「現代的地獄はオーダーメイドなのかっ!」ドラゴン・ハート 霊界探訪記 のりこさんの映画レビュー(感想・評価)
現代的地獄はオーダーメイドなのかっ!
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さらっと見ることもできるし、知識があると、何層にも仕掛けがあって、めっちゃ深い映画だ。今まで語られていなかった地獄について衝撃を受けた。
①生きたまま切り刻まれる地獄病院は、善意でも、霊的知識の無いまま「ドナー登録」した人の恐怖の凄まじさ
②被害者でも自分を蔑ろにしていると地獄。「お前だけが助けられてたまるか」という引きずり下ろしは、この世でもあるよね。
③人を助けてあげられなかった、という自責の念も、強過ぎると、地獄に通じているなんて。心の世界は厳しいね。
「間違った心の数だけ地獄がある」ってことは地獄ってオーダーメイドなんだ。古臭い地獄には当てはまらなくても、堕ちる可能性があるなぁ。やばい。こんなことは他では語られたことがないんじゃないかな。
新しい地獄観。すごいオリジナリティに驚く。
知識がある人にとっては、どれだけでも深掘りできる無限の面白さがある。まるでシャンバラのような無限空間が織り込まれた、一見シンプルな、しかし高度に組み立てられた作品だと思う。
優れた思想や宗教が、こうした知識をエンタメに乗せて見せてくれることは、私のような好奇心があふれる人間にとって、ものすごくありがたい。100冊分以上の本を2時間で読んだ感じでものすごくお得感あり。
これは、一度は、探究心を持って見たほうがいいと思う。だって人は必ず死ぬんだし。地獄に堕ちても、脱出方法を映画で知ることができということだけでも、すごく助かる。ほんと他人事じゃない感じ。
私的には、他にない霊界、地獄界の知識を映像に絡めた歌との連携プレーで、苦労なく霊界探訪に連れて行ってくれて、ちゃんと観客をこの世に帰してくれるので安心の、☆5 。
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