「ミッションインポッシブル、終わる。」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング Naoyanstarさんの映画レビュー(感想・評価)
ミッションインポッシブル、終わる。
ミッションインポッシブルファイナルレコニング。大人気映画シリーズの8作目にして集大成、先行上映初日に日比谷のプレミアムシアターで鑑賞。
結論、スパイ映画ではなくアクション映画。ミッションインポッシブルの良さは消え、二つの大きなアクションを軸にトム・クルーズの凄さを見せつけられた作品。
まず、冒頭の演出が頂けない。観る人を一気に引き込む冒頭のインパクトが今までのミッションインポッシブルの魅力だった。それがない。
次にスパイ映画として必須のガジェットがほぼない。覆面変装の演出もよくわからなかったし、唸る演出ではなかった。
ダンローの再演は最高だったしアラスカ、北極での撮影はガチで凄いが、不要な敵とのアクションが多すぎる。ダンローの家で、空母のジムで、大統領の目の前で、あまり価値のないアクションシーンが続く。
ルーサーの死もあまりにもアッサリだし後に引かない。前作でイルサ、今回のルーサーと仲間の死をダシにしたつもりだが、ミッションインポッシブルにこのリアルな犠牲は無い方が良い。なんとしても世界を、そしてチームを守るイーサン・ハントの価値が下がるからだ。
無理矢理感のあるジム・フェルプスの演出、無敵すぎた割に大物感の無いガブリエル、ほぼ笑いを生み出さない
ベンジー。ヒロインとして大役を担うには2作目としては難しすぎたグレース。流石に老いたイーサン・ハント。
最後の0.1秒のミッションも全く緊迫感がなく、セスナでのアクションもフォールアウトのヘリアクションの既視感が。
あ、結局ガブリエルとの因縁も語られぬまま終わってしまった。
こうして書くと不満は多い。それでも星四つとしたのは、またイーサン・ハントが見れたから。イーサン・ハントはそこにいる。そこに生きている。それだけで価値がある。結果として007みたいに主役が死ぬような結論にはならずホッとした。
長い、長いけど全く飽きずに観ることができ、また観たいと思わせる時点で内容よりも作品自体におおいに価値があると言わざるを得ない。
最後に面白いか、つまらないかと聞かれたら、面白かったと答えてしまう自分がいる。
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