死に損なった男のレビュー・感想・評価
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鑑賞動機:なりゆき10割
だからなりゆきで映画選んでも碌なことな…アレ? 覚悟していたよりも酷くはないというか、意外と面白かった。とっぴなネタではあるものの、オジサンとのバディ感が増していくのよい。
何が幸せかなんてわからないけど、死んだら終わりだもん。
守備範囲外と思わず観てみましょう、是非!
イオンシネマの6ミタクーポンをすっかり忘れていて次も5ミタになってました。そろそろって思って調べてミタらなんと今週末で期限切れに!本当は来週あたりから観たい作品目白押しなんだけどな〜って思いながらいつもの限られた時間で観られる作品を探してここに落ち着きました。
正直他にも候補がありましたがおそらく数ヶ月経てばアマプラかWOWOW待ちで大丈夫そうなので、やりそうもないマニアック作品に挑戦!正直キャストの中に顔が浮かぶ方が唐田えりかさんだけというチャレンジャーです!
ところが意外に面白かったし、なんだかうるさい(ウザイ)亡霊にある意味助けられながら生きる意味を主人公が見出す流れは、この前観て感動した『ファーストキス1ST KISS』とは違う意味で感銘を受けました。まさか告別式挨拶のコントで涙してしまうとは予想外でした。
幽霊の森口(正名僕蔵さん)の鬱陶しさ満点でどこの世界にもこんなおじさんいるよな〜って感心です!幽霊に常にフルネームで呼ばれる主人公関谷一平(水川かたまりさん)なんだか自信も落ち着きもない姿、まるで素なんじゃないかとすら思ってしまいました。お笑いの方なんですよね。調べたら相方の方は時々見かけたことがありますが水川さんは全くノーマークでした。幽霊との掛け合いは素晴らしく笑えました。
なかなかいい役者さんじゃないですか!顔は全く似てませんがボクちゃん(東出昌大さん)を彷彿とさせました。そういえばなんかありましたよね。おかげてソニー損保のCMで気に入ってた唐田えりかさん、しばらく見られなくなってましたが今作でいい味出してました。素敵なプロポーションでしたよね。(そこかい?!)
仕事で悩む同僚に(幽霊の助言ももらいながら)声をかけるあたり、そして後輩や裏切った芸人たちも恨まないいい人ぶりが見事にはまってました。今回はうがった選択肢で鑑賞しましたがちゃんとお金を払って観ていい作品だと思いました。
田中征爾監督(ビューティフルサンデーじゃないよ!ってわかりづらいボケ?)は『メランコリック』でも知らない役者さんばかりだけど結構おもしろい映画だなぁって思いましたが、今回もやられちゃいましたね!
最初は暗いイメージで始まりましたが、正名僕蔵さんのおかげで楽しめるコメディでありながら一筋の光が見える素敵な作品だと思いました。もっとたくさんの方々に観ていただきレビューを読みたいですね。なにしろ土曜日1番の上映回で観客は僕以外は1人だけ、しかも赤いジャージを着てそうなおじさんでした。(って言っても僕より若そうでしたが)
金爆きやんさんのクズぶりもよかったし、インパルス板倉さんのセンスはやはり素晴らしいと思える面白さだったかと。守備範囲外と思わず是非みんなで観ましょう!
