ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニングのレビュー・感想・評価
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Two thumbs up!
いやはや、トム・クルーズの凄さに改めて感嘆するばかりです。ベーリング海の潜水アクションも軽飛行機上での格闘も生身の体を張って…人間技ではありません!
前作(元々は本作前編)公開時に予想されましたが、テンコ盛りの伏線回収どころか、旧作エピソードまで及ぶ大団円、かつノンストップなアクションの連続…すべてを理解、納得するのは諦めましょう⁈ とにかく、あっという間の3時間弱、エンタメの粋!!
第一作のダンローがあの形で登場したのはしみじみ良かった。
それにしても、あ〜〜疲れた。
30年に亘り、イーサン(そして、ルーサー、途中からだけど、ベンジー)お疲れさまでした👏🏻👏🏻👏🏻
刺さらなかった
アクション満載の映画、という言葉はよく使われるが、こんなに満載な映画は中々ないだろう。走る、泳ぐ、飛ぶ、闘う。トム・クルーズが縦横無尽にスクリーンで大暴れしていた。ただ、2時間50分は長過ぎる。
沈んだ潜水艦に侵入してコードを手に入れるために悪戦苦闘するシーンも、ラストの飛行機で敵と戦うシーンも、ハラハラさせたいのはわかるのだが冗長過ぎる。長いアクションシーンと長いアクションシーンの間に入る会話シーンも長い。
アクションシーンにセリフが無いのはいいのだが、逆にそれ以外のシーンはセリフが多すぎるし説明的過ぎる。特に大統領を説得するシーンが「熱意」を伝えるしかないなんて営業初心者みたいで、スパイらしく大統領をだましてしまう、とかやれば良かったのに。と思ってしまった。
悪役がAI、というのは良いのだが、倒した時の爽快感が全くないしそれをいいように使おうとする敵役も「うーん……」という仕上がり。突然現れたAIと対話する機械のシーンは、ちょっとご都合主義過ぎると感じてしまった。
シリーズ集大成、という意味ではいい映画だった。話が進みながら歴代の事件や人物を回収していく感じとトム・クルーズが体を張り続けたのは本当に良かったと思う。しかし、2時間50分は長かった……。
アクション最高峰
シリーズ全て観てますが毎回アクションが凄すぎて数回 口開けたまま観てる。危機感迫っても常に冷静に考えてるとこ、ギリギリの攻防もうほんとに超人。特に空のシーンは圧巻、危険が伴うアクションをやってのけるトム・クルーズになんか感動して、ちょっと目頭が熱くなりました。命がけの演技のため筋力アップ、食事等にもたくさん努力されてるかと思います。
劇中の言葉で印象的だったのは、選択の積み重ねが結果になるって、たしかにそうだなと思った。その選択が正しいかどうかは時間が経過してからわかることもあるけど、周りに流されずちゃんと自分の考え伝えることも必要な時もあるかなと思った。
熱心なシリーズのファンだったら、MCUのエンドゲームのように泣けるのかもと思った。
熱心なミッション:インポッシブルシリーズのファンではない。
たぶん3は映画館で見なかった。
4はトムでなく「アイアン・ジャイアント」の監督作という理由で映画館へ行った。
そんな鑑賞者だから
過去作もトム・クルーズのスタントシーンは覚えているが
イーサン・ハントというキャラクターに思い入れはない。
前作「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」
も予告で何回も見たバイクスタントシーンと潜水艦に何かあるのと
マンティス役の女優を見るたびマンティスを思い出すなという
印象の映画で、
今回のタイトルはパート2じゃないんだなという事と
3時間あるのか・・・という
テンションがそれほど高くない気分で映画館へ。
パンフレットを買おうとしたら
先行上映なのでまだ発売前と案内を受け
あっ先行上映かと気づき、
パンフレットは後日990円(高い)で買う。
以下ネタバレ
熱心なシリーズのファンならば
MCUのエンドゲームのように
シリーズの10年間で泣けるのかもしれないけれど、
過去シリーズのフラッシュバックや登場人物の再登場に
テンションあがることもなく、
たんたんと鑑賞。
潜水艦のシーンはハラハラはするけれど
脱出シーンが超人設定な脱出だったので
リアルな緊張感がなくなる。
複葉機でのバトルもハラハラはするけれど、
手に汗にぎる緊張感というより
高所アクション映像による強制的な怖さ演出と
いくつかのシーンは合成だと推測してしまうノイズがあって
シリーズで一番ハラハラしたのは
5のバイクチェイスシーンだったなと思いました。
手に汗握るアクション!
