「近年のスパイ映画のドラゴンボール化」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング SOさんの映画レビュー(感想・評価)
近年のスパイ映画のドラゴンボール化
007しかりMIしかり、スパイ映画といえばスリルの中での「まんまとしてやったぜ」を楽しみつつ、終盤は筋肉100%バトル。というのが定番でしたが、2000年代後半にかけ地球を股にかける危機とド派手アクションが主流になりました(この流れにワイルドスピードも途中から合流)。
MIは5作目ローグネイションがわりと原点回帰だったフシはあるものの、6作目及び前作は再び路線を戻した印象で、今作も例に漏れず諜報より戦闘が目立つスパイ映画でした。トムクルーズも人間なので歳をとりますが、一方で求められるアクションは回を重ねるごとに無茶になっておりここらが潮時だったかなと思います。
今作は(今作も?)イーサン達並びに敵達の行動に必然性・合理性があるのか疑問符が付く場面がしばしばありました。そして大衆向けアクション映画としては流石に長すぎです。20分くらい経ってからメインテーマが流れたときは「インド映画かよ!」と思わず心の中でツッコミました。冗長な場面も多く、もう少しコンパクトにしてくれた方が良かったと思います。
ですが、要所要所のアクションシーンはやっぱり見応えがあり、シリーズ集大成を飾るのにふさわしい作品だったのではないでしょうか。
文字通り骨を折ったりしながらも30年シリーズを引っ張ってきたトムに拍手を贈りたい、そういう点数です。
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