死に損なった男のレビュー・感想・評価
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関谷一平よぉ
『片思い世界』とは異なり、生きている人と死んだ人の交流が可能であり、
物理的にも触れたりする。
自殺(!?)した森口友宏(正名僕蔵)と
死のうとして死ねなかった関谷一平(水川かたまり)との掛け合いが絶妙に面白いし、
このキャストだからこそ面白くなったように思う。
死んだ人が見える条件は、おそらく「死のうとした」ことがきっかけになるのではないか。
なぜなら沢本(森岡龍)も死のうとしていたがために、森口友宏が見えてしまうからだ。
これは関谷一平との共通項であるがゆえ、「死のうとした」が条件だと思う。
霊である森口友宏の依頼(脅し?)により、娘の綾を守ろうとする一平、
綾ともいい感じになったり、仕事で支えてくれている竹下希ともいい感じになったりと
恋愛要素も押さえられていて、エンターテインメントとしても秀逸だ。
ただ、エンタメと言いながらお笑いの脚本が重要であるにもかかわらず
お笑いライブシーンは面白くなかった。ちょっとは笑えたけど、綾と同じ気持ちになった。
ラストからは「生きているって素晴らしい」と思える演出であると受け止められるが、
やはり死生観を通して、生きることの素晴らしさを伝えようとする作品ではあるまいか。
実に素晴らしい設定、発想で楽しめた。
しかしながら、宮崎での公開2日目で貸切状態だったのが残念だったかな。
物語として自走できる力
もし、銭湯で働く男が殺し屋で、洗い場で夜な夜な死体をばらして始末していたら、というとんでもない話の『メランコリック』(2019)で我々の前に現れた田中征爾監督の新作となると観ない訳には行きません。今回は、列車に飛び込んで死のうとプラットフォームに立っていたら、前の駅で飛び込み自殺があり、電車が止まってしまったという、これまた奇妙な偶然から話が転がり始めます。
しかし、前作「メランコリック」では、「もしこんな事があったら」の提示から一気に物語が溢れ出し現実のグロテスクさが露わになったのに対し、本作は人の手でこねくり回しながら力づくでお話を押し流している様に感じました。物語に自走できる力がありませんでした。随所に演劇的窮屈さを感じたのはコントを意識しているせいなのかな。
水野かたまりさん良いな〜😆
上映近々まで知らなかったけど面白そうだったので鑑賞しました‼️
同じタイミングで被るかね〜何人も(笑)、○に損なった人何人おるねんぐらい出てくる💧、インパルスの板倉さんも制作に関わってるから長いコントのような劇なのかな、面白くはあったけど🤭。
かたまりさんが主役なら嫌々とはいえ暴力夫から助けた後は娘さんに好かれるぐらいあっても良かったかなとも思った☺️、というかそんな流れになるのかな❓と思ったがならなかったので…💧。
水野かたまりさんめっちゃ役にあってるというか自然にキャラとマッチしてて演技に違和感なかったぐらい良かった👍。
後はあまり知らない方達と思いきや暴力夫は「ゴールデンボンバー」の方ではないですか(笑)エンドロールで見てビックリしました🫢。
レビューに時間かけすぎててあまり覚えてなくて不意に見つけた映画でしたので、こんぐらいかな感想。
予想以上に好きな映画だった
メランコリックで感じた雑さが際立つ凡庸な作品
田中征爾監督の作品なら観に行きますとも
「メランコリック」の田中征爾監督。前作はほぼ仲間内の手弁当で作った映画でしたが、本作は正名僕蔵、唐田えりか、喜矢武豊、堀未央奈の豪華な俳優陣。これが豪華?と思う方はぜひ「メランコリック」を見てください。知っている人が誰もいませんから。「金が無い中、勢いで作った1作目がまぐれ当たりで2作目がすごく残念」のパターンは見てきましたが、本作は監督の実力が本物であることがわかりました。とくに新人の監督にありがちな「クライマックスの盛り上げ方が下手」、「エピローグでの話の畳み方がグダグダ」が無くて、どちらもお上手。次回作が楽しみです。唐田えりかさんって例の騒動で名前だけは知ってましたが素敵な女優さんですね。埋もれてしまうのは惜しい。監督同様、次回作も楽しみにしています
生きながらえた命を精一杯生きる
水川かたまりと正名僕蔵が主役の映画が、広瀬すずと岡田将生の映画よりも多くの劇場で上映されている。
これはきっと面白いに違いない。
水川かたまりがお笑いの構成作家で正名僕蔵が取り憑く幽霊。これは面白いに違いない。
