「真打ちにたりえず」奇麗な、悪 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
真打ちにたりえず
奇麗な、悪
一人芝居と知り思わず鑑賞してしまった。
もう40年以上も前になるかな、坂本長利の一人芝居を目の前で鑑賞して以来、朗読や落語などの話芸が好きだ。
そんな伝統芸のある世界からすれば、今回のチャレンジは素晴らしい。
是非、一人映画と言うジャンルを完成しもらいたい。
(o^^o)
奇麗な、悪
映画プロデューサーの奥山和由が約30年ぶりに劇映画のメガホンをとり、2016年にも「火 Hee」のタイトルで映画化された中村文則の短編小説「火」を原作に撮りあげた実験的な自主映画。
街の人混みのなかを、まるで糸の切れた風船のように危うげに歩くひとりの女。
やがて古びた洋館にたどり着いた彼女は、そこが以前に何回か診てもらったことのある精神科医院であることを思い出す。
ひと気のない洋館の中に吸い込まれるように足を踏み入れ、以前と同じように患者用のリクライニングチェアに身を横たえた女は、自身の悲惨な人生について語りはじめる。
「由宇子の天秤」「火口のふたり」の瀧内公美が主演を務め、1時間以上におよぶワンカット撮影で圧巻のひとり芝居を披露。
全編を彩るピエロの口笛のメロディは、芸術文化功労賞受賞者で国際口笛大会優勝経験を持つ加藤万里奈が担当。
奇麗な、悪
劇場公開日:2025年2月21日 76分
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