邪悪なるもののレビュー・感想・評価
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半端ないグロテスク
導入の長回しワンカットで行われる銃声に関する会話だけで外ではただならぬ事態が勃発していると伝えてしまう手際の良さ。
一気に物語の中へと入り込んでしまいました。
そして翌朝のグロ・シーン。
半分になった身体からはみ出すスパゲッティ描写が映し出され免疫のない人を全力で篩にかけてきます。
以降、汚らしくも痛々しい特殊メイクが頻繁に画面を汚していきます。
更に子供だろうと容赦ないグロ描写までも盛り込んできます。
米国のホラー映画では二の足を踏むような残酷描写に隣に座っている方は笑い声をあげて喜んでいらっしゃいました。
以前に監督が手がけた「テリファイド」よりも更にグレード・アップしておりました。
また、「テリファイド」の時にあった「物語の狂言回しがシチュエーションによって変わる」という事もないので、キャラに感情移入したい人には鑑賞しやすい中身になっていたと思います。
とはいえ、主役の男たちを含めて登場人物の全てがポンコツすぎて呆れてしまう事が頻繁に起こってしまうかもしれません。
特に女性の扱いが酷かったかな。
喚いたり、怯えたり、物語の弊害として扱われているので、見ていて「痛々しい」感情しかわいてきませんでした。
それでも、そうしたポンコツ野郎たちが気にならないほど「汚く」て「気持ち悪い」展開が観る者を麻痺させてきます。
「米国の手緩いグロは飽き飽きだ」という人や、「グロならばご飯三杯はいける」という人ならばきっと満足できる事と思います。
最近個人的に新作ホラー不発だな〜っと思っていたので、とってもテンシ...
最近個人的に新作ホラー不発だな〜っと思っていたので、とってもテンションが上がった!
こうゆうの観たかった!ちゃんと怖い。ちゃんと不穏!グロい!(終わり方は…まぁ。とゆう感じだったが)
きちんと見た目も怖いし、どばーんと急に出てくる怖さもある。基本的に自分は悪魔怖くないけど、この作品のおもしろいとこは「神」がもういないらしいところで、
基本、悪魔ものは聖vs悪魔の構図だけど、神不在のこの世界はすがるものもなく祈る対象もない。
キリスト教圏でない人間でも、その状態なんか怖いかもと思えてしまう事と。
一応、悪魔憑きに対するルールがあるらしい事。(けっこう雑に主人公たち無視してるし、それぞれのルールが何故ダメなのかも謎)
この2つの要素で悪魔=恐怖心とゆう普遍的な恐怖感になっててよかった気がする。
光が影を生み、その影が恐怖を生むみたいなのも普通に怖い!あと、子供が悪魔と引き合うのも面白かったな。
あとは兄弟の顔が良い(ハンサムとかゆう意味でなく)
生命力ありそうなので、なんかこいつら戦えそう!って思える。特に弟の顔が良い。
兄は、若い時のメル・ギブソンみたいな感じもあってなんかちょっと狂ってるけど一生懸命なのは分かるとこが似てる。
スペイン語なのも良い。
やはりインディーホラーは良いな!と思えて大変楽しかった!
「テリファイド」のグロさを期待すると拍子抜けするかも
見つけたわよ、このクソッタレ
アルゼンチンの田舎にある村にて、悪魔が人に取り憑いてしまい…7つのルールを守らないとどんどん伝染してしまう…といった物語。
序盤から謎の死体が見つかり、警察やら地主やらに相談しに行く兄弟だが、まぁ登場人物皆怒鳴るわ怒鳴るわ…(笑)普通に会話してた部分の方が少ないのではと思うくらいに。
そこからはショッキングなグロ描写が続いたりスリリングだったりするが、せっかくの7つのルールってのもそこまで存在感がないし、何が何やらな展開が続く感じ。
最終ステージにまで来たら流石にアガってきたし、思い出した頃に出てきたアイツとか中々だったけど、全体を通し結局色々とっ散らかっているイメージで、う〜ん…といった印象だった。
安直なビックリホラーでない分、コアなホラーファンとかにはウケるのかもだけど、もう少し分かりやすいほうが個人的には良かったかも。
最後は失速
なかなか悪くない。
アルゼンチン・ホラー
観るべきホラー
7つも禁忌があると何にも出来ないね。
これ好き!