シリーズの終わり?らしく待ちに待った続編で鑑賞しました!
すべてのミッションはここにつながる。
映画の常識を変え、不可能を可能にし続けてきた 『ミッション:インポッシブル」シリーズの集大成にして最高傑作、「ファイナル・レコニング」。
トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの運命は?
そしてタイトルが持つ“ファイナル”の意味とは・・・?
というのがあらすじ!
今作は過去作に繋がってましたね!
ウィリアム・ダンローやジム・フェルレスの息子、大統領のエリカ・スローン…
そしてラビットフット!
まさかその中にテンティティの原点となるデータが入っていたとは驚き😳
当たり前だけどイーサンの働きでいろんなところに影響出てたんですね…
ダンローが左遷されて北極にいてしかもあの時のナイフ持っててさらに驚き笑
しかもそのナイフでベンジーが助かるしいろいろ伏線があって面白かったです!
こんなふうに過去作と繋がってるところをみるとシリーズが終わるんだなと改めて実感…
それにイーサンが許されててよかった…
あとルーサーが死ぬとは思わなかったです…
しかも何か病気患ってたの?
かなり弱ってたみたいだし…
そんな描写あったの見落としてたかな🤔
でももしかしたら生きてるかも…なんて勝手に思ってます笑
とりあえずターミネーターの審判の日みたいに核戦争が始まらなくてよかった〜
最後はイーサンにエンティティを渡してたけど壊さないのかな?
どうするのか気になる…
気になるところはいくつかあったし内容はちょっと複雑で難しい感じでしたが個人的に楽しめました!
今作もやっぱりアクションがすごい!!
潜水艦でのシーンや浮上していくシーンもすごかったですし小型機のシーンとかもうすごすぎましたね…
ノースタントで命綱をつけてやってたとか…
自分だったら絶対無理ですね笑
もう息するのも忘れそうだし手に汗握るアクションでした!
シリーズ完結作みたいな噂があるみたいですね…
トムの年齢も考えたら仕方ないかなと思いますけどまだアクションもみたい気持ちもある…
複雑な気持ちです笑
あの年齢であの肉体にアクションができるのはほんとすごい!
手に汗握る面白い映画をありがとうございました😊
安心してハラハラ出来ます
絶対にイーサンは死なない、ミッションをクリアするという前提のもとにアクションをハラハラして観れる。これがいい。邦画によくある急にエンドロールがはじまって、え?どっち?どうなった?というのばかりみてると
これはこれで非常に良かった!
PART ONE に続き、これぞ映画!でした
すごいシーンの連続で、160分飽きることなく楽しめた。シリーズの過去のエピソードとのつながりも面白かった。実はイーサン自身が危機の種をまいて、それを自ら阻止してきただけだ、みたいな見方が示されていたが、それも一理あるような、ないような・・・。
チームメンバーそれぞれの得意分野でのミッション遂行、それに応じたストーリー複数同時進行で厚みもあった。
この映画は細かい事は気にせず、それぞれのシーンを楽しめばいいと思う。すべてが虚構の映画なのに、どのシーンも「実際にあった」、「実際にやった」ようで本当にすごい。回転しながら沈む潜水艦の内部でイーサンが孤軍奮闘するシーン!嘘くさいところが微塵もない!
