「オークションを取り巻く、人間模様が興味深い!」オークション 盗まれたエゴン・シーレ Vesperさんの映画レビュー(感想・評価)
オークションを取り巻く、人間模様が興味深い!
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登場人物がそれぞれに魅力的。上司と部下、友人同士の諍い、それらも、あるあるな状況が沢山出てくるのだが(日本より直接的で、そんなこと言っちゃうの?という場面も多々あるのだが)、
お互いに折り合いをつけつつ、許し、前に進んでいく姿が良かった。
オークションという、全く馴染みのない、想像もつかない世界の事がよく分かったのも良かった。鑑賞後のトークショーで、オークション会社の代表の方が、ほぼ忠実に描かれていると仰っていたので、きっとそうなのだろう。浮世絵を、後刷りだと思って、値段を安くつけて出品し、実際にはみるみる上がって、君もまだまだだな、と言われたという話、とても印象的だった。
主人公のアンドレも、オークションが成功に終り、最後は会長職までオファーされるまでになるが、田舎から出てきて、若い頃は様々な経験を経たんだろうなと想像した。
内容とは関係ないが、アンドレの部屋、部下の女性の部屋、あとは、青年マルタンの家が出てくるが、それぞれの部屋の内装に注目していたら、大変興味深かった。
観た後、前向きな気持ちになれ、個人的にはとても好きな映画。
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