メランコリックの田中監督作品
君、もしかして駅で・・・
他に道なき二人なのに
水川かたまり氏、鈴木もぐら氏の空気階段と作家長井ふわふわ氏のラジオ「空気怪談の踊り場」リスナーなのでこの映画を非常に楽しみにしていました。水川氏が演技するイメージは単独公演の長尺コントのような感じになるのかなと想像していましたが、果たしてそんな感じの自然さでとても良かったと思います。正名僕蔵さんの教頭先生とか学年主任とかの“歳を重ねた先生あるある“のような仏頂面が終始スクリーンを圧倒していて、あの仏頂面はまるで何かを“計算中“と言わんばかり、過去数千人の生徒のデータベースから類似人格を導き出し、正確度の向上のため問いを生成しインプットを求めまた計算して自分なりの答えが出ると指示を出したりプイッといなくなったり。「お前はAIアンドロイドか!」と心の中で突っ込んでいました。
「もし自分がいなくなったらこの世の中はどうなるのだろうか」と考えたことは誰しもあると思います。その刹那頭には誰かの顔、家族だったり同僚だったりの悲しむ顔が思い浮かんで来て、その良からぬ考えを頭の中から振り払うようにブルブルと首を横に振り否定することになると思うんです。しかし“自分がこの世界からいなくなる線“が自分の1m前方にあるとき、一歩また一歩と近づき“自分のいない世界“の実現確率が上がっていっても頭には誰の悲しい顔も浮かばず、やがて線から頭が飛び出し、後は誰かに止められるか電車が来るのを待つだけの丁半博打、それでもまだ誰の顔も頭に浮かばなければ遂に自死に至るんでしょう。
関谷一平は誰の顔も思い浮かばずホームの際に立つも前駅の人身事故で死に損い、どんな顔か知りたくて無関係な葬式に現れ、お前の顔など見たことないお前は誰だと幽霊に詰め寄られ、アイツを殺せと無愛想な顔に終始付き纏われ、これだけはと沢山の笑う顔を思い浮かべながら二人でコントを作る。幽霊森口友宏は他の全てのことは放っておいて悲しむ娘の顔を思い起こし、邪魔者が消えたとばかりに近づく憎っくきアイツの顔を思い浮かべ「どうせ死ぬならアイツを殺してからにしてくれ」と脅し、ヤってくれるならと誰かが笑う顔を思い浮かべながら二人でコントを作る。
夢を叶えたのに道の先が見えなくなり希望を無くした関谷一平と不慮の事故で期せずして人生の道が閉ざされてしまった幽霊森口友宏の共同制作作業、そこが「袋小路の行き止まり」直前の最後の曲がり角だったはずなのに関谷一平は律儀にも約束のために対決の場に刃物を持って現れ、一体どうするつもりだったのかパニックになったのか最後は自分を傷つけることを選び事態を打破することになって曲がり角の先は行き止まりにはならず、2ヶ月後の事務所ライブのささやかな打ち上げではみんなのたくさんの笑顔で締めくくれてハッピーエンド、別に“顔“をテーマにした映画ではないと思うのですが正名僕蔵さんの突飛な仏頂面が強烈すぎて最初から最後まで“顔“が気になる映画でした。
娘の幸せのために幽霊森口友宏は関谷一平に頼った、関谷一平は間近に迫るコント大会のために幽霊森口友宏のアイデアに頼った。行き止まりの道を突破するには誰かに頼り頼られることも大事、漫画「三月のライオン」の「一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ、でないと実は誰もお前にも頼れないんだ」という名言を思い出しました。世の中良く出来たもんで、働かなければ誰もお金をくれないし、助けないと誰も助けてくれないし、話しかけないと誰も話しかけてくれないし、好きにならないと誰も好きになってくれません。人生が行き止まりにならないように道を延ばして広げていくにはまずは“誰か“を好きになることから始めるべきかも知れません。幽霊森口友宏も駅のホームで堀未央奈さん演じる竹下希に声をかけるよう促していましたしね。“好き“は行き止まりのない永遠の道の始まり、なんて素敵じゃないですかね?
