劇場公開日 2025年4月4日

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「監督が到達した現在地」HERE 時を越えて SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 監督が到達した現在地

2025年4月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

画面上、激しく変化しているようで全く変化を感じず、めくるめく歴史絵巻でダイナミックに展開しているにもかかわらず非常に静的な作品という、他に類を見ない作品でした。かといって面白いかどうかというのは別問題ですが─
何でもそうだと思うのですが、構図が分かるまでかなり忍耐を要するものだと思いますが、この作品の出役の多さに正直辟易してしまうし、一度だけしか出てこないこと数多・・・脈略とか繋がりみたいなものも掴めないし、ヤバい・・・これはヤバいかも・・・と思ったのですが、徐々にストーリーみたいなものが見え出すと、なかなか味わい深く、しっかりとノスタルジックなものも感じて、結構感動的な作品だと思えましたが、やっぱ厳しいなー
コラージュ意図が理解できないし、多分そんなのなく感覚的なんだと思うことはできたのですけど、それに乗り切れないと、非常につらいものがあります。
非常に野心的でチェンジした作品だと思うのですけど、個人的に興味を引かれたのは結局のところそのスタイルそっちのけの作中の物語だったし、この作風は失敗だったんじゃないかと思ってしまったことが残念です、あくまでも私見でしかありませんが・・・
とはいえ、こんなものをやりきって作りきってしまうこと自体がスゴイというか意義深いというか─。ひょっとしたら映画という枠にはめてはいけない作品なのかもしれません。

SH
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