We Live in Time この時を生きてのレビュー・感想・評価
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奇跡の出会いから、別れまでを切なく、でも明るく描いた2人+1人の物語。
卵の割り方
表情豊かでキュートなヒロイン
フローレンス・ピューはいいんだけど・・・
お気に入りのハリウッド女優は結構居るのだが、なぜかコロナ禍以降メジャーな女優の作品がなかなか海を渡って来ないと思っているのは俺だけだろうか? そんな中、先日サンダーボルツ*でも楽しませてくれたフローレンス・ピューの次回作をもう見られるとあって、公開を心待ちにしていた。
【物語】
会社員のトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)は妻に離婚を迫られる。ついに離婚届けが届き、サインしようしたがペンが書けなくなったため、町に買いに出る。失意の中で道路上で不用意な行動をしているところを車にはねられる。
気が付いたときは病院に居て、そばにアルムート(フローレンス・ピュー)が居た。彼女が彼をはねたのだと言う。トビアスは全く彼女を責めようとはしなかったため、シェフである彼女は今度うちの店にきて欲しいと言い残す。
後日アルムートの店をトビアスが訪ねたことがきっかけで、ふたりは恋に落ちる。やり手の性格のアルムートと慎重派のトビアスは破局の危機もありながら、強い愛情は冷めることなく、ふたりは一緒に暮らし始める。 やがてふたりの間に待望の娘が誕生するが、アルムートが重い病に侵されていることが分かる。
【感想】
お目当てのフローレンス・ピューだが、初めて記憶に留まった“ミッドサマー”と“サンダーボルツ”の彼女は同じ人とは思えないほど印象が違った。そして本作の予告編の彼女に釘付けになったが、最初同じ女優だとは気が付かなかった。作品によってかなり印象が異なるカメレオン女優だ。 それでいながら、どの作品でも魅力的なのがすごい。
彼女を堪能できたので、主目的は達せられたが、作品としては期待通りとはいかなかった。ダメな作品とはいかないが、いわゆる難病・余命わずかモノで、命を全うする主人公と彼女を支える家族の愛という、ハッキリ言って「良くあるパターン」で、斬新さは見当たらない。 また、時間が出会った頃と現在を行ったり来たりする構成で、そういう構成は珍しくはないが、ちょっと頻度が高過ぎでは? 俺はそのたびに集中が寸断されて、物語に入っていきにくかった。
さらにヒロインの魅力で持っている作品だが、残念ながら彼女は抗がん剤治療開始とともに坊主頭にしてしまう。坊主頭にしてもキレイなのはさすがだが、そうは行ってもそれ以前の女性らしい髪形の方がやっぱり魅力的。 闘病の演出なのだろうが、後半はせっかくの彼女の魅力も3割減!
予告編が良かっただけに期待が膨らんだ分、物足りなさを感じてしまった。
25-073
片手で卵を割る練習から始めてみます
いやー、最近ひねくれた映画ばっかり見ていたので、久々に心が洗われました!
時系列をちょっとづつずらすのは、最初あれっと思いましたが、慣れてくると、半歩先がある程度分かっているので、「ここが分岐点だったんだ」と逆に観客の関心を誘い、惹きつける効果があったと思います。アルムートのお腹や髪型、医療器具など理解しやすいアイテムでサポートもしてくれますし。
脇役がいい味だしてました。助手シェフの女子、GS店員の兄ちゃんとおばさんは勿論なのですが、ダイナーで英国自慢のマニュアルを延々読み上げてたウェートレスとか助手シェフのバケツを任される警備員などなど。
アルムートがやり切ったのは素晴らしいし、本当に賞賛に値することなのですが、仮にその選択をしなくても彼女の存在価値が下がることはないし、選択しない生き方(死に方)も世の中にはいくらでもあっていいと私は個人的に思います。
ドキドキする様に日時をランダム配置変
We Live in Time この時を生きて
死に逝く者は、優先となる我儘いい放題かなぁ
まあ、体育系の女史は元気でよろしい。
(^ν^)
We Live in Time この時を生きて
「ブルックリン」のジョン・クローリー監督が、
限りある時間を大切に生きる男女のかけがえのない日々を、時間軸を交錯させながら描いたラブストーリー。
新進気鋭のシェフであるアルムートと、離婚して失意の底にいたトビアスは、運命的な出会いを果たし恋に落ちる。
自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは幾度もの危機を乗り越えながら、やがて一緒に暮らしはじめ、娘が生まれ、家族としての絆を深めていく。
そんなある日、自分の余命がわずかであることを知ったアルムートは、トビアスに驚きの決意を告げる。