このシリーズは娯楽としての映画を追求したものと思う。これで最後なのだろうか。終わり方としてはそうでもない感じだったので、今後も期待したい。
集大成的なストーリー、でも薄口。アクションは過酷。
前作デッドレコニングを見ていないくても、エンティティという人工知能が世界を破滅させようとしているということさえ念頭におけば、本作から鑑賞しても理解できます。しかし、前作のデッドレコニング、1作目、3作目の内容が出てくるのでそれらを再鑑すると良いと思います。特に第3作は、エンティティのもとになったのはイーサンが第3作で盗み出したラビットフット。イーサンがいなければエンティティは生まれなかったとなり、イーサンが世界破滅に導いたと誰からも責められます。なのでイーサンは過酷行動をとっていきます。エンティティは自我を持っており、世界を核で攻撃して人類を滅亡させようとしている。しかし核で各国が攻撃されるとエンティティも自滅するので、安全なオフラインサーバー(現代のノアの方舟)に隠れて人類なき後の世界で神になるのが目的。それをそしできるか?です。というあらすじですが、展開は突っ込みどこら満載です。トム・クルーズのアクション優先なので目をつぶてということかもしれません。世界の破滅という壮大な話をベースにトム・クルーズが挑戦する肉体を酷使したアクションシーンがなんともアンバランスに思います。売りであるアクションシーンも肝心なところが...です。極寒の海で潜水艦から脱出します。しかもスーツを脱ぎ捨てパン1枚、分厚い氷の真下に浮き上がります。どうなる?と思ったら救助されてました。何で?。一応そうなだろうとは理解しますがモヤモヤ。またガブリエルとイーサンは過去にある女性を巡って対立し、イーサンはその女性を殺したことにされ、終身刑になる代わりにIMFに所属したとありますが、その詳細はよくわからないまま。モヤモヤ。
最後はガブリエルがイーサンに「パラシュートはないぞ」って言ってるのに結局あるし、ところがそのパラシュートが燃えてしまったのに別のパラシュートで助かります。どこから?ガブリエルから奪ったの?モヤモヤ。前作の話を引っ張り出していることから、この作品にてトム・クルーズ卒業または、シリーズ終了もできそうです。ただ次回作を作ることになり、トム・クルーズ卒業でも継続であっても、アクションメインではなく頭脳戦を駆使したスパイ作品であってほしいと個人的に希望します。
パリスが可愛い。
MIに出てくる女性陣は皆強く、美しい。
今回のレビューはさておき、この作品においての女性陣の美しき強さにはつくづく感心してしまう。
今作に限れば、(ある意味イーサンよりも)強き女グレースは言うまでもがな、かつては敵の美しき女暗殺者パリス、潜水艦の中で出会うバチイケの女コディアク、夫を信じる意志強き女性タペッサ。
男性陣に引けを取らない頼もしさの女性陣の活躍は爽快感があり非常に良かった。
中でもポム・クレメンティエフ演じるパリスが実に可憐だ。
前作を経て仲間になった彼女だが、一見すると協調性に欠けそうな彼女がイーサンの言葉には頷き、彼を信じて自分を律し、また彼の仲間でもあるチームにも大いに貢献している絵が素晴らしく美しい。
ドラ◯ンボールで言うベ◯ータが仲間になる様な、昨日の敵が今日の友になったパターンだ。
それにしても本当に可愛い。途中、ミリタリースタイルにファッションチェンジしてきた時なんて本当に可愛かった。
終盤、仲間のピンチに焦燥した表情を見せながらもしっかりと協力し、最後まで素敵な姿を見せてくれてありがとう。願わくば、また画面越しに、彼女に逢いたいものである。
うーん…?
シリーズは全て鑑賞済み。
今作を観る前にSNSなどで評判を見ていたら、もちろん最高!って感想はあるが、そうでもないかもって意見も。
今回はそこまで期待しない方がいいかもなと思った。
予告編の段階でセスナ?のシーンがあり、正直「これは…」と思ったが予想は的中。
やってる事はすごいんだろうけど、既視感が…。
素人目線なので詳しい事は分かりませんが、5、6での空のアクションとセスナのシーンの構図が同じ様な感じに見えたんですよね。
セヴァストポリの中に潜水するシーンも…。
どんだけ健康的で節制してるからといっても歳はとるなぁと改めて実感。トムクルーズのやってる事は誰でもできることじゃないし、この年でここまで出来るのはすごいんだけど、動きのキレというかパワーというかそういうものがなくなって来ているからなのかそれが映画全体的にもっさりした印象を与えていのかなと思う。
見終わったあとはなんか肩透かしを食らったようななんとも言えない不足感の様なものを感じた。
少し残念
シリーズのファンですが今回は少し残念に感じました。
全体を通じて設定が難解で私はすらすらと理解することはできず。
最後のトムが毒薬を奪うために空中戦を行い、他のメンバーが爆薬解除などで活躍する展開は、構図としてはフォールアウトと同じで既視感があった。
潜水艦への潜入シーンは迫力があったが、難攻不落のセキュリティ突破やハラハラの心理戦など、ミッションの真骨頂とも言えるスパイ的要素がここ何作か見られなくなってるのが寂しい。
またゴーストプロトコルやローグネイションで楽しませてくれた、くすくす笑えるユーモア要素もほとんど無くなってしまった。
もちろんアクションや緊迫感はすごいが、残念ながら少しマンネリ感を感じてしまった。
合計6時間の2部構成はちょっと失敗だったかも?
