劇場公開日 2025年2月21日

「ヒトを傷つけるヒト、ヒトを救う犬」犬と戦争 ウクライナで私が見たこと 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヒトを傷つけるヒト、ヒトを救う犬

2025年2月21日
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 今日、普通に外出。普通に映画を観ました。それは、普通にミサイルが飛んで来ないからです。

 救うこと、戦うこと。

 私達は、戦いの矛先を間違えているかも知れません。

 孔先生曰く、人徳のある為政者が治める国は、徳が寬く行き渡り、人だけでなく、あらゆる生類に平穏が訪れる…。これを真に受けたのが、生類憐れみの令。その後、何が起きたかは、ご存知の通りです。

 今さら何を言っても、時間は戻りません。為政者の政策ミスの結果が、戦争だとしても、割を食うのは、私達。私達には何もできないとしても、何が起きているかを知ることは、無意味ではないはず。犬を苦しめるのも、ヒト。犬を護るのも、ヒト。そして、犬に救われるのも、やはり…。

 …何故、戦場に戻るのか?。理解できない者が理由を聞く。そこに仲間がいる。仲間を助けるのに、理由が要るのか?。
           「ブラックホーク ダウン」

 …子供なら、夢中になれるもの、たくさんあるよな。だがこの歳になると、それはひとつかふたつだ。俺の場合、ひとつだな。
              「ハート ロッカー」

 …人に発砲するより、犬に銃を向けるほうが、良心が痛む。
               「戦場でワルツを」

 分かち合うことの 喜びと
 分かち合うことの 難しさは
 あなた自信で確かめて
 あなた自信で確かめて
             サンボマスター「手紙」

 …救うことは、戦うことより勇気が要る。

 他者を傷つける蛮勇より、他者と分かち合う勇気こそ、今の私達に試されているようです。

機動戦士・チャングム