「第1章同様、変化は付けつつもかなり難しい」ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第2章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 第1章同様、変化は付けつつもかなり難しい

2025年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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本作は『ソロ活』がメイン設定のため、自分の好みからも外れると第1章で表記しましたが、それでも乗りかけた船であり『ラブライブ!』は個人的事情でコンプ対象なので観賞に至ります。ただ第1章から同様の展開、後半は変化球勝負となった様で‥‥

今作のニジガク最終章はグランプリネタ、コレも既述ながら『順位』と言う切口がむしろ作話の仇になるのでは?と思っていました。作中も各メンツの楽曲の反応が「凄い!スゴイ!」とモテ囃されはするものの、順位や誰が上か下かの表現はナシ。コレはサスガに当たり前でしょうが、ならばグランプリとは?と言う根本的な疑問が出始めます。
そのためか、多少の個人的裏話を盛りつつも体裁はメンツのライブシーンを順に展開する流れは1章と変化なしですが、後半に予想外の力技をねじ込んできた形になります。

グランプリと銘打つだけに競い合いに焦点が行くと思いますが、そもそもニジガクだけで12人が競い合うため、他校のソレが尺的にもリソース的にも盛り込める余地がなく、数少ないその描写もモブに色がつく程度。これではグランプリの体裁が構築できない(リアリティが薄い)ので、付帯させてきたネタがリナチートと運営上?のトラブルなのかなぁと。ただコレも些か微妙で、その後の打開も既視感と言うか有りがちで、皆が楽しければオールOK的な、順位という概念を消そうとしてる風に思えました‥‥

本作の軸足に推しのアイドル競い合いを、μ's や Aqours とタイプの違うニジガクに据えたのは個人的には悪手だと思っていて、今回もその難儀に振り回された感を覚えてしまいました。
また全体的に、お台場のビッグサイトをモデルにしたマンモス校とその周辺で展開させるのも、強引とは言えなくもネタの振り幅を自ら狭めていそうな気も。企画段階でコンテンツの質・特殊さを活かしきれず工夫不足?と、ニジガク開始冒頭から感じていたものです(リナの顔出しなど特にw)。

次章は舞台が東京で、これもまた「デスヨネ〜」な展開。沖縄はともかく関西は観光プロモとしても薄味で‥‥ 完結編を謳うにはもうチョッとどうにかしなければならない味付けに終わってしまうのは、結構残念に思います。
ただし、各アイドルキャラ達の楽曲をストレートに味わうには、余計なノイズがないと思えば十二分に楽しめる作品だとは思います。

Geso_de_Nyoro
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