧で顔がベロベロになるとことかそのまんま。
今回、映画のプロモーションで25回目の来日を果たしたトム。その合間にマッカリー監督と共に「ジブリ美術館」を訪れた事が明かされた。
…トム&マッカリー!きさま!(やっぱりジブリを)見ているなッ!
※※『M:I』シリーズ超私的ランキング!
🥇『フォールアウト』(ヘンリー・カヴィルも頑張りました)
🥈『ファイナル・レコニング』(評価が高すぎる気もするが、餞別の意を込めて)
🥉『ローグ・ネイション』(飛行機はへばりつくもの)
④『ゴースト・プロトコル』(高層ビルの清掃員さんは凄い)
⑤『デッド・レコニング』(戸田奈津子よ、固有名詞の「それ」なのか代名詞の「それ」なのか分かりづらいぞ)
⑥『3』(悪役はこれが1番)
⑦『1』(当時SNSがあったら大炎上していた事だろう)
⑧『2』(ハト!ロン毛!クライミング!)
やっぱり凄い
トム・クルーズ凄い!
本当にスタントマン無しでやってるとは恐れ入りました。
ストーリー的には過去作を知らないと「?」になりそうですが、今回のミッション完了に向けて奇跡的な場面が多発します。
潜水艦から脱出したあとの助かり具合は都合が良すぎでしたし、大統領があの時ボタンを押してたら?とか突っ込み所も多発しましたが結果的には面白かったです。
これはもう一度見たいですね。
ミッション・インポッシブル最高!!って言いたかった
結論から言うと、観ようと思ってる人は観に行こう。後悔はしない。でも、ミッション・インポッシブルシリーズに何を求めてるかによるけど、過度な期待はしないほうがいい。
いま、映画館から出てきて10分くらい経ってからこのクチコミを書きはじめてます。
当方、ミッション・インポッシブルのシリーズは全部映画館で観ていて、クチコミなんか書かいたこともなく、「クチコミなんか気にしないでみんな観るでしょ?だって最高な映画だから!」くらいに思ってた40代のおっさんです。
でもなんでクチコミを書いたか。
それは、まだ観てない人への注意喚起と、観た人がこのクチコミを読んだら「そーだったよね!」と同意してくれるかなと思い書いてます。
まず、良かった点。
①今回の無理難題な設定を無理にでもまとめ上げたこと。
②トム・クルーズがあの年齢でアクションを頑張ってた。
今回の設定ってもう究極に無理難題って感じがしてて、前作を観終わったあとには「これ、どーやって収集つけるの?」という感情で一杯でした。それを、どーにかこーにか辻褄を合わせて着地させたのは頑張ったねと評価したいです。あと、トム・クルーズはあの年齢でよく頑張ってると思う。よく走るし。そこは本当に拍手を送りたい。
そして、悪かった点。
①あまりにも都合が良すぎる展開。
②悪役のガブリエルのキャラ変。
③ポリコレ感。
④劇中のBGM。
⑤字幕の「それ」
⑥コレジャナイ感。
前述の通り、設定をあまりにも難しくしたので、一つ一つをクリアするのに「えー、うそー!」って都合のいい展開が目白押しです。そして悪役のガブリエル、前作では強キャラ感があったのに今作では逃げる逃げる。びっくりするほど逃げ足速いです。正直ヘタレ感があってガッカリでした。死に方もねぇ。「え、そんな死に方。。」って感じでした。ポリコレ感も凄かったですね。「何その配慮」って思うことこの上なかったです。世界配給するアメリカ映画って大変なんだなって思いましたね。
で、今回強く思った悪かった点の一つが劇中のBGM。3時間ずーっと「ズーーーーン」って重めな、よく言えば荘厳なBGMが流れててもう重いったらなんの。ストーリーの展開もそうだけど、なにもメリハリがなくずーっと重々しさがあって観てて辛かったです。
そして、字幕で表示された「エンティティ(人工知能)」を表す表現の「それ」。僕、そんなに字幕についてはあまり気にすることはないし、戸田奈津子さんも好きだし。でも、今回は再三「それ」って文字が出てきて頭が狂いそうになりました。字幕で読める文字数の制限とかの都合もあるかもしれないけど、あまりにも多用しすぎでした。「名前を言ってはいけないヴォルデなんとかさん」よりも名前を言ってはいけない感がありました。
そして、1番の悪かった点は、上記した内容を総じたことだけど、「ミッション・インポッシブルってこんなんだったっけ?」ってことです。ミッション・インポッシブルってハラハラ感とか、爽快な終わり方とか、たまに見せるニヤッとするような演出とか、なんだろう、娯楽映画のいい要素がバランス良く詰まってる印象があります。だけど、今回ってなんでか本当にずーっと重々しくって、スタントも確かに凄いけどキレが無くって、終わり方も「嗚呼、世界は救われたのだ」だけで。なんか、今までのファンを置き去りにした感じが少なくとも僕には感じられてしまいました。