「ミッドサマー」のフローレンス・ピューがアルムート、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールドがトビアスを演じた。
「ベロニカとの記憶」のニック・ペインが脚本を手がけ、俳優ベネディクト・カンバーバッチが製作総指揮に名を連ねる。
アルムートは文字通り、「一生懸命に」生き抜いた
主演ふたりの演技が素晴らしい
とにかくフローレンスピューが素晴らしい。
表情の可愛さに釘付けになってしまう。
赤ちゃんのシーンは泣いてしまったが、
いやいや、陣痛あんなもんじゃないし、
あんなオドオドした夫、実際だったら出産中キレちらかしてるよ。
ちょっと綺麗にしすぎ。
子供がいる人のほうが、より響くかな。
ただ、赤ちゃんには泣きました。
時系列バラバラにした意図は
多分その瞬間瞬間をわたしたちは生きてますよ、
瞬間のつながりが今に繋がってますよと
そういうことを言いたかったのかな
病気モノなので・・・。
最愛の人が病気で・・・って話なんで、自動的に感動してしまうわけだけど。
まず時系列をバラバラにしてるんだが、ちょっと説明が足りてないというか、切り方が雑なんで、最初時間が過去に戻ってるってことがわからずに、主人公夫婦がいきなり離婚して妻そっくりの女性に出会った話なのかと思った。
そしてフローレンス・ピューの演技は相変わらず上手なんだけど、ガンが進行していっても、あの通りのムチムチプクプクのままなんで、ちょっと末期って感じがしないのはしかたないのか。
いやいや、クリスチャン・ベールはジャンキーの役のために27キロ減量したんだぞ!と思いながら観てました。
ま、イギリス映画なんで、ハリウッド的感動作!!ってもんじゃないよね。
それにしてもイギリスっておいしそうなものがないねえ。
美しく、前向きな映画
去り行く時に残るのは、映像ではなく、体温なのかもしれません
2025.6.12 字幕 MOVIX京都
2025年のフランス&アメリカ合作の映画(108分、G)
余命宣告をされた料理人の生き様を描いたヒューマンドラマ
監督はジョン・クロウリー
脚本はニック・ペイン
原題の『We Live in Time』は
直訳すると「私たちは時の中で生きている」と言う意味
物語の舞台は、イギリスのロンドン郊外
バイエルン料理のシェフ・アルムート(フローレンス・ピュー)は、ある日のこと、路上に飛び出してきたガウン姿の男を車で轢いてしまった
彼はシリアルの大手企業ウィータービックスの営業マン・トビアス(アンドリュー・ガーフィールド)で、彼は離婚間近で届出に使うペンを購入するためにホテルを飛び出していた
その後、二人は親密になって交際がスタートするものの、トビアスは交際初期の段階の会話「前のパートナーの話」から飛躍して、結婚したら子どもが欲しいかどうかと言う価値観の話をしてしまう
アルムートはトビアスの仮定の話には答えられないものの、彼は何も言えずに彼女の元を去ってしまった
映画は、この二人の10年間を追いかけると言うもので、前半7年が恋人関係、後半3年が結婚生活と言う感じになっている
それを時系列シャッフルする構成になっていて、冒頭とラストは対比になっていた
家庭菜園や森で食材を採るシーンがあり、ラストではトビアスと娘エラ(グレース・デラニー)が冒頭のアルムートと同じように卵を取ったり、それを料理したりしていく
シーンごとに妊婦だったり、闘病生活だったり、恋人時代だったりと目まぐるしくはなっているものの、トビアスが娘に対して母のことを語っていく順番のようにも感じられる
卵巣がんが発覚し、アルムートの人生観が変わって、子どもを持とうと考えるのだが、元々はシェフとして行けるところまで行きたいと言う欲求があった
再発後にも仕事は続けていて、そこで元同僚のサイモン(アダム・ジェームズ)からイギリス代表予選の話を聞き、彼女はある決意をする
それが夫婦間で共有されていないために拗れるのだが、トビアスは決して彼女の夢や人生を阻もうとは思っていない
でも、彼が言う「家族が目撃者でなければ意味がない」と言うのは大切なことで、ただ大会だけを見るよりは、日々の研鑽をも含めてエラに見せた方が良いと思う
アルムートは「弱っていく自分」をエラに残すことを拒むものの、「弱っていく中でも強く生きること」を見せるのはとても大事なことのように感じる
エラの年齢ではそこまで理解できないし、大会の凄さもわからないと思うのだが、そう言ったことは残された写真や映像などから知るので問題はないだろう
だが、その場にいたと言う空気感は残されたものを鮮明にさせる力があるので、エラがスケート場のことを思い出すとしたら、うまく滑る母ではなく、3人一緒に並んで滑った時に感じた両親の手のひらの温度なのかな、と思った
いずれにせよ、物語としての起伏も凄く、時系列シャッフルも相まって飽きさせないつくりになっていた
