「誘惑に勝てるのか」ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
誘惑に勝てるのか
いや...長ぇよ!!!笑
208分はさすがに長い!!しかも、終盤は終わりそう...まだ続くのか...の繰り返しでかなり振り回されてしまった。でも、初鑑賞が映画館だなんて、しかも4DXで、更にはエクステンデッド・エディションでなんて、最高に幸せでございます。こんな機会がなければ絶対見なかっただろうから、マジで感謝感激です。欲を言えばIMAXで見たかったけどね。
長いけどその分見応えは半端じゃなくて、これが三部作の一つ目だとは思えないほど満足度が高かった。噂には聞いてたけど、こんなにすごい映画なんだね。
通常版を見た事がないから、どのシーンが追加カットされているものなのか、詳しいことは全く説明できないんだけど、とにかく楽しくて楽しくて仕方がなかった。この圧巻のスケール。2001年制作でしょ?ヤバいよね。指輪物語だなんて、誰しも一度は聞いたことがある超有名な小説。でも、実際どんな話なのか1ミリたりとも知らなかったもんだから、ワクワクドキドキが止まらなかった。いくら有名な小説とはいえ、1本3時間、それを三部作だなんて思い切ったこと、相当な勇気と自信がないと出来ませんよ。よくここまでのものを作れたよね...感服。
もっとハリーポッターみたいなゴリゴリのファンタジーを想像していたけど、意外にも人間ドラマメインで、アクションシーンも魔法とか術とかじゃなくて物理攻撃が多く、専門用語がマシンガンのように連呼されることもなかったので、ファンタジー大の苦手な自分でもかなり楽しめた。
今後の話がどう展開していくか全く検討付かないけど、少なくとも今回は世界を滅ぼしてしまう禁断の指輪を巡る、欲望と誘惑の話が本筋で、初回にしてこの作品の肝みたいな強いメッセージを受けることが出来た。これが序章はヤバいって!笑
導入、展開、ラストまで抜かりなく作り込まれていて、さすが名作と言われるだけあるなと。興奮収まらぬまま突っ走ってくれる。208分は「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の206分を超える自己最長記録だったんだけど、飽きる事は一切なく、ひたすらに楽しくてぶち上がる映画だった。
ブラックコーヒーを飲み続けていたとはいえ、ここまでの長尺で全く眠くならなかったのは驚異的。画面が暗くなったりどんよりとした空気になったりした時でも、個性豊かなキャラクターが盛り上げてくれたり、心に響くセリフで感情を湧かせてくれたりと、とことん抜け目がない。いやぁ恐れ入りました...。
続きが気になって仕方ない。どうなってしまうんだ!?ホビットたちは!?そしてどうやら、「ホビット」という映画の三部作もあるらしいじゃないか。いやはや、物語はまだまだ始まったばかりですな...。
予備知識無しの全くの初見で、こんなに楽しんでくれるなんて、長年のファンとしては嬉しい限りです。映像だといちいち人物関係の説明が少くて、あまり親切でない筋立なのに…
長かったのは冒頭のホビット庄から旅立つまでと、エルフの奥方とのシーンのいくつかです
これから人間の国のもうひとつ(ローハン)が舞台に加わり、混乱するかもしれませんが、よろしくお願いします
また「ホビット」三部作は「指輪物語」より前の時代、フロドの養父のビルボが青年期の話で、指輪を拾うエピソードあれこれ…です
こちらはあまりヒットしなかったけど、面白いですよ!機会があれば是非…