マッカリー監督の功績は偉大だけど、次作あるならこのタイミングで代わった方が良いかもです。
絶対に劇場で観たいアクションの極地、トム・クルーズの集大成。
今作はAIがテーマでありながら、描かれるのは徹底的に肉体とアナログ。プロペラ機にしがみつくシーン、海底での決死のミッション…すべてが命がけの実写。ほんとうに手に汗握る素晴らしい映画です!
AIとの戦いなのに、物質的なカギとハードディスクの奪い合いという構造も印象的でした。
仲間の死が静かに描かれ、最後には誰もが別々の方向へ去る。「導火線に火花なし」の演出が象徴するように、これは“終わり”の予感をはらんだ作品。大スクリーンでリアルタイムに体験できたことに感謝です。
超人トム
面白かった。細かい部分の理屈がよく分からない私をもぐいぐい引っ張っていってくれる作品の力を感じました。
イーサンの何があってもブレない意思と、強さの中の優しさが本シリーズの魅力ですね。
でもみんな超人過ぎ。今回良かったキャラクターはパリスです。
トム・クルーズはとにかく凄いです。
ストーリーとしては、前作に比べると、ちょっと地味目な印象です。笑えるシーンがほとんど無かったのと、アクションが、物凄いことをやっているのは分かるんですが、潜水艦の中や空中のシーンが長かったので。
エンティティは、自分の意思を述べないから、実体がよく分からなくて、戦いが終わってもスカッとした感は薄かったです。イーサンはこれからも人類の危機を救うのだ、人知れず、という終わり方は良かったと思います。
ミッション・インポッシブル座これにて千秋楽
実に30年に亘る大ヒットシリーズの集大成で、相変わらずトム・クルーズの骨身を惜しまない壮絶アクションには拍手しかありません。映画ファンを配信でなく映画館に足を運ばせるために、観客を喜ばせる一点に集中している彼のスターとしての姿勢は素晴らしいです。一方で、脚本のできが良くなくて、ストーリーは正直言って分かりにくいし展開も間延び勝ちなのが残念。真の敵の実体(entity)がないだけに明確な敵のイメージが持てないし、その目的や登場人物の思惑が入り組んでいるのを、全て膨大なセリフで説明するのは、アクション映画の脚本としては大マイナスです。後はトムの壮絶アクションを楽しむだけなんだけど、減圧が必要な極寒の深海から裸同然で泳いできたり、いつの間にか予備のパラシュートを持っていたり、せっかくのアクションを台無しにするようなご都合主義もガッカリでした。脚本のマッカリー監督どうしちゃったのかな?役者では、トムのMI座の座長振りがあっぱれです。他のレギュラー陣の皆さんもお疲れ様でした。
M:I-memories
思い出振り返り編?
ベンジーのウールネクタイかわいいなーとか、今回トムはパンイチがちだなーとか、プロペラ機の足操作ってどっかでみた…どこで観たんだっけ…とか、自分の雑念とともに過去作の思い出をプレイバック。
最終的にあれはさ、トムが持っててどうすんのさ。
シリーズで一番地味に
M:Iシリーズと言えば、トムのアクションの見せ場を先に作り、後からストーリーを付け足したような作品がこれまでのシリーズだったが、意外にアクションシーンが少なくシリーズで一番地味な作品と言っても良いだろう。
また、これまでのシリーズと違って前作から継続しての続編なので前作を知らない観客に対する救済処置として過去の出来事の説明やフラッシュバックを取り入れている為、169分という長尺になっている。
アクションよりストーリーを重視したのだろうかそのストーリーもテンポが悪く、暗いトーンでイマイチ盛り上がりに欠ける。
長尺になった分、アクションシーンが増えていればいいのだが、見所と言える部分はセスナのシーンぐらいだろう。
潜水艦内部のシーンなどもあるのだが合成カットなどがある為、トムがいくら過激なスタントをしていてもその恩恵が薄れてしまう。
フォールアウトまでは比較的スタントシーンは長尺で見せていただけに緊張感があったのだが、前作からカットが多くなっているように思える。
ジェレミー・レナーはシリーズを離脱する際に監督から彼の役の死を提案されたそうだが、ジェレミーは断ったそうだ。この話を聞いてから本作でのルーサーの死は必要はあったのだろうか?と思う。
理由はどうあれ、役者が離脱する際にその役を死に追いやるというのはとても想像力に欠ける。
マッカリーが監督するようになってからはストーリーは薄くなったがその分アクションが過激になっていた。
何故か本作ではその逆をやる事により、アクションもストーリーも中途半端なものになってしまった。
とは言えトムももう歳なのでこの程度に落ち着く事にしたのかもしれない。
いつからかアクション俳優になってしまっているが、
アクションをしないトムの方がむしろ好きなので今後の演技派な彼の作品に期待したいと思う。
病的ギャンブラー・イーサン?
