「ハスラー2を観たくなる。」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング こんたんずさんの映画レビュー(感想・評価)
ハスラー2を観たくなる。
スパイという職業を色濃く出していたブライアン・デ・パルマ監督の1作目から、いつからかジョーンズ博士顔負けのジェットコースタームービーに変化していきました。
それはそれで娯楽というジャンルで考えれば成功したシリーズと言えます。
前作、デッドレコニングは3回劇場で観ましたが、今作はタイトルシークエンス前で微妙な違和感を感じていました。それは劇中、劇末でも感じました。
とにかく、、、まわりくどい解説的なセリフが多い。セリフでストーリーを作る手法で
だるくなる。
あっと思うトリッキーな演出が少ない。
「そういうことか!納得です!」というマジック的なシークエンスが皆無。
確かに後半の空中戦、あれは凄い。
けど、アクションで言えばバイクジャンプ以外にパリのカーチェイスや列車の格闘など、畳み掛けるようなシークエンスがない。
作品全体を漂う「愛は地球を救う」、、、、ではく「ハントは地球を救う」と
テーマが重すぎて、かなりスピード感がなかったように感じました。
女性大統領にスポットを当て過ぎ。ラストの息子との抱擁シーンが必要なの???
AI(人口知能)を誇張しすぎ、というか。。。。
なぜ、このミッションの責任がハントにあるのか、あのセリフの意味がいまだに分かりません(笑)
ヒールのガブリエル、、、なんであんなに出番が少ない悪役にしちゃったのでしょう?
前作では「なんてムカつく野郎なんだ!ぶっ飛ばしてやりてー!」なんて観ながら感情移入していたのですが、
今作は「あ、出てきたわガブリエル、そういや、いたな」って感じで、ラストもあっさり。。。
前作は「MI デッドレコニングPart one」だったのですが、配給が思っていたほどの興行的成功ではなかったようで、公開後にPart oneをタイトルから外す暴挙がなされました。
Part oneとtwoがほぼ同時に撮影されていたものをファイナル扱いにしているので、所々、強引とも思える演出が見受けられるのはそのためなのでしょうか。
エンドタイトルを観ながら、「これがファイナルなのは惜しい」でした。
ちょっとスケールを大きくし過ぎたというか。
チームに1人加わったので、もしかしたらオーラス作品があるかも知れませんね。
さて、
フランシス・フォード・コッポラ監督の「アウトサイダー」にトムが出演していたのは後で知った話。
当時はマット・ディロンやロブ・ロウ、ラルフ・マッチオが人気でしたものね。
1986年公開されたマーティン・スコセッシ監督の「ハスラー2」というビリヤードを舞台にした作品がありまして、トム・クルーズが今でいうダブル主演みたいな感じで出演しています。
トップガンの成功で脚光を浴びたトム・クルーズとポール・ニューマンの共演。
そしてマーティン・スコセッシの演出ということもあって大ヒット。
日本のあちこちに「プールバー」が生まれました。
ま、ブームは短命でしたが、私もブームに乗った1人。
貧乏学生なのにブカブカのスーツを着込んでナインボールで遊んでいました(笑)
ポール・ニューマンはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞しています。
トムはポール・ニューマンの訃報の際の声明で「演技」というものを教わった人、と評しています。
「ハスラー2」公開時、
ポール・ニューマンは61歳でした。トム・クルーズは24歳。
あれから歳月は過ぎて〜
イーサン・ハントを演じたトム・クルーズは62歳になりました。
トップガンやMIの影になりますが、隠れた名作です。
トム・クルーズがとても良い演技をしています。
どうです?「ハスラー2」観たくなったでしょ?
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