「M:I = トム・クルーズ = IMF 「不可能を可能にする」男の集大成を見逃すなかれ!」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)
M:I = トム・クルーズ = IMF 「不可能を可能にする」男の集大成を見逃すなかれ!
トム・クルーズという人は、知れば知るほど唯一無二の存在だ。
彼が無謀に思えるアクションをほぼ自身でこなしているのは、今や誰もが知るところ。だがその限度が、毎回“桁違い”にイカれている──そして、回を重ねるごとにさらに増しているのだ。
私は物語重視で、じっくりと人の内面を描くような映画が好みだが、トムの映画は別腹。
彼の挑戦は、もはや“映画”という枠を超えた彼自身の生き様であり、信念であり、挑戦そのもの。
「そこに山があるから登るのだ」とエベレストに挑む登山家。
「いつか成功できる」と信じ、転んでも立ち上がるSASUKEの挑戦者たち──。
トム・クルーズを観ていると、そんな魂の炎を感じずにいられない。
そしてふと思う。
私たちは、本当にそこまでの無謀さをトムに要求しているだろうか?
デジタル技術が進化した今、CGで済ませられるシーンを、何ヶ月もの準備期間を経てまで“自分で”やる意味とは何なのか。
それこそが、この映画の“肝”なのだ。
だからこそ、
M:I = トム・クルーズ = IMF
この方程式が成り立つのだと思う。
主役は“アクション”。ストーリーはあくまで2番手。
でも、それでいい。いや、それがいい。
観終えた後の率直な感想は──
言葉にならない感謝と、畏敬の念。
1962年生まれ、還暦を超えてなお挑み続けるトム・クルーズ。
俳優でありながら、もはやプロアスリート。完璧を追求し、自らの限界を更新し続けるその姿は、まさに「神々しい」という言葉がふさわしい。
全編、全力で「走る・飛ぶ・登る・落ちる」!
「さすがにもうネタ切れでは…?」と思わせてからの、“まだその手があったか!”の連発。
アクションの迫力だけでなく、今回はストーリーもしっかりとシリーズの伏線を回収しており、「ファイナル」と呼ぶにふさわしい完成度だった。
監督・脚本を務めたクリストファー・マッカリーとのコンビネーションも抜群。
5作目以降、作品としての“成熟”をひしひしと感じさせてくれる。
最後に一言だけ。
トム様の汗ひとしずくを瓶に詰めて、家宝にしたい──。
本気でそう思わせる一本でした。
エンドロールの間、思わずシートの上で正座して、心の中で手を合わせたくなりました。
「トム様、同じ時代に生きてくれてありがとう」
今年、映画館で観るべきNo.1作品です。
できればぜひ、Dolby CinemaやSCREEN Xといった極上の環境で!
「映画は配信で十分」と思っているあなたにこそ、ぜひ映画館で体験してほしい。
不可能を可能にする男の集大成。
ぜひ、見届けてください。
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