「前作よりシリアスでヘビー がより複雑展開で娯楽度は下がる印象も ★4.2」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
前作よりシリアスでヘビー がより複雑展開で娯楽度は下がる印象も ★4.2
前作より シリアス & ヘビー! アクション大作3本分のクライマックスを用意した位の怒濤アクション♪ が余りの絶対絶命シーンの連続緊張感に楽しむより疲れる感も^^;
暴走する AI(エンティティー)を阻止する為、ハントチーム & CIA & ガブリエル の三つ巴争奪戦なのだが、今回はアメリカ海軍まで巻き込む壮大な展開になり、より複雑に。
感心するのはこの多岐にわたる展開をクリストファー・マッカリー監督兼脚本家が一人で仕上げている事!
この監督はMIシリーズのローグネイション以降作や、「ユージュアル・サスペクツ」(1996年)で脚本も担当していてアカデミー脚本賞を獲っていて、名監督以前に名脚本家! そして私が好きなオチャラケ度がほぼないシリアス&大人路線が得意♪
この監督はありがちシーンも、よりリアルに描写する。 銃を向け合う硬直シーンは他作で何度も見るが、両者が銃を下ろすまでを、映画的に簡単に見せず、本当ならこうなるはず・・をその通りに見せ迫真のリアルを追求している! いや~これぞ職人が書いた大人脚本♪
さらには人の命の尊厳も大切に表現している。 前作で私の心の針が一番動いたのは、ハントが女キラーのパリスにトドメを差さなかった事で、殺人マシーンに"人の心"が宿ったシーンだった。
今作では重要人物が命を賭しての作業に挑むのだが、他作の様に唐突に命を落とし、安易にシンパシーを煽るような稚拙な演出はしない・・。
視聴して確かめて下さい・・。
尚パリス役(ポム・クレメンティエフ)は今回もキレキレアクションを披露しているが、そのアクションよりキレてる表情も健在で、今後、他作でも活躍してくれる事を期待する存在に♪
特筆する点がもうひとつ。
会話シーンとアクションシーンの緩急の付け方!
複雑展開を進行する為、重要台詞が続くシーンも多いのだが、アクションパートではなんと15分以上台詞がないシーンが2度もあるのだ!
(水中アクション&飛行アクション)この二つは映像描写だけで魅せ、危機的状況が何度も見る物を緊張させ、思わず手に力が入ってしまうほど。
とまあ、褒めてばかりだが欠点も。
ミッションが余りにもインポッシブル過ぎて、奇跡が何度も起きてるイメージも拭えず。
特に深海でのワンシーンは物理的に不可能ではと感じる事も。
それに終盤の展開が3エリア同時進行で、集中力も3分割されるようで、
没頭出来なく感じる点。
さらに状況的に争わなくていいのでは?と思うシーンも・・。
これらがわずかにマイナスで、私はパート1より0.1下げた評価に。
しかしこれほどのヘビーアクション作品は滅多にないので、
映画館での視聴は必須かと♪
PS
パリス役 ポム・クレメンティエフ は終盤、戦闘メイクを普通メイクに変えて登場するのだが、「えっ、こんな可憐な人だったの!?」と感じる変貌ぶりで、ますます気になる存在に♪
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