ちょっとテンポ悪いし暗いスタート。
これから面白くなるに違いない。
唐田えりか出てきた。三浦ワイルド出てきた。
これから面白くなるに違いない。
コント二人で書き始めた。水川かたまり笑った。
これから面白くなるに違いない。
死に損なって長らえた命。前を向いて精一杯に生きていこう。いい話や。
なんて誰も期待してないんじゃないかなぁ。
それほどほっこりもしんみりもしなかったし、笑えもしなかった。
空気階段のコントの方が面白い。
唐田えりかさん、良い、とても良い
企画は良くて面白かったですが、うまく作ればもっと面白くなるのにと思うところもあります。
少々の不明確や辻褄が合わないところはともかくとして、主人公がなぜ死にたくなったのかは肝心なところで、もっと明確にした方が良かったと思います。
感情移入できる理由やもっと強烈なエピソードのシーンがあった方が、分かりやすくて明確だったと思います。
水沢かたまりさんの映画主演デビュー作はめでたいし、これが出発点だと思いますが、この中(正名僕蔵、唐田えりか、堀未央奈という面々)にあっては少し弱いかなと思いました。
同じイメージだと前原滉さんが合うかなと思いました。
正名僕蔵さんが良かった。助演男優賞ものです。
そして唐田えりかさん。ずっと見ていられます。
復帰後ご活躍で、色々な役をやられて、今までも称賛をこちらに投稿してきましたが、今回も素朴な感じが良くて素敵でした。
すばらしい女優さんになられました。
お笑い芸人が主演?と思っていましたが、水川かたまりは面白かった。それに幽霊役の正名僕蔵とのコンビは面白いです。
お笑いコンビ空気階段の水川かたまり(関谷一平)が主演したオリジナルストーリーの映画。
お笑いの道に憧れ構成作家になったものの、日々の暮しに疲弊してしまった関谷一平は、電車への投身自殺を決意をする。
しかし、隣駅で人身事故が起こった為に死に損なった一平の前に隣駅で人身事故で死んでしまった男の幽霊(正名僕蔵)が現れ「娘につきまとう男を殺してくれないか!」と殺人を依頼する。
一平も最初は断っていたが、幽霊の娘(唐田えりか)とも知り合いになり、少しずつ殺人に前向きになっていく。
水川かたまりと正名僕蔵の掛け合い、唐田えりかの演技も良かった。
お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまり主演の映画
意外なストーリー展開が面白かった。
B級映画としてシッカリ楽しめました。
ヒロインは唐田えりか。
存在感がありましたね、水川かたまり。
演技らしい演技をしているわけではないんだけど、良い感じを出してました。
顔が素人っぽくないというか役者顔だと思う。
コント芸人って役者要素を持っているんですよね。
コントって言ってしまえば演技だから役者も出来るんでしょう。
最近話題のドラマ『ホットスポット』の東京03の角田を見ていても思します。
あと見ていて感じたのは、これだけ可愛い唐田えりかに一切興味を示さない水川かたまりが妙に感じた。
他にも違和感を感じるところはあったけど、映画としては楽しめました。
なんども『関谷一平よ』と語り掛ける父親も良かったし。。
役柄もあると思うげと、唐田えりかが少し年取った感じがしたかな。
可愛い女の子というイメージから大人の女性になったという感じなんでしょうか。
『死体の人』を映画館に見に行った時も感じたけど、結局彼女はいろんな騒動があっても突き抜けた感じは無かったのよね。
いつか、突き抜けた演技をみたいと思った次第でした。
しかし、最近思う事がある。
家でサブスクで映画を見ていると最後まで集中して見る事が出来ない。
ストーリーに大きな展開が無いと、早送りしてしまったり、途中で見るのを止めてしまったり。。
時短グセというのか、タイパを求めているつもりは無いのだけど、じっくり映画を楽しめなくなってしまっている。
YouTubeでファスト映画の紹介を見過ぎたせいかもしれない。。
これはよくない事だとは理解している。
当たり前だけど、映画館で映画をみると絶対に早送りや途中で止めたりは出来ない。
だから、映画館に行っているという感じが最近している。
普通に映画を通して最後まで見るために家が館を見に行く。
なんか変な話だなと思う。。
自宅では堪能するのが難しい映像と音楽がマッチした雰囲気の良い映画が好き。
これは環境の整った映画館で見るしかないのだと思うが。。
映画開始後、葬式の場面以降はクスクスっと、あるいはニヤッと笑いなが...