ドッカンびびらせるタイプのホラーではなく人間の弱い所を突いて自己崩壊させる邪悪な物が村に広まって行く惨劇。赤いポスターをボッと見ててたけど、なるほどそのシーンか、、、エグっ。
しっかり腐った人間とか食人とか、、さすが朝起きると毎日街に死体が転がっているという南米ならではのエグさはしっかり楽しめます。エグい絵をドカンと見せないけど、それが確かに隣にある感じが怖かった。悪魔とは?腐れとは?とかあんまり深く考えてはいけません。人間ごときにわかる物ならとっくに科学が解決しています。
情けないショーンペンに似た兄さん、弟頑張ってるのに結果自分に負け人間の弱さを露呈してものの哀れ全開。
前作「テリファイド」も機会があれば見たいなぁ。
悪魔って手が付けられない割に変な制約を科してるよね
大変雰囲気があって面白かった!
主要人物が40絡みのおっさん二人なので画面が地味で良い。
悪魔憑き、腐敗、処理人(デビルバスター)、世界の終わりという中二病臭の強い要素と、悪魔の影響で起こる悲惨で衝撃的なシーンの数々が楽しめた。
子供が悲惨な目に遭うシーンには目を背けたくもなるが、その後しれっと戻ってきたりするあたりは一層(悪魔が)憎たらしくて良い。
キリスト教文化圏の外からの目線で他人事として楽しむにはもってこいだ。
アルゼンチンの一地方でおよそ21世紀とは思えない暮らしをしている人が「こんなこの世の果てみたいなところに」という事を言っていたのが心に残った。中心部から外れたところで苦しい暮らしをしているとそんな認識になるよね。洋の東西を問わない感覚なのだ。
一度目の結婚で失敗をしていると思しき兄、恋多いがだいぶ年上好きっぽいのが難儀そうな弟に、と多くは語られないが主要人物の背景もちゃんと見えるようになっている。ちゃんとしている。
終始落ち着きが無い主人公
監督の前作「テリファイド」は落ち着きを保ちながらじっとり来る嫌味なホラーで、そこが魅力だったが、本作はその世界観を踏襲しつつ、ややパニック的描写もある様に思えた。その要因の1つとして、主人公は大いに関係しているだろう。主人公は我が道を進み過ぎて人を巻き込んでしまうタイプの"ヤバイ人"である。劇中でも近隣住民や無能な警官らからも良くは思われていない様だ。突然の様に教会が終わった世界という設定であり、かなりの世紀末感があるが、それありきで生活する人々らは中々不気味である。特にナレーションで解説する事なくいきなり放り込まれる為、ある程度慣れていないと置いてきぼりになるかも知れないが、ウイルスの様に広まっていく"悪魔憑き"は明らかに関わってはいけない存在だし、憑かれない為の7つのルールたるものも存在している。それにもろ関わった主人公らの行動に巻き込まれて死んだ人間が何人いるのか。
それを突っ込み出したらキリが無いが、鑑賞後に訪れる何とも言えぬ気分を味わえばそれも吹き飛ぶだろう。
どうもグロ描写が全面に押し出された様なイメージが付いているが、実際はそこまでの残虐シーンは無い様に思える。これらのシーンについては自分の顔に斧を叩き付けるシーンが恐らくベストだと思う。それ以上は予告編を超えて来る事は無かった。観ているこちらが慣れているという事も考えられるが、グロ目的では観なくて良いだろう。
本作の1番の楽しみ方はやはりその世界観にどっぷり浸る事だ。劇場の大画面で鑑賞するか、スマホ等の小さい画面で観るかによって本作の楽しみ方が変わってきそうだ。
匂わせるのは上手いけど…
悪魔憑きホラーの美味しいところどりの作品だった。(笑) クセの強さ...
邪悪なるもの(映画の記憶2025/2/2)
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