人生は選択の連続です。
今日のご飯は何にするかに始まり、その後の人生を大きく変える選択もあります。また、自分の選択が他人に大きく影響することもあります。
イーサンは「選択」をします。初期の頃は組織の無茶な指示に強制的に従わざるを得ませんでしたが、このところそれは組織の指示を離れて、自分でどうするかを選択するようになりました。そしてイーサンの選択の指針は、「見知らぬ人を守るため」であり、それはイーサン自身は決して表に出ることなく自己犠牲的に成されるものでもあります。
しかしイーサンの「見知らぬ人を守る」という選択は、極めて「impossible(不可能)」な「mission(任務)」でありました。時には仲間の犠牲という苦い実も味わいます。
もちろんこの映画はいわゆる「ヒーローもの」ですから、結末的にはできそうもないことをスーパーマン的にやり遂げて人々を救う、という筋だてに決まっているわけです。爆弾の赤白のワイヤーのどっちを切ったら良いかわからないけど、時間ギリギリで勘で切ると切ったほうが正解で助かった・・・みたいな「お約束」です。
「ヒーローもの」のストーリーを続けていくと、段々その危険度・ギリギリ度が先鋭化してしまって、ついには「そりゃ、あり得ないだろう!」という具合に、あまりにも非現実的になってしまいがちです。バトル漫画の「力のインフレ現象」みたいなことがどうしても起きてしまうことが避けれられなくなります。この映画も「先鋭化」からは免れず、設定的に無理がある場面は多々あります。
もはやこれだけストーリーがimpossibleだと、イーサンは大義名分よりも危険そのものを生きがいとしている「病的なギャンブラー」なのではないかと疑ってしまいます。まあ、イーサンはヒーローなわけですからそう見えるのも仕方ないとしか言いようがないのですが、現実的には責任ある立場の人の「選択」は「ギャンブル」であってはならないはずです・・・例え大義名分があろうとも。
その点でいい失敗例が、この映画の中に出てきます。女性の大統領です。女性の大統領も「見知らぬ人を守る」という信条はイーサンと同じです。そこに責めを負わせるべきではないでしょう。でも、大統領の選択は明らかに間違いだったと僕は思う。
大統領は2つの選択を迫られていました。①アメリカの核兵器発射システムがハッキングされる前に他の国の核兵器を攻撃して核兵器を無力化するということ・・・ただ人的被害は甚大です。②はAIにアメリカの核兵器がハッキングされないように核兵器発射システムの電源を落とすというもの。・・・ただイーサンがAIをなんとかしてくれない限り、AIが他の国の核兵器を操作して人類大虐殺の危険は回避できない。
まあどちらもリスクがありますし、①も②もアメリカの優位を損なわない為という理由もありますが、どっちを選択するか、苦渋の決断です。大統領は「見知らぬ人を守る」ために(ついでに自分の息子も守るために)、②を選択します。もしイーサンがAIをなんとしてくれたら多くの「見知らぬ人を守る」最善の結果を得ることができます。
ところがどうなったかというと「手遅れ」になりました。アメリカの核兵器発射システムもAIがハッキングします。つまり、もはやイーサンがAIをなんとかしてくれる以外に人類大虐殺を止める手段がなくなったということです。
大統領はどうすれば良かったのでしょうか。たまたま結果的にイーサンがAIをギリギリなんとかしてくれたので一番良い結果になりましたが、成功する確率が極めて少ない「イーサンの働きに賭ける」というのは、これはギャンブルに他ならないでしょう。
