パフィンの小さな島のレビュー・感想・評価
全2件を表示
タイトルなし(ネタバレ)
日本語吹替版で鑑賞しました。
海に浮かぶ小さなトンガリ島。
海鳥パフィンの女の子ウーナと弟のババが暮らしている。
島には、パフィンのほかにさまざまな動物たちもいる。
ある日、嵐によって故郷を離れたエトピリカのイザベルが仲間の鳥とともに島にやって来るが、島には馴染めない。
そんな中、事件が起こり・・・
といったところからはじまる物語。
『ウルフウォーカー』などのアニメーション・スタジオ、カートゥーン・サルーンによる作品なので、絵の魅力は相当高い。
絵本の絵が動く、という驚きを感じます。
が、ストーリーは子ども向け。
前作までの神話的寓話的深みはなく、現実を写実するような魅力もない。
なので、アニメーションとして、動く絵本をじっくりと楽しみたいところ。
ですが、吹替のナレーションが煩わしく(台詞部分は、特に気にならなかったが)、じっくりと落ち着いて観ていられなかったわぁ。
残念。
オリジナルの原語版にもナレーションは入っているのかしらん。
期待する流れとチト違う展開の物語でした
初のアイルランドアニメでした。題名にある”パフィン”とは、日本語で”ニシツノメドリ”と言われる海鳥の一種だそうですが、日本語で言われても知らない鳥でした💦ただ姿かたちだけでなく、海に潜って魚を捕っている様子が出て来たので、最初はペンギンかと思いましたが、全然違いました。
舞台はパフィンをはじめとする鳥たちや、ネズミ、カニ、キツネ、カエルなどなど、多種多様な動物たちが暮らす小さな島。主人公は島で暮らす子どもパフィンのウーナ(新田恵海)。この島に、地球温暖化の影響で元々住んでいた島を追われたエトピリカ(これまた知らない鳥)の子どものイザベル(田所あずさ)や、キンケイ(これも知らなかった💦)の子どものフェニックス(降幡愛)が移住して来て起こる”卵”を巡るお話でした。
この辺りのことが説明される物語の序盤を観る限り、”地球温暖化”や”移民”と言った現代世界の重要テーマを寓話化したお話かと身を乗り出して観たのですが、残念ながら物語はそういう方向に行きませんでした。
ではどういう展開だったかと言えば、パフィンの卵の世話を買って出たイザベルが、焦りと勘違いから卵を別の場所に動かしてしまい、みんなが卵捜しと犯人捜しをすることになるというものでした。その過程で、カワウソのマーヴィン(大橋彩香)が疑われるということがあったものの、最終的に卵は無事で、ひな鳥も生まれてハッピーエンドとなる流れでした。まあこれはこれで良いお話と言えばそうなのかも知れませんが、”共生”の難しさが世界中で実証されている今日において、みんなハッピーというお話はやや浮世離れし過ぎているようにも感じたところでした。
また、自分が期待するような展開にならなかったことは、残念ではあるものの致し方ないのですが、そもそも大事な卵を島に移って来たばかりの子ども鳥であるイザベルに任せたところがどうも納得行かず、その点を引き摺ったまま物語が進んで行ったことも、終始波に乗れないままエンディングを迎えてしまった一因となりました。
そんな訳で、本作の評価は★2.6とします。
全2件を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。