「おいおい、無理があるだろう。」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング レオニダスさんの映画レビュー(感想・評価)
おいおい、無理があるだろう。
まず言っておきたいのはトム・クルーズは映画館に来る観客を楽しませようとする情熱の塊であり、自分の地位に甘んじず良質なエンタメ作品を作り続けてきた凄いスターだと思う。
作品を観ているこっちが、元気をもらえるような感じになるので、今回も期待した。
前作は話の進め方とアクションシーンの挿入がうまく、観ていて飽きなかった。
だが今回は違った。
ミッションの説明シーンがあり、アクションシーンがある。
この繰り返しのテンポがとても悪い。
しかも説明シーンが長く面白くない。
これか1作目の監督デ・パルマならカメラワークや編集でうまく見せ場と絡める筈だ。
仮にスピルバーグが撮っていたら、セリフの説明でなく映像だけで、うまく見せるだろう。
しかし、今作は助監督に撮らせていたのか説明シーンが単調だった。
トム・クルーズのアクションシーンに力を置き過ぎた感じがあった。
一番驚いたのが、潜水艦から脱出するシーンで、あの極寒の海の深海でパンツ1枚で自力で泳ぐシーンである。
流石に水圧で即死するし、低体温で動けないだろう。
その対策をしている説明もあったが無理がある。
パンツ1枚はないだろう。
このシーンで何を観てるんだ!と我に返った。
しかも地上に出できて女とイチャつき回復するとゆう展開に寒気を覚えた。
この女。スリの名人と言われているが、テクニックを披露する場面がほぼ無い。
気付いたら警備員の銃がない!抜かれてる!
みたいな事をするが、そこをきちんと描くのが監督の力量じゃないのか?
コロナ禍で作られた作品で、大変だったかもしれないがもうちょっと何とかならなかったのか?
スパイ映画ではなくなり、トム・クルーズのプロモーション映画になってしまった。
映画を私物化しているような印象を受け残念だった。
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