「ロマンス映画として生涯一位」We Live in Time この時を生きて 映画で感性磨くMANさんの映画レビュー(感想・評価)
ロマンス映画として生涯一位
今後の人生で何か辛い事が起きても、それも自分の人生の一部だと、「どんな出来事も愛おしく、後悔はしない」という考え方で生きていこうと思えた。
事故にあったり、病気になったりと、どんな不幸事も突然起こるもの。その全てを好転的に考えれるかによって、過去を振り返った時、自分の人生が豊かだったかどうか決まる。突然余命半年と宣告されたとして、今の自分にそれを受け入れ、作中の2人のように「陰気な1年じゃなく最高に楽しくて前向きな半年を過ごす」と考えられるか?今作は全体的にクヨクヨ悩むシーンが少ない。
この映画は時系列がバラバラの状態で話が進んでいく。各シーンをパート分けして過去、未来を行ったり来たりする構成。今のシーンがどの時期の話かは観客側が汲み取らなければいけない為、映画慣れしてない人は少し難しいかも。しかし、この構成のおかげで各パートごとに分かりやすくメッセージを詰め込む事に成功していた。本来ならクヨクヨ悩むシーンで時間を割くところでも、急にシーンが移っていく為、非常に話のテンポが良く、シーン事に何を伝えたのかが明白化されていた。
今作は男女の思考のすれ違いが軸になっていたと思う。
男性は遠く(未来)を重視し、女性は近く(現在)を重視する。彼は子供を持つ未来を想像し、彼女は仕事に打ち込んでいる現在を大切にしようとしている。
どちらが正しい訳では無いが、お互いに思考の違いを尊重し常に前向きな答えを導き出す事が大切だと思えた。
今作の白眉であろう出産シーンは生々しく、リアルな演出であった為、全身の力が入り心身ともに疲れた。
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