責任ある大統領の立場としては、最善の結果をとりたくて「ギャンブル」をするのではなくて、手遅れになる前に例え犠牲が大きくとも「大を取って・小を捨てる」選択を責任を持ってしなければならないのではないでしょうか。あえて大きな犠牲を払った結果についての責任は、一人の政治家に負いきれるものではありませんが、あえて「泥をかぶる」矜持が政治家には必要と思う。
倫理の問題で「トロッコ問題」という思考実験があります。
詳細は避けますが、要は「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」ということです。僕は、もし「自分が責任のある立場でありその選択を行わなければならない状況である」と仮定した場合は「手遅れになる前に犠牲がより少ない方を選ぶ行動をするべき」と考えます。しかし「いかに善意であるとしても、倫理的・道徳責任及びその選択によって生じる結果の責任から免れない」とも付け加えます。
イーサンにも大統領と似たような傾向が見られなくもない。イーサンは、正義漢であり、博愛主義であり、常に最善の結果を病的に思えるほど選択し・挑戦し・行動します。結果的には、映画・物語ですから良い結果になるわけですけれども、そのために危険な賭けをいつもします。
イーサンは「病的なギャンブラー」?・・・あなたはどう思いますか。
人間は、人生において様々な選択をします。
しかし、例え善意であるにせよその選択の結果については責任を負わなければなりません。
・・・とまあ色々書きましたが、映画としては理屈抜きで(散々理屈を捏ねた後になんですが(笑))誰が見ても楽しめると思います。今後このようなスケールの、お金と時間をかけた大作はなかなか・・・もしかしたら最後?かもしれないとも思いますので、ぜひ映画館で!全ての人に見て理屈抜きに楽しんでいただきたいと思います。
Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
もう一度!
この作品、最後かなあ〜。
今回も最初から最後までハラハラドキドキ
イーサンはもちろんカッコ良かったけど、
ベンジーも今回は沢山活躍していて、ステキでした。
でも、ルーサーが死んでしまったのはとても悲しい…
ずっと一緒だったのに…
ところで、イーサン
パラシュートいつの間に2つ持ってたの〜?
もう一度、吹き替えで観に行こうっと。
イーサン・ハント/ノー・タイム・トゥ・ダイ。 トムちゃんはアクションをやめへんでーー!!!
IMFエージェント、イーサン・ハントの活躍を描くスパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの第8作。
前作から2ヶ月、世界は暴走したAI“エンティティ“により分断と混乱に満ちたものになってしまっていた。エンティティを制御する鍵を手に入れたイーサンは、それを消滅させる為に仲間たちと共に宿敵ガブリエルの行方を追うのだが、隙を突かれた彼とグレースは逆にガブリエルに捕えられてしまう…。
監督/脚本…クリストファー・マッカリー。
○キャスト
イーサン・ハント…トム・クルーズ(兼製作)。
ベンジー・ダン…サイモン・ペッグ。
ホワイト・ウィドウ…ヴァネッサ・カービー(アーカイブ出演)。
グレース…ヘイリー・アトウェル。
1996年から続いてきた『M:I』シリーズも遂にファイナル。トム・クルーズさん、お疲れ様でした〜🎉
思えばシリーズ1作目から約30年。同じ俳優が主人公を演じ続けたシリーズでここまで長く続いたものは、これ以外には『男はつらいよ』(1969〜2019、渥美清が主人公を務めたのは実質1995年まで)くらいしかないんじゃないでしょうか。これからはトム・クルーズの事を“USの寅次郎“と呼ぶでっ!