タイムフリーのおかげでまたラジオを聴くようになって車の運転中に聴きながら爆笑したり感涙したりしているのですが、各ラジオ番組の放送作家さん構成作家さんたちは笑い声ぐらいしか聞こえてきませんけどもトークの助言やコーナー作成、メール選定などなど面白い番組作りにご尽力されているのだと想像します。私もラジオ「空気階段の踊り場」の「孤独なおじさん、いざゆかん!」のコーナーにいつか投稿してやろうと企んでいるのですが、たった数行でもネタを作ることの何と難しいことか!いろんな制作現場のいろんな作家さん方々には全く持って敬意しかありませんです。
あの設定を活かしきれていない
強い思いを残して亡くなった幽霊が登場する映画はよくある。本作に登場するのは、娘につきまとう元夫を殺せと依頼(というよりも脅しに近い)する元教師の幽霊。死に損なった男・一平がこの幽霊・森口を見える理由がちょっと珍しい。面白いのは、森口が一平に触れられるということ。さらには彼にまつわる物体にも触ることができる。なんて都合のいい設定!この設定を活かしきれていないのも少しもったいなかったけど。
娘の元夫を殺したい父親(幽霊)と、死に損なった構成作家と、元夫に怯える娘と、元嫁とよりを戻したい男が絡み合う物語は、それなりに面白かった。一平が森口のことを見える理由がちょっとした伏線になっているところもよい。若干コント的な内容だったからか、水川かたまりの演技もあまり気にならなかった。
ただ、娘の元夫をどうしても殺さないといけない理由が今一つ伝わってこない。どうしてあそこまで執着するのか。もしかしたら森口が亡くなる直前のあの描写。彼は娘の元夫を殺しに行こうとしていたのかもしれない。それくらい精神を病んでいたとしたら、森口が立ち直る話でもあったということか。そう考えると話の展開もやはり珍しい。
思いの外面白かった
秀作で変わり種のコメディ
せっかく題材はいいのに
生かしきれてなかったなあという印象。
巧妙な伏線や裏切られる展開を期待すると肩透かしをくらう(あんま期待してなかったけど)。
コメディパートとシリアスパートのメリハリももっと欲しかった。
名刺落とすとこで職場バレした!思ったけど特に何も無かったね。
終盤綾が一平に「家に来て」と電話したのは元旦那が命じたから?だよね?
元旦那から一平に制裁を加えたかったんだろうけどいまいち目的が分かりづらかった(これは私の理解力不足かも)。
沢本も幽霊が見える設定は悪くなかったんだけど生かしきれてないような……
細かいけど一平の部屋がオシャレで綺麗だったのも違和感。
また、最後はやっぱりきっちり成仏してくれたほうが好みです。
ラーメン横目に一人で黙々とネタ書いてくれたほうが「一平の未来」を感じられた気がします。
主演の水川かたまりさんの演技は流石!素晴らしかった!もっともっと演技の仕事見たいです!
題材を活かし切れなかった平凡な脚本
構成作家と幽霊の奇妙な共同生活を描く。主人公・関谷一平役に、お笑いコンビ「空気階段」の水川かたまり。一平に取り憑く霊・森口友宏役に、ベテラン俳優の正名僕蔵。その他のキャストに唐田えりか、ゴールデンボンバーの喜矢武豊。監督・脚本は『メランコニック』(2018)で注目を集めた田中征爾。
「関谷一平よ」
お笑い芸人の構成作家をしている関谷一平(水川かたまり)は、夢を叶えた先に何も無かったという絶望感から、電車のホームに飛び降り自殺を図る。しかし、直前の駅で発生した人身事故の影響で電車が止まり、思い止まる。後日、亡くなった人物が森口友宏(正名僕蔵)である事を突き止めた一平は、友宏の葬儀に参列する。そこで見かけた友宏の娘・綾(唐田えりか)は、DVで別れた元夫の若松(喜矢武豊)に付き纏われている様子。
帰宅し、軽い夕食を済ませようとした一平の前に、友宏の幽霊が現れる。互いに事情を把握し、一平は友宏に「成仏してほしければ、若松を殺せ」と命じられる。やがて、構成作家としての最後の仕事を済ませてからという条件を取り付け、幽霊との奇妙な共同生活が始まる。
水川かたまりの演技が素晴らしく、気弱で理不尽に対して怒りを露わにする事すら出来ず、周囲に流されて生きている一平の姿は非常にリアリティがある。思わず、「実生活でもそうなのでは?」と心配になってしまうほど。
