「投票で展開変わるシステム、他のコンテンツでもやって欲しい」ヒプノシスマイク Division Rap Battle 弁明発射記録さんの映画レビュー(感想・評価)
投票で展開変わるシステム、他のコンテンツでもやって欲しい
これは結構面白かったですね。日本発という、投票によってストーリー展開が変わるというのがすごい面白かったですね。
これは色んなコンテンツでやって貰いたいぐらいです。必ずしも自分が選んだチームが勝つとは限らないんだけれども、それも面白くて。劇場とのシンクロというのも、最後に自分のスマホにて発表されるというところが面白い。
スマホつけていたら邪魔にならないかとかいうことに関しても、基本映像に集中はできて、投票は5回あるんだけれども、投票時間以外は画面暗くなる仕様。投票時間は10秒程度で、結果も30秒ぐらいですぐ出る。このインタラクティブの速さに、びっくりしました。
一応全体知識として、それぞれのディビジョン、チームが、どういうチームがあって、どういう人たちで、どういう人間関係であるかということをある程度把握できているとより面白いかもと思うところは、ある。
なので、アニメシリーズを見てるとより楽しめるというのはあるんだけれども、見てなくてもこの映画から入っても面白いのではないか。
基本はステージでラップバトルをしているだけでなので、難しくは無く複雑なストーリー展開ではない。
けれども一応ストーリーの骨子はある。そのラップバトルで勝ち上がって頂点に立つという、分かりやすいストーリーはある。で、勝敗結果によりそれぞれのキャラが違う反応見せる。
この、なかなか普通ではない髪型のキャラクターを違和感なく動かせるようになったという、CGの進化も素晴らしいし、何よりラップバトルのアニメコンテンツというのがそもそも無かったところによく作ってヒットさせたなというところもあり。
かつ今回は、視聴者の投票で勝敗が決まってストーリー展開も変わるという、見る映画館、見る時間帯によって展開が変わるというのは、これは本当今までなかったよなというところがある。
で、結構その勝敗、どっちが勝つっていうのが意外とドキドキする。これもちょっと意外なところではあった。
覚悟していたんだけれども、例えば、テニプリもそうだったし、黒バスもそうだったし、刀剣乱舞とかもそうだったんだけど、この手のイケメン集まってバトルする系のコンテンツは、ほぼほぼ観客が女性で、男女比1対9ぐらいの割合で、「男1人で来て申し訳ございません」みたいな雰囲気もあるんだけれども、試み自体が面白いので、男女問わず、年齢問わず、色んな人に体験してもらいたいなと思う。
今後、色んなコンテンツで観客投票をやって欲しいなと素直に思った。
例えばこういう音楽系コンテンツ、バンドバトル的なものだったり、アイドル同士のユニットバトルとか、そういう企画でもできるだろうし、推理小説のような展開の話で、色々怪しいなという要素を観客が選んでいって、トリックや犯人も最終的に変わっていくなんていうやり方もできるだろうし、何よりバトルもののコンテンツなんていくらでもある。
あれとあれが戦う、あいつとあいつが、この映画で戦うことになった。さあどっちが勝つ?勝敗の行方は観客の投票で決めよう!みたいな。
色々できるな、これ!と感じたぐらい、このシステム自体が面白かった。
基本的に携帯はずっと電源を付けないといけないから、80%ぐらい充電残ってたのが映画が終わる頃には40%ぐらいになっていた。
この公式の方も、全国の映画館でデータを取っていて、この映画館だとこのチームの優勝確率が高いです。例えば、池袋の映画館だと池袋のディビジョンが優勝しやすいよねとか、新宿の映画館だと新宿ディビジョンが勝ちやすいよねみたいな傾向も、公式が示してくれていたりもする。
だから色んな映画館に行くという楽しみもできるし、内容で何回も足を運べるというのは、すごい良いことだと思う。
特典商法とかもあるんだけれども、こういうその場投票のやり方なら本当に映画体験、その時の体験がもう一回だけしかないところはあるから。
今後こういうのは色んな企画でやって欲しい、作り手は大変だろうけど。こういう投票映画は今後増えていくと思う。