全作鑑賞済みとは言え、正直言って『M:I』シリーズの事は殆ど覚えていない。どれがどれやら、マジで全部ごっちゃ混ぜになってしまっている。直接の前編である『デッドレコニング』(2023)についても、もの凄いふわっふわした記憶のまま本作に挑みました。
予習無しで大丈夫かっ!?と少々心配していましたが、結論から言えば全く問題無し。『1』から今に至るまでの総決算的な内容なのですが、「お前はあの時の○○!」や「実はあの時の○○は…」など、これまでの登場人物や出来事とリンクする様な時には過去のアーカイブ映像が流れるという親切設計で、自分の様なライト層でも安心して観ていられる。
そもそも、作中でセルフツッコミが入っていたように、『M:I』シリーズの基本構造は「仲間の命を人質に取られたイーサンがなんやかんやで世界を救う」というパターンで統一されており、ぶっちゃけストーリーとか有って無い様なもの。トムの「俺のやりたいスタントベスト10」を描くための装置としてこのシリーズは機能しており、それはこの最終作でも何ら変わっていない…どころか、それがちょっとどうかしちゃってるレベルにまで先鋭化されてしまっている。
“トム・クルーズとは一体何者なのか“。
全ての映画ファンが、この問いに頭を悩ませてきた事だろう。キャリアの初期はヤングアダルト・スター、いわゆる「ブラット・パック」の1人としてみなされてきたが、『レインマン』(1988)や『7月4日に生まれて』(1989)で演技派としての地位を確立。その後、『ミッション:インポッシブル』シリーズが始まると共に徐々にアクションスターへとシフトしてゆき、シリーズ4作目『ゴースト・プロトコル』(2011)辺りで完全に今のトムの雛形が完成。その後は「アクションバカ一代」として映画界の果てしなく遠い男坂を1人爆走している。
過激なスタントを生身で熟す、という近年の傾向から“USのジャッキー・チェン“とも称されて(揶揄されて?)きたトム。
自分も「トムはジャッキーに憧れているのだろう」などと思っていたのだが、今作を観てしまったからにはその認識を改めなくてはならない。
この映画でのトムの振る舞いを見てもらいたい。やたらとパンツ一丁になり、裸一貫で北極海にダイブ。空中では飛行機にしがみつきながら、猛風で変顔。なんやかんやあって最後にはスカイダイビング。これはもう映画スターというより、リアクション芸人の領域ではないのか?
そう、何を隠そうトム・クルーズはジャッキー・チェンではなく、“USのダチョウ倶楽部“を目指していたのだ!!
親日家のトムの事、きっと日本のバラエティ番組「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ‼︎」(1989-1996)を観ていたのだろう。そこで芸人たちがロケバスごと海に沈められたりロケットランチャーで爆撃されたりスカイダイビングされられたりする姿を見て「This is it ‼︎」と叫んだに違いない。
「俺もこの番組に出ているダチョウ倶楽部さんみたいになりたい…」。そう思ったトムは研鑽を重ね、遂には裸芸に氷風呂、そして変顔までも習得。上島竜兵亡き今、その後任者として名乗りをあげる。
リアクション芸を手にしたトム、今後はお茶の間で「Monsieur Muramura」や「Kiite naiyo〜」と言った往年のギャグを披露してくれる事だろう。きっとそうに違いないんだ…。
…一体俺は何の話をしているんだ…?
何が言いたいのかと言うと、とにかく今回のスタントは凄いッ!あまりにも凄すぎて殆どコメディ映画…というかギャグ漫画の世界に足を突っ込んでしまっている。
格闘漫画「刃牙」の作者、板垣恵介はインタビューで「『こんなの笑うしかないだろ!?』というのを表現したい」と述べていたが、トム・クルーズもまたマジなのかギャグなのかわからないという「シリアスな笑い」を体現した存在へと昇華してしまった。
笑わそうとしているのかしていないのか、それすらハッキリとはわからないところに彼の得体の知れなさを感じずにはいられない。
はっきり言って、本作の旨みは中盤の潜水艦パートとクライマックスの空中パート、この2つのスーパースタントのみ。そのために169分というクソ長いランタイムが費やされており、冷静に考えると「ふざけんなっ!!」と一喝したくもなるのだが、観ている間は全く退屈しないのが不思議。中身がスカスカなのは認めざるを得ないが、だからこそ味わう事が出来るゴージャスでリッチな映画体験もあるのだと、この映画は教えてくれる。
「IMFには他にエージェントがいないのか…?」とか「作戦の意味がサッパリわからんのですが…」とか「水圧舐めんなっ!」とか、ツッコミどころは死ぬほどある訳だが、そういう雑念は一旦脇に置いておいて、トム様の命懸けのスタントに胸を踊らせたい。
コロナ禍やハリウッドストライキの影響を受け、完成が伸びに伸びてしまった本作。そのせいもあり、製作費が4億ドルというちょっと考えられない数字になってしまった。これをペイするためには興行収入10億ドル以上出さないといけないんだって。…そんなもん無理に決まってるだろっ!!いい加減にしろっ!!
