「【”唯一絶対の狂信的宗教感に固執した、一見温和な異端者の男に囚われたモルモン教勧誘宣教師女性監禁ムービー。”今作は、ヒュー・グラントの芸風が更に広まった画期的クリーピーホラーである。】」異端者の家 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”唯一絶対の狂信的宗教感に固執した、一見温和な異端者の男に囚われたモルモン教勧誘宣教師女性監禁ムービー。”今作は、ヒュー・グラントの芸風が更に広まった画期的クリーピーホラーである。】
■若きモルモン教の宣教師、シスター・バクストン(クロエ・イースト)とシスター・バーンズ(ソフィー・サッチャー)は布教活動のためにアメリカのある州の郊外の一軒家を訪ねる。
玄関先に現れたのは、英国紳士風の笑顔の男性リード(ヒュー・グラント)。"妻がラズベリー・パイを焼いているし、雨も強いので。"と、家に中に招き入れられた二人に、次々に予想外の出来事が襲い掛かるのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています!>
・殆どの人がご存知だろうが、ラブコメの帝王、ヒュー・グラントのマサカのホラー映画初出演作である。が、私は楽しみにしていた作品である。
・宣教師二人に対して、リードが畳みかける様に、モルモン教、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教について、早口で独自の宗教観を語って行くシーンは、ヒュー・グラントの独壇場である。
・さらにそこからモノポリーの元となったランドローズ・ゲーム、そしてファンの間では有名なレディオヘッドの初期名曲”クリープ”の盗作疑惑の元曲ザ・ホリーズの”ザ・アート・ザット・アイ・ビリーブ”の話になり、それらの曲が効果的に流れるのである。
そして、リードが間接的に言ったのは”反復”と言う概念で、分かりやすく言えば”モルモン教なんて、ユダヤ教の反復の結果だろう?”という事である。
彼の考えを知ったシスター・バクストンとシスター・バーンズは、顔を強張らせて、彼の家を辞去しようとするのである。
・だが、正面玄関はタイマー式になっていて開かないと言われ、二人は”宗教””非宗教”のどちらかの扉から家の外に出る様に促されるのである。
この辺りは、じりじり系ホラーである。
だが、その扉を開くとどちらも暗い地下室に繋がっているのである。嫌だなあ。
■ここからが、更に怖いのであるが、地下室に降りた二人はそこでブルーベリーパイを持って来た老婆に会う。リードはそのブルーベリーパイにはトリカブトなどの毒が入れてあり、食べれば死ぬが、我が宗教では生き返るのだ、と宣うのである。
そして、老婆はそのパイを食べ息絶えるのであるが、その後に生き返るのである。
シスター・バクストンは喉をカッターで掻き切られ、殺されるが、生き残ったシスター・バーンズは老婆が生き返った理由を見抜き、且つリードに反撃をし逃げるのである。
リードの唯一絶対の狂信的宗教の教義は、シスター・バーンズが逃げる途中に見た、木の檻に入れられた、水だけ与えられている多数の勧誘宣教師の女性達からも分かるように【支配】である。
ブルーベリーパイを持って来た老婆が、死ぬのが分かっているのにブルーベリーパイを食べた理由や、彼女の代わりに”行き返った”老婆がリードの意のままになっていた事も分かるのである。
<今作は、”唯一絶対の狂信的宗教感に固執した、一見温和な男に囚われたモルモン教勧誘宣教師女性監禁ムービー。”であり、ヒュー・グラントの芸風が更に広まった画期的クリーピーホラーなのである。いやあ、ナカナカでありました。>
おはようございます。
お休みの所失礼しますm(__)m
やっぱり!
NOBUさんならクリープについて触れていると思いましたぁ♪
あのゴタゴタをこんな風に取り上げるなんて、関心しちゃいました。
そしてヒュー様が宗教観を語っていくシーンは恐ろしいカナ魅了されましたよ。。
人ってこーやって洗脳されていくのカモなんて思いました。
これまでとは違うヒュー様、オッカナカッタです
(°▽°)
返信は不要です。素敵なGWを(^ ^)
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