「刺さらなかった」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング 大雪八重さんの映画レビュー(感想・評価)
刺さらなかった
アクション満載の映画、という言葉はよく使われるが、こんなに満載な映画は中々ないだろう。走る、泳ぐ、飛ぶ、闘う。トム・クルーズが縦横無尽にスクリーンで大暴れしていた。ただ、2時間50分は長過ぎる。
沈んだ潜水艦に侵入してコードを手に入れるために悪戦苦闘するシーンも、ラストの飛行機で敵と戦うシーンも、ハラハラさせたいのはわかるのだが冗長過ぎる。長いアクションシーンと長いアクションシーンの間に入る会話シーンも長い。
アクションシーンにセリフが無いのはいいのだが、逆にそれ以外のシーンはセリフが多すぎるし説明的過ぎる。特に大統領を説得するシーンが「熱意」を伝えるしかないなんて営業初心者みたいで、スパイらしく大統領をだましてしまう、とかやれば良かったのに。と思ってしまった。
悪役がAI、というのは良いのだが、倒した時の爽快感が全くないしそれをいいように使おうとする敵役も「うーん……」という仕上がり。突然現れたAIと対話する機械のシーンは、ちょっとご都合主義過ぎると感じてしまった。
シリーズ集大成、という意味ではいい映画だった。話が進みながら歴代の事件や人物を回収していく感じとトム・クルーズが体を張り続けたのは本当に良かったと思う。しかし、2時間50分は長かった……。
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