ただ、公開が遅れてしまったのはなにも悪い事ばかりではない。フェイクニュースと陰謀論によりインターネットをカルト化し、猜疑心により人々を分断させるというエンティティのやり口は、たった今我々が直面している世界的な問題の合わせ鏡となっている。当初は2022年に公開する予定だったというが、もし予定通りに事が進んでいたら、本作の内容はただのSFとして一笑に付されていたかも知れない。公開が遅れたからこそ、この物語の風刺性はより鋭さを増したと言えるだろう。
だからこそ、エンティティの扱いの雑さには正直ガッカリ。タイムリミット以上の役割を果たしていないじゃないか…😮💨
ぼんやりとしか描かれていないが、どうやらエンティティを信奉するQアノンの様なカルト信者が世界中にいるらしい。じゃあ今回の敵はどう考えてもそいつらにすべきだっただろう。そうすれば今回の名言「お前はSNSの見過ぎなんだよっ!」がもっと活きたものになったはず。
また、激ヤバAIだというエンティティが全くそのヤバさを発揮していない点もよろしくない。意思を持ったAIだからこその嫌らしさ、例えば悪意のあるウソや陰謀論で世界を掻き乱し、各国の代表が自らの手で核のスイッチを押す様に仕向けるとか、そういうものを描いて欲しかった。
もう一点苦言を呈するなら、チームのメンバーが微妙すぎる。ルーサーが早々に退場してしまった事もあり、見知った人はベンジーだけ。後はほぼ全員が前作で初登場した新メンバーじゃん!ダンローなんてレアキャラを今更引っ張り出す必要あった!?
元々『M:I』シリーズはメンバーの入れ替わりが激しいのでこれがデフォルトといえばそうなのだが、最終決戦くらいはバチッとしたオールスターキャストを見たかった。メンバー間のケミストリーという意味では、やはりシリーズが進むごとに敵すらも味方に取り込んでどんどんファミリーが増殖してゆく『ワイルド・スピード』シリーズ(2001-)の方に軍配が上がるか。
結局、『ローグ・ネイション』(2015)のハント/ブラント/ベンジー/イルサ/ルーサーの5人体制がベストだった。ジェレミー・レナーとレベッカ・ファーガソンがシリーズに復帰してくれれば、今回の盛り上がりも5割増しくらいにはなっていただろうけど、まぁ色々と難しいんだろうね。
何処に評価軸を置くかで賛否が分かれそうな本作。ウェルメイドなスパイ物語を期待している人にとってはダボハゼみたいな映画だろうが、「トム・クルーズによるビックリスタント見本市」を求めている人にとっては十分に満足がゆく出来栄えなのではないでしょうか。
『M:I』シリーズも完結したし、これでトム・クルーズもアクションスターからは引退…しそうにないなこれは。
「トムちゃんは100歳になってもアクションをやめへんでー!!!」と、インタビューで高らかに宣言したトム。『トップ・ガン3』や『デイズ・オブ・サンダー2』、更には宇宙ステーションで映画を撮るという野望まであるという事だが、トムには“USの寅さん“、そして“USのダチョウ倶楽部“として、渥美清や上島竜兵の分まで精一杯活躍して頂きたい。陰ながら応援してますっ!!
※『デッド・レコニング』では『カリオストロの城』(1979)を髣髴とさせるフィアットでのカーチェイスが描かれていた。マッカリー監督はインタビューで「『ルパン』なんて知らん」とキッパリ言い切り、その影響下にはない事をアピールしていたが、今回の水中スタントもちょっと『カリ城』っぽかった様な…。複葉機でのチェイスシーンは『紅の豚』(1992)っぽかった様な…。飛行機のカラーリングとか風圧で顔がベロベロになるとことかそのまんま。
今回、映画のプロモーションで25回目の来日を果たしたトム。その合間にマッカリー監督と共に「ジブリ美術館」を訪れた事が明かされた。
…トム&マッカリー!きさま!(やっぱりジブリを)見ているなッ!
※※『M:I』シリーズ超私的ランキング!
🥇『フォールアウト』(ヘンリー・カヴィルも頑張りました)
🥈『ファイナル・レコニング』(評価が高すぎる気もするが、餞別の意を込めて)
🥉『ローグ・ネイション』(飛行機はへばりつくもの)
④『ゴースト・プロトコル』(高層ビルの清掃員さんは凄い)
⑤『デッド・レコニング』(戸田奈津子よ、固有名詞の「それ」なのか代名詞の「それ」なのか分かりづらいぞ)
⑥『3』(悪役はこれが1番)
⑦『1』(当時SNSがあったら大炎上していた事だろう)
⑧『2』(ハト!ロン毛!クライミング!)
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