映画開始後、葬式の場面以降はクスクスっと、あるいはニヤッと笑いながら見てしまった。
いわゆる不条理ドラマとも言えるが、決してシリアスだったり堅苦しかったりはなく、コントを見ているような感覚で見ている方は巻き込まれてしまう。
(コントのような掛け合いや映画のファンタジーを楽しめる人でないと、この映画を厳しく採点してしまうかもしれない。)
見たことのない状況の映画であるが、水川かたまりと誰やその俳優と思われる正名僕蔵との共演も考えつかない。想像の上を行き演技は驚きであり絶妙でもある。
女優陣の立ち位置も良かったです。
ストーリーは安易に流れることはなくリアルではあるが希望もある。
全体的に中途半端ですかね……
予告編を見てコミカルな話だと想像して見に行ったのですが、少々違いましたね。
自殺を試みたが「死に損なった男」と、未練を残して死にきれず幽霊になり「死に損なった男」のお話。
ストーリーは主人公の構成作家の仕事と幽霊の娘と元DV夫の2つのラインで展開しますが、それぞれのラインでサブストーリーも多いため、全体的に散漫な印象を受けます。映画もコメディではなく、不条理ものと職業もののミックスといった形でどちらにも突き抜けていない。
俳優陣は頑張っていたのでしょうが、メインからわき役までそれぞれのキャラクターに魅力が薄いため、作品そのものに入り込めません。脚本自体が練りこまれていないのか、キャラクターの言動も不自然だったり、何を意図したのか理解できないシーンも多く、シラケることばかり。
作品上のキーになると思っていた3つの要素であるコント大会の結果や元DV夫との対決、幽霊の娘との関係性もそれぞれなんとなく解決してしまうため、何を見せたかったんだろう……という気持ちのまま劇場を後にしました。
相変わらず唐田えりかさんはよかったですが、彼女の女優としてのよさが活かされた役とも思えず、無駄遣いの印象です。
鑑賞動機:なりゆき10割
だからなりゆきで映画選んでも碌なことな…アレ? 覚悟していたよりも酷くはないというか、意外と面白かった。とっぴなネタではあるものの、オジサンとのバディ感が増していくのよい。
何が幸せかなんてわからないけど、死んだら終わりだもん。
メランコリックの田中監督作品
君、もしかして駅で・・・
あの設定を活かしきれていない
強い思いを残して亡くなった幽霊が登場する映画はよくある。本作に登場するのは、娘につきまとう元夫を殺せと依頼(というよりも脅しに近い)する元教師の幽霊。死に損なった男・一平がこの幽霊・森口を見える理由がちょっと珍しい。面白いのは、森口が一平に触れられるということ。さらには彼にまつわる物体にも触ることができる。なんて都合のいい設定!この設定を活かしきれていないのも少しもったいなかったけど。
娘の元夫を殺したい父親(幽霊)と、死に損なった構成作家と、元夫に怯える娘と、元嫁とよりを戻したい男が絡み合う物語は、それなりに面白かった。一平が森口のことを見える理由がちょっとした伏線になっているところもよい。若干コント的な内容だったからか、水川かたまりの演技もあまり気にならなかった。
ただ、娘の元夫をどうしても殺さないといけない理由が今一つ伝わってこない。どうしてあそこまで執着するのか。もしかしたら森口が亡くなる直前のあの描写。彼は娘の元夫を殺しに行こうとしていたのかもしれない。それくらい精神を病んでいたとしたら、森口が立ち直る話でもあったということか。そう考えると話の展開もやはり珍しい。
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