「どこまでが罪なのか考えてしまう」満ち足りた家族 amaneさんの映画レビュー(感想・評価)
どこまでが罪なのか考えてしまう
クリックして本文を読む
映画自体はよく練られていて完成度が高い。
(イノシシのCGは雑だったが)
思わせぶりな表現がないので見やすい。
弟夫婦は最後まで(自身が罪人になってまで、息子を守ろうとしたという意味で)善良な市民だったと思う。
「子どもに罪を償わせなければ」という至って真っ当な親の良心。
「今気づかなければ手遅れになる」
兄が言ったこの言葉、子ども達ではなく、自分達自身に当てはまると気づかぬのは世の常。
人を殺して何食わぬ顔で生きるのはダメなのだ。
じゃあ、人の人生を変えるほどイジメをして、部下を怒鳴り散らして、部下に仕事の責任を負わせて、妻に自分の母親の世話を押し付けて、金の為に罪人を無罪にするよう働きかけて、弁護士なのに飲酒運転をして、何食わぬ顔で生きるのはダメじゃないのか?
正しくない世の中で正しくない事をしておきながら、子どもには正しさを求め続けた歪みが露呈した結果と言わざるを得ない。
コメントする