「Butterfly Effect」異端者の家 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Butterfly Effect
家ホラーや家スリラーが大好物なので今作も喜んで鑑賞。
めっちゃ家の中が迷宮なのか、トラップまみれなのか、静けさの中に迫る恐怖なのか、色々と想像が膨らんでいきました。
宗教勧誘のために伺った家の住人がどう考えてもヤバいやつで…という感じの作品で
日本に住んでいるとどうにも宗教には疎くなってしまい、宗教トークをかましている時ははて?となりながら観ていましたが、楽しそうに喋っているので愛想笑いしながら観ることができました。
宗教の本職に対して、培った知識でレスバしまくるおっちゃんがなんだか面白く見えてきて、思っていた方向とは違うけどこれはこれで…って感じでした。
制作チームの過去作的に「ホーンテッド」に近しいスタンスのイかれた家を期待していたんですが、ギミックはほとんど無しで、おっちゃんが色々なものに例えて宗教についてドヤっていき、気に入らなかったり少しでも琴線に触れたらブチギレ大爆発と思っていたより脳筋でした。
部屋のトリックとかもサクッとバレたり、行動の怪しさも全部指摘されたりとで、この人そもそも隠し事しながらの行動向いてないんじゃ?と何度思わされた事か。
家を上から見た構図なんかもお出しされるんですが、基本的にそこまで凝った作りではなく、なんなら地下室の方が凝った作りだったり真相が隠されていたりとで、もう隠し部屋作りたがりのおっちゃんじゃんとクスクスするしかなかったです。
R15+か?って聞かれると微妙なラインで、欠損描写だったりグロさはあれどそこまで刺激強めではなく、コンドームトークも別に直接的なシーンがある訳でもないので規制するほどでもないですし、別にPG12でも良かったのでは?とは思ってしまいました。
終盤の展開はかなーり無理のある展開で…映画なので多少のご都合展開は許容できる方だと思っていたんですが、祈ったらシスターが復活したり、首に思いっきり刃物を刺したはずのおっちゃんが普通に動いていたり、バタフライエフェクトの伏線回収だったりと家の構造の巧みさとかガン無視で突き進んで終わっていくのでなんだかなぁって気分になりました。
ヒュー・グラント、クロエ・イースト、ソフィー・タッチャーの3人で引っ張ってくれたおかげでレスバ合戦がなんとか観れたかなって感じです。
優しそうだけど気味の悪さを纏っていたヒュー・グラントは不気味で最高です。
ここ最近のA24は良くも悪くも尖った作品多めなのでバチっと自分にハマる作品が出てくることを願っています。
鑑賞日 4/27
鑑賞時間 18:55〜20:50
座席 A-4