「晩年を汚してないのも素晴らしい」シンディ・ローパー レット・ザ・カナリア・シング りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
晩年を汚してないのも素晴らしい
アメリカのシンガーソングライター、シンディ・ローパーを紹介するドキュメンタリー作品。
1983年にソロデビューし、数々のヒット曲を出してきたシンディ・ローパーは、スイス・ドイツ系アメリカ人の父とシチリア系アメリカ人の母の間に生まれた。豊かではなかったが、母からの歌の才能を引き継ぎ、姉と共に音楽に興味を持ち、バンドのボーカルを経て、世界的スターとなっていく過程、その後の苦悩やLGBTQ啓蒙活動、などを、家族写真やホームビデオ、MV、ライブなどのアーカイブ素材を通し、彼女の人生を紹介していく、というもの。
ソロデビューしてすぐ、魅力的な高音、奇抜な衣装とダンスに魅了され、それ以来シンディ・ローパーの大ファンなのでずっと興味深く鑑賞出来た。
多くの関係者へのインタビューの中で、やはり姉の存在が大きかったのだとわかったし、色々あったとしてもやはり彼女の声が魅力的で、みんなから愛されたんだなぁ、とわかった。
過去の大物歌手はだいたい薬に手を出し、パートナーと大揉めし、晩年を汚す例が多いと思うが、彼女はそうではない様で、そこもよかった。
数年前に来日し、広島公演に行き、生シンディを見れたことを思い出し感動しながら鑑賞した。
良かった。
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