「選択の連続が導いたシリーズ最高傑作だ!」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
選択の連続が導いたシリーズ最高傑作だ!
先行上映で鑑賞(IMAXレーザー,字幕)。
前作「デッドレコニング」の復習をしておくと良いが、未見でも充分楽しめる親切構造だったのが好印象である。こう云う優しさ、好きだ。
過去作の要素が伏線となっていたり(後付け感がすごいことには目を瞑ろう)、意外な人物が再登場したりと、ファンへの目配りが嬉しい。
なるべくなら、シリーズ全作をおさらいしてから本作を鑑賞すると、何十倍、何百倍と楽しめる作品となっていること請け合いである。
最難関の試練に立たされたイーサンの苦闘が生々しく胸に迫る。彼の成して来た選択の明暗に心揺さぶられた。選択の結果が危機を招いたと責められる一方、おかけで幸せになれたと感謝する者もいる。
人生は選択の連続だが、結果がどうなろうとその瞬間にはそれが最善と信じて前に進むしかない。その先に待ち受けるものがなんであろうと、また選択するしかない。イーサンも人間なんだなと思った。
無敵ではないからこそイーサンは愛され、かけがえのない仲間が出来、そして仲間がいてこそイーサンたりうる。イーサンとファミリーの絆は本作で最高潮を迎えた感が強い。彼の運命の総決算だった。
深海や空中に炸裂する超絶スタントに息を呑み、ハラハラして息を呑み、手に汗握りっぱなしな極上の映画体験を約束してくれる。
CG全盛の時代に生身でのアクションを重視し、観る者に興奮と感動を与えようとする高い志には頭が下がる思いだ。さすがスター!
本当にトム・クルーズはすごい男だ。最高の映画スターだと実感した。次はどんな趣向で楽しませてくれるのだろう。とても楽しみだ。
足掛け約30年に渡って積み上げて来たものを総括し、緊迫感を維持したストーリーと大迫力のアクションシーンが史上最もエモーショナルな結末へと誘う。紛う方無き最高傑作である。
[追記(2025/06/14)]
109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXレーザー/GTテクノロジーで再鑑賞した。トム・クルーズの超絶スタントは通常のIMAXよりも大きなスクリーンで観るとまた格別の迫力があり、手に汗握って息を呑んだ。ほぼ満席の環境で、多くの観客が固唾を呑んでトムの命がけのスタントを見守っているのが伝わって来た。老若男女問わず観客を魅了するトムのスター性は、やはり計り知れないものがある。トム・クルーズは裏切らないと云う、観客の期待に応え続けて来たからこその彼への信頼度の高さを改めて実感させられた。
[鑑賞記録]
2025/05/17:TOHOシネマズ西宮OS(IMAX)
2025/06/14:109シネマズ大阪エキスポシティ(IMAX)
2025/10/19:Amazon Prime Video(吹替)
*修正(2025/10/26)
しゅうへいさま
共感ありがとうございました。
冒頭のトムのメッセージは、日本の先行上映期間のみの“入場特典”なんですね😊
◯◯テラバイトのメモリー?が光った瞬間に、涙がぶわっとこぼれて、ラストまで泣いてしまいました。このシリーズで、こんなに泣かされるとは思ってませんでした😢
レビューのタイトル「ファイナルの導火線に火をつけろ!」は、観る前のテンションで付けたので、観た後ではしっくりこなくなりました。
「ありがとう、イーサン」に変えようとしたら、既にレビューに書いてる人が何人もいて、印象的だった台詞に落ち着きました😌
「幸運を、イーサン」



