「満ち足りているように見えていただけの家族」満ち足りた家族 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
満ち足りているように見えていただけの家族
冒頭の轢き殺し犯は俗にいう"上級“なわけで、パパに頼んで腕利きの弁護士雇えば金でどうにかしてくれる、と反省したふりでしれっとしている。
隠蔽か自首かで意見が割れるのも、親なら無理はない。
逮捕されて刑務所なり少年院なり入って終わりというわけではなく、親のキャリアも周りの扱いも一変するだけに、保身というのも分からないでもない。正直なところ、自分ならどうするか想像もつかない。
過保護な母親、娘に気を遣う継母、家のことは母親まかせの父親。早いうちに子どもの問題に向き合わず、金さえあれば満ち足りていると思い込んでいた家族の末路。
子供たちがまったく罪の意識を持っていないことが恐ろしい。
親の力だけでは更生しないと兄の覚悟がせめてもの救いだったのに。
結末は読めてしまったけど、あんな伏線の回収の仕方をするのかい
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