ただ、この作品は観なかったらそれはそれで後悔するとは思います。大画面で迫力のあるシーンや、ズシーンとしたBGMも映画館じゃないと体感できないし。
何でしょね、やっぱり冒頭に書いた通り「過度な期待」はしないで観に行ったほうがいいかもしれません。過度な期待をしないで観に行って、「ミッション・インポッシブル、やっぱ最高じゃん!!」って感想で観終わってほしいと心から思います。
個人的には追いつかないが勿論文句のつけようはない
前作からお話についていけず、復習も怠ったので、なんとなく眺めている感じになった。トムの海や空のアクションは相変わらずすごく、今回のチーム戦の様相や〆の穏やかな終わり方は良かった。
スタローンでさえ
封切り後一週間の地元シネコンで鑑賞
トム・クルーズの代表作となったミッションインポッシブルシリーズの完結編(らしい多分)
見終わっての感想を一言で言えば、御年62歳のトム・クルーズが体を張る、張る、ひたすら張る。
その姿は尊くもあり、どこかコミカルでもあり。
なんでだろう、と自分の映画遍歴を振り返ります。
80年代のハリウッドのアクションスターは私の青春でもありました。
スタローンやシュワちゃんの作品は殆どリアルタイムで劇場で見た、はずです。
スティーブン・セガールはなんか違う感があって敬遠していたかな。
そんなマッチョマン達も年齢を重ねるごとにお肌の露出は控えていきました。
多分(演技を酷評されてラズベリー賞常連だったスタローンは特に)若い頃の反動なのではと思います。
当時のトムといえば「トップ・ガン」「カクテル」で鮮烈な笑顔を振りまきアイドルの座を不動のものとしたにも関わらず、「レインマン」や「7月4日に生まれて」で演技派への転身を模索。
正直ビミョーな演技(失礼)の割にまぁまぁ評価されていた、のかなぁ。
そのトムが。
まさか60歳を過ぎてパンイチでバリバリのアクションを日米同時公開してるなんて。
一体誰が想像できたでしょう。
劇中に登場するスーパーAI「それ」でも無理じゃね?
そうそう、もう一つ強く感じたのがラスボス「entity」が和訳で「それ」だったこと。
前作からやたら登場するのですが会話としては分かりづらい。
いっそ「エンティティ」のほうがよかったんじゃないかなぁ。
まぁレジェンドの戸田奈津子さんが訳してるので、きっとこちらが正解なのでしょう。
細かいとこはともかく総じて面白かったです。
3時間の大作ですが長さを感じさせないのはトムのサービス精神の賜物でしょう。
悪く言えば古臭い。
良く言えばノスタルジックなアクションシーンをこれでもかと放り込んできます。
中盤の潜水艦のシーンは、これまでならベンジーやルーサーがデジタルでアシストしてたかもしれませんが、今回はトムが体一つと根性でぶち破ります。
この辺は、最強AI相手なのでデジタルは使えない、という設定が上手く生かされていたのかなぁと。
というわけで、作り手の熱意が伝わってくる映画って最近希少ですよね。
ハリウッドなら特に。
「トップ・ガン マーヴェリック」の時も強く感じたことですが、今どき「この作品は映画館で見るべき」と人に勧められる貴重な映画だと思います。
イーサンハントは死なない
いつものことながらピンチの連続。
でもイーサンハントは死なないのだ。
極寒のベーリング海で潜水艦がいる深度で裸で泳いでも大丈夫だし、パラシュートが燃えても予備をちゃんと持ってるのだ。
それでいいのだ。
そもそもインポッシブルなミッションををやってるのだから。
前編を見てないと分かりにくいところはあると思うけど細かいこと考えないで見るには良い映画です。
今回の指令は2時間49分我慢して観なければならない………
M:iシリーズのファンであるからこそ、ハッキリ言わせて頂く。
①今回は、ドラマ展開が雑に感じた……
流れが悪い感じで前作が良かっただけに勿体ない……
②ドキドキ、ワクワク感が感じられない…
スパイなのに、冒頭のパリスを助ける時だけだった………
③ブリックスが別人!?前作いい味出てたのに勿体ない
④そしてその相棒のドガ。いいヤツってわかるけど、すらっ〜とイーサンチームについてきたw
⑤潜水艦場面、緊張するはずなのに眠くなる……
映画館は、酸素あるのにw
⑥潜水艦の中で鍵を使って、簡単にアイテムGET!前作の苦労はなんだったんだ!