それぞれに喪失があって、それを埋めることになるのだが、どうしても埋められないものは残ってしまう
そんな隙間に入るのは、何気ない日常と生きたきた証だと考えると、トビアスが感じていた「結果ではなく過程を見せる」と言う感覚はアルムートをより良い人生に向かわせたと思う
そう言った部分がサラッと描かれているのが本作の特徴であり、劇的なシーン以外にも多くの場面でさりげない心が描かれていた
個人的なお気に入りシーンは「救急車で運ばれた後のジェーン(Kerry Godliman)とサンジャヤ(Nikhil Parmar)のグータッチ」で、グーを先に出したのがサンジャヤだったことだろうか
また、コミとして大会に参加したジェイド(リー・ブライトウェスト)の心意気も凄くて、それでも大会前に吐いたりするところも人間味があった
このような細部にわたって人間がたくさん出ていた映画だったので、心地よく観られたのかなと感じた
万人におすすめできるロマンス。
病に冒された妻とそれを支える夫が限りある時間を後悔なく生き抜こうとする話。
フローレンス・ピュー演じるアルムートのエネルギーと、アンドリュー・ガーフィールド演じるトビアスの包み込む優しさがずっとマッチしてた。
よくあるお涙頂戴もののストーリーだと思っていたけど、これが一体全体良かった。
2人の困難に直面する度に取る選択と、その描写がすごく良かった。
それと作中に出てくる街や部屋のインテリアも魅力的なのが印象的だった。
妻の死後の世界が微笑ましく表現されているのが今までになく、余計に余韻をもたらした。
この先もこの映画から何か力を貰う気がする。
素晴らしい作品でした。
感情優先で、あるカップルの恋愛と生き様を見る
美男美女な「夫婦恋愛の歴史」を眺めながら、感情優先であまり考えずに観るならば、かなり良質な作品だと思いました。
時間軸が奔放に前後します。
この時の感情やセリフは?という微妙な部分が物語進行上に現れると、その理由となる過去の事象が再現される仕組みゆえ、感情誘導はスムーズながら、理屈や時系列上の辻褄を考え始めたら混乱のみとなります。
今がどこ?という事を理解するのに、かなり脳の思考領域を使うはずです。
だからかなり好みが分かれるはずで、「わけわからない」と拒絶する人がいても不思議ではありません。
ちなみに私は、小説愛好から映画に移行した、典型的な脚本テクニック分析と理屈優先で観ちゃう文芸脳なので、混乱の割合が高かったですが、複雑な構成をあえて楽しむモードで鑑賞できました。
システム上、星☆は3.5か4.0のどちらしか選べず3.5にしましたが、3.7~3.8というのが個人的心情での評価。
あと、夫婦になったのなら、命は自分だけのものじゃないんだから、話し合って納得して物事を進める方ぁよくて、エゴを容認するのは違うような気もして、モヤモヤしたのが4.0にしなかった理由でもあり。
フローレンス・ピューにただただ魅了される
期待度○鑑賞後の満足度◎ アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピューの名演で魅せる令和版“ある愛の詩”。
①アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ビューの相性がこんなに良いとは思わなかった(英語で云うところの“On-screen chemistry”ってやつ)。
口下手なトビアスだけれども、代わりに口を開いていない時に見せるアンドリュー・ガーフィールドの様々な表情が素晴らしい。
「スパイダーマン」の印象が強いが、大変繊細な演技が出来る俳優さんである。
フローレンス・ビューも、一人の女性の持つ多様な面をきっちりと演じわけてアルムートの造形に生きた人間を感じさせる。
②可笑しさを出そうというようなシーンが所々あるが、スベっていたり、あと始末大丈夫なの?(アルムートがトビアスをハネた後のお咎めなし?)(渋滞したトンネルで産気づいたアルムートをトビアスが追いかけてガソリンスタンドのトイレでアルムートが出産するくだりは良いシーンだが、トンネルに置きっぱなしの車はどうなった?というか後続の車にスゴい迷惑を描けてるんじゃない?)と頭を傾げてしまう。
そういう欠点はあるが、主役2人の名演で帳消しにしましょう。
③アルムートが娘にその姿だけを愛娘に記憶されるのを嫌ったように、弱まって死に行く姿まで撮さずに、スケートリンクの端と端とに別れてトビアスと娘にアルムートが明るく手を振る姿で彼らの別れを暗示した演出は大変宜しい。
④卵の巧い割り方を教えて貰って参考になりました。
全114件中、41~60件目を表示
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