HERE 時を越えてのレビュー・感想・評価
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評価低いのが悔しい
あらゆる時代の"ここ"に住む家族を定点撮影した映画。
笑っちゃうぐらい昔から、現代に至るまでずっと。
大きな起承転結があるわけでもなく、それぞれの家族が繋がりがあるわけでもない。
なめらかなのか、唐突なのか、スッとPIPがあらわれるとともに時代が移り変わっていき、写真集のような感じ。
でも観終わった今、なんだかたくさんの歴史と記憶をみた感覚になった。
それぞれの家族が"たしかにここにいた" んだなと。
眠くなるとかドラマチックじゃなくてつまらないとかで評価が低くなっているのが残念だけど
定点で、ものすごい昔から今までを、美術小道具や俳優の演じ方やその時代の音楽等で撮影•演出するなんて、ほんとに実験的な撮影だっただろう。
他とは違う試みをすることは勇気がいることだと思うし素晴らしいことだと思う。
そしてなにより原作者に誉められる作品にできるって
ほんとにすごいことだなあと。
監督ロバートゼメキス、脚本エリックロス、主演トムハンクス&ロビンライト。
そしてアランシルベストリの音楽まで、、。
フォレストガンプのキャスト、スタッフが再集結して映画撮ろうなんて
わたしからしたらまずそこから感動よ、、、
暖かく、心地よく、家族の描き方はそれぞれでなんだかリアルで、最後は少し胸がギュッとなるような。
つらつらとまとまらない感想をかいてしまったけど
静かで心温まる作品が好きな方は、評価の低さで諦めずに是非劇場で観てみてほしい。(そのためのレビュー!)
作りは意欲的だけど映画らしい映画
諸行無常
無いものを数えるのではなく、あるものに目を向けて感謝しようと思えた
HERE 時を越えて
地球そのものの歴史のハイライトを見ているような作品。
正直、序盤は情報量が多くてついていくのに必死だったけど、最後のシーンでぐっと心を掴まれて、思わず泣いてしまった。
それぞれの時代ごとのセットの作り込みがとても細かくて、アメリカの文化や歴史に詳しい人、慣れ親しんでいる人にとっては、さらに深く刺さる作品なんじゃないかなと思った。
場面転換の方法にもさまざまなトランジションや仕掛けが使われていて、バリエーションが多いから「場面転換を楽しむ」という新しい感覚すらあった。
中でも構図を全く変えずに時代だけが変わっていくシーンは、本当にシームレスで、撮影・編集技術の高さに驚かされた。
テンポとしてはかなり早め。
マルチタスク的に物語が進んでいくから情報の処理に追われる感覚はあったし、予告などをまったく見ずに観に行った分、「この人は覚えておいた方がいいのか?」「これって伏線になるのか?」みたいな思考が常に走ってしまって、序盤はちょっと没頭しきれなかったかも。
だからこそ、あらすじだけでも軽く目を通して、どの時代がメインの軸になるのかを把握してから観に行くと、もっとゆったり楽しめると思う。
音楽もすごく良かった。
BGMの入り方、選曲ともに抜群で、時代ごとの空気感やキャラクターの感情をうまく後押ししてくれるような存在だった。
テーマとしては、「よくある人生」と一言で片付けられるかもしれないけど、その“よくある”の中にこそ、かけがえのない感情や出来事が詰まっているんだなと感じた。
将来に不安を抱えたり、過去を悔やんだり、自分の人生がベストじゃなかったと感じる日もあるけれど、そうやって揺れながらも積み重ねてきた時間の中には、ちゃんと素敵な思い出が詰まってる。
無いものを数えるんじゃなくて、あるものに目を向けて、感謝しようと思えた。
こういうテーマだからこそ、ぜひ日本を舞台にしたバージョンも観てみたいと思った。
カメラの向き
カメラを固定することによって、見えるものが限定されることのメリットとデメリットがあるように思う。見えないところで起こっていることを、観客が想像することで物語が深まるように感じたが、基本ストーリーにとって重要なできごとはすべて画面の中で起こる。少し物足りなさをかんじたが、最後のマーガレット(ロビン・ライト)の「私はここにいた」というセリフを聞いて、「ここ」で起こったことがこの映画にとって最重要であったことに気付き、落涙した。
ただ、であるがゆえに、あのリビングを空間的に見せる工夫があってもよかったのではないか。2020年パートで、鏡のついた化粧ダンスを運び出すタイミングで初めて、カメラの後ろ側が見える。前述のラストシーンでカメラが大きく動き、空間的広がりがこちらに伝わる。こういった空間をこちらに意識させる工夫がもっとあってもよかったのではないかと感じた。窓辺から見たバージョンでこの話をもう一度見たい。実験的な映画だったからこそ、もっとチャレンジングな絵作りがあってほしかったと感じてしまった。
一人の人間の人生を描くという点ではこの映画は大河ドラマである。リチャード(トム・ハンクス)を中心に、世代の違う家族の物語や、『フォレスト・ガンプ』でも描かれたアメリカ現代史を織り交ぜながら人の一生を104分で描き切るストーリーテリングの手際はさすがである。
HERE AND EVERYWHERE