もうちょっそこの尺あってもよかったんじゃ
⑦“それ”エンティティは結局、何!?
悪にも明確な目的がないから、パッとしない。
ピッコロ大魔王の様に、『若さが欲しい』とか……人間を滅ぼしたあとの先がないと説得力に欠ける。はたまた、滅ぼす為の強い理由。
ホントは人間の思考が一番怖いよってことを伝えたいんだと思うけど(エンティティを使って)、だけど、怖さ伝わらず。
ターミネーターシリーズのスカイネットの方が怖さが伝わる。
要するに、ミッションの世界はハントがいる限り平和なのです。
イメージでは、恐ろしく描いていますが、(核が都市部を攻撃してるなど)
私たちは今の時代、色々な映画を見慣れているので、イメージ画像見せられたもの…
あと、お偉いさんの会議でも緊迫感があまり感じられない。
結論を言うとM:iシリーズは時代劇と一緒なんです。
だからこそ、笑いとドキドキ、ワクワクが必要で、最後の悪いやつをやっつけるカタルシスが重要なんです。ガブリエルのあの最後は頂けないし、何したかったのって?思っちゃうでしょ。
まだ一話完結の時間設定で色々詰まった、ゴースト・プロトコルが最高なのです!
⑧ダニエル・クレイグ版007の様にイーサン・ハントをタヒなせてエモーショナルな物語も観てみたかった………まだM:iシリーズ続くのかな?
色々と言いたいこと言ってしまいましたが、映画は楽しんだ方がお得パス!
●ンポッシブル
トムさん、還暦越えお疲れ様です。すごいの一言に尽きます。
潜水アクション、フライトアクション、30代の私ですら出来ないと思いますが潜水アクションはやりすぎ感が……あんな極寒の海で脱いだらすぐ死ぬやろ。
ルーサーの最後の録音は長すぎる。簡潔にしてくれた方がかっこよかったのに。
字幕での鑑賞でしたが、あれ。それ。あれ。あれ。もちょっとくどかった
シリアスアクションコメディ?
169分と長いのと前半が退屈という感想を目にしていたので迷ったんですが
結果、前半を我慢してやり過ごせばあとはいつものパターン、後半は安心して楽しめました
難しいことは無視して楽しむつもりでしたが、潜水艦からの脱出の仕方はさすがにちょっとやり過ぎじゃないかと、もはや人間じゃない
一方でラスボスガブリエルの最後はあっさりで笑ってしまいました(こういうのは大好き)
この169分、120分くらいに短縮しても問題ないような気はしました
前作(前編)の内容はかなり忘れていたのですが全く問題はなかったです
なので前作観ていない方も大丈夫かと
「イーサンと愉快な仲間達」vs「おマヌケラスボス」時々「空気読めない偉い人」
個人的なMVPは(昨日の敵は今日の友)パリスさん
過去作観なおしたくなった
前作のストーリーをほとんど思い出せないままだったけど、ちゃんと楽しめた。ミッション:インポッシブルって、複雑そうなストーリーだけど実は単純、というのが多い。
今までのシリーズが全部からんできてる感じで、今までのをちゃんと観てからこれみたら、より面白いんだろうな、と思った。
たしかに、過去のシリーズで、「この人全然悪い人じゃないのに、このあと責任とらされるんだろうな、かわいそうだな」って思った記憶があって、ちゃんとその伏線回収されてるのがすばらしい。
主人公の超人っぷりは毎回舌を巻くけど、今回、さすがに北極の深海でスーツ無しの生身で泳ぐってのは無理すぎて笑ってしまった。
これが最後の作品になる、と思わせといて、最後のシーンは何なんだ。続きがありそうな余韻は単なるサービス? 今回の敵である自我があるAIが、次回作で仲間になりそうな予感…。
パリス最高❗️
パリス役のポム・クレメンティエフが素晴らしかった❗️序盤の刑務所の格闘シーンが超カッコ良かった😆
そして、ダンロー❗️20数年の時を経てめっちゃ渋くなってた😆今回役的にも結構活躍してて嬉しかった。
残念な点としては、ホワイト・ウィドウが出てなかった事。
それとルーサーの死。最後の目配せのシーン、あそこにルーサーも居てほしかった。
ストーリーは、説明が長いし難しいからよく分からない部分も多いけど、トム・クルーズのアクションはやっぱり最高ですごく楽しめた😊
リアルタイムで映画館で観れて感動❗️
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