この場所で、この家のこのリビングルームで紡がれる様々な人生。
はじめは面白いがすぐに飽きてくる。
トム・ハンクス演じるリチャードとロビン・ライト演じるマーガレットに焦点が当てられると面白くなってくる。
いっそ、他の家族のパートをなくして、この家族だけの物語にしたらよかったのに。それならありきたりなのか。
アメリカの一般家庭にホームステイしていたことがあるので、感謝祭サンクスギビングに皆んなが集まってくるところとか懐かしく、楽しめた。
いまや、アメリカの「家族」はこういう形でしか描くことができないんだろうな。
若い人やアメリカ人の生活に興味のない人はつまらないだろう。
このHEREだけでなく、世界のどこにでも同じく人生が、ドラマがある。
各国でリメイクしてほしい。
監督の言いたいことはわかるが
いまこの作品か、と思ってしまった
お金がかかっているのは分かる
人とのからみもわかる
年配者が見るとさみしくなって
若者がみるとつまらないのか途中で退席していたカップル
付き合うなら年配者!口が固くてそれなりに喜ぶ!トムの声は好きだ
かなり好き
実はR40くらいで丁度良いと思った
映画館での予告だけの前情報で、字幕版を映画館で観ました。
ゼメキス監督だったのはエンドロールで気付いて納得したくらいで。
今の自分にはとっては、とても素晴らしい映画でした。
例えるなら、夜の首都高から見えるビルの一部屋一部屋に、それぞれの人生があるんだなあと感じる、ひょっとすると神の視点に近いあの感覚、そんな感動がありました。
もう一つ思ったのは、この映画は観る人の年齢によって感想が違うかもと。
若い頃の自分だったら「斬新だけど退屈な映画」という感想だったと思います。
しかしアラフィフくらいになると、この時間が過ぎ去っていく日常が、とてもリアルなドラマとして感じられるのです、怖いですね(笑)。
決して順調じゃない、スマートではない、小さな間違いだらけだけど、人間が生きて行くってきっとこういう事だよな、と。誰しもの「全力で頑張ったよね」という断片の連なりを垣間見える事が、とても尊く感じられた映画でした。
監督が到達した現在地
画面上、激しく変化しているようで全く変化を感じず、めくるめく歴史絵巻でダイナミックに展開しているにもかかわらず非常に静的な作品という、他に類を見ない作品でした。かといって面白いかどうかというのは別問題ですが─
何でもそうだと思うのですが、構図が分かるまでかなり忍耐を要するものだと思いますが、この作品の出役の多さに正直辟易してしまうし、一度だけしか出てこないこと数多・・・脈略とか繋がりみたいなものも掴めないし、ヤバい・・・これはヤバいかも・・・と思ったのですが、徐々にストーリーみたいなものが見え出すと、なかなか味わい深く、しっかりとノスタルジックなものも感じて、結構感動的な作品だと思えましたが、やっぱ厳しいなー
コラージュ意図が理解できないし、多分そんなのなく感覚的なんだと思うことはできたのですけど、それに乗り切れないと、非常につらいものがあります。
非常に野心的でチェンジした作品だと思うのですけど、個人的に興味を引かれたのは結局のところそのスタイルそっちのけの作中の物語だったし、この作風は失敗だったんじゃないかと思ってしまったことが残念です、あくまでも私見でしかありませんが・・・
とはいえ、こんなものをやりきって作りきってしまうこと自体がスゴイというか意義深いというか─。ひょっとしたら映画という枠にはめてはいけない作品なのかもしれません。
究極の定点カメラ。
ゼメキスの映像マジック
スクリーンで観る美しい絵本
技術的冒険作
セブンクラウンハイボール
アメリカのとある家がある場所で巻き起こってきた様々な出来事を、恐竜がいた時代から定点画像でみせる話。
売り文句の通り恐竜がいた様子から始まるけれど、それは最初の数分だけで、後は人が現れてからそこに住んだことがある家族たちの様子をみせて行く。
定点と言いつつワイプで少しズレた場所の様子もあったけどね。
時系列を行ったり来たりしながらみせるつくりではあるものの、プロローグを除いてはそれぞれの家族のドラマは時系列通りで、メインでみせる家族のストーリーもなんてことない普通の家族のお話しだし、時系列を弄る意味も感じられず。
この家族を山場にして全て時系列通りにして、後の家族なんか要らなかったんじゃね?
ある意味群像的な作品だけれど、これと行って刺さるような話しもなく、まあこんなものというか、ふーんという感じ。
そこには何時も一組のカップルが
トム・ハンクスとロビン・ライトの若い表情といい、貼り付けたような画面といい、何だか切り貼りして作られたようなストーリー
家族が一同に集い、新しい命が誕生していく一方呆けて老いてゆく様は寂しさと楽しさが入り混じっていた 家は縛るものでもあるのだな
もう少し伏線回収とかあればもっと面白かったような気がした 個人的には土地、家買う時に昔その土地がどのような場所だったか遡って調べた方がいいって話を思い浮かべてしまった とはいえポール・ベタニーのカメラ抱えて騒いでる喧しい親父振りは面白かったな
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