一平に取り憑く友宏役の正名僕蔵の存在感は、流石ベテラン俳優。「こんな人に憑かれたら嫌だな」という、ギリギリ“嫌”の方に振れてしまう絶妙な面倒くささが良い。一平に声を掛けるごとに「関谷一平よ」と始める様には、融通の効かなさそうな生真面目さが現れている。
意外なハマり役は、若松役の喜矢武豊だろう。正直、エンドロールでクレジットを確認するまで気付かなかった。元々の端正な顔立ちに加え、顎髭を蓄えた姿は、いかにも「女殴ってそうな男」感が抜群(褒め言葉)。また演技に関しても自然で無理がなく良かった。
また、作中のコントを「インパルス」の板倉俊之が手掛けているだけあって、中盤の山場となるお笑いコンテストの“喪主コント”は笑えた。
ただし、コメディとシリアスのメリハリが弱く、特別盛り上がる箇所も無く平坦なまま話が進んで行くのは非常に勿体なく感じた。両方をやるならば、コメディパートとシリアスパートでもっとしっかりと盛り上がり所を用意して、ストーリーにメリハリが出るようにすべきだったし、それでこそ両者の要素が輝くと思うのだが。コメディならコメディ、シリアスならシリアスで振り切っても良さそうな内容だっただけに、そのどちらにも振り切れず、また活かし切れずに終わってしまったのは残念。
致命的なのが、お笑いという先の展開への“ネタ振り”が重要になる題材を扱っていながら、ストーリーの中でそれを“ハズす”という点だ。ネタ振りだけしてハズすというのは、それ自体が笑いに繋がる事もあるが、高い技術が求められる。本作においてそれは失敗であり、あまり美しく感じられなかった。
若松が部屋で1人本に何かを書き込んでいる姿は、ラストで改心した際に、実は資格や物書きの勉強をしていましたという展開の為のものと思っていたし、一平との取っ組み合いの果て、綾の名刺を落として走り去ってしまう件は、若松が綾の職場に押し掛ける又は仕事上がりを待ち伏せる等のスリリングな展開を期待した。こうしたネタ振りをしていた以上、その回収はマストだったと思うのだが。
更に言えば、一平と友宏が奇妙な友情を育んでいくお笑いのネタ作りや護身術の指導を音楽に乗せたダイジェストで済ませ、“何となく楽しそうな雰囲気”で流してしまった点だ。これは明らかな悪手だったと思う。ダイジェストで流す事自体は構わないのだが、例えば、一平とネタ作りをする最初だけでも、「妻を亡くした夫が、喪主として挨拶しなければならないのだが、上手く話せる自信が無くて、娘に手伝ってもらう」程度の前振りはしておくべきだったと思う。そのネタ作りの際に、元ネタである亡き妻の葬式や、綾がDVに悩んでいる様子をフラッシュバックさせ、その上でネタ見せが終わった後で綾に「まるで母の葬式の時の父のようでした」と言わせても良かったのではないだろうか。そして、何も知らなかった一平は、自らの過去をも切り売りしてネタ作りに協力してくれた友宏に絆を感じ、彼の望みを叶えようとした方がバディ感が出たと思う。
「夢が叶った先に何も無かったから。だから、死にたくなった」という一平の自殺の動機も、随分と贅沢な動機だと思う。良い家に住んでいるし、パソコンやタブレットも充実している様子で、少なくとも1人で生きる分には何不自由無さそうだ。そうした“良い生活”風景も、彼への感情移入を阻害する要因の一つだろう。
そもそも、世の中には夢を叶えた人より、夢破れた人の方が圧倒的に大多数を占めている。だからこそ、夢を叶えた先の苦悩の演出には細心の注意を払い、説得力を持たせて感情移入させる必要があったはずだ。だが、一平が自殺寸前にまで追い込まれる件の説得力が弱く(ちょっと仕事が上手くいかない、柄の悪い人に絡まれる程度)、本当に追い詰められた人間の思考からはかけ離れてしまっている。それにより、友宏の犠牲によって自殺を思い止まった際にも、タイトルにある「死に損なった」感が薄いのである。肝となる部分すら“何となく”の空気感で流されていくのは失敗だっただろう。
ラスト、若松の改心と謝罪を受けた事で、1度はアッサリと姿を消した友宏。しかし、駅のホームで一平と同じプロダクションの竹下が先方からの電話に困らされている姿を目撃した際、アッサリと現れて「声を掛けろ。いい子そうじゃないか」と背中を押す。最後に1人ラーメン屋のテーブル席に入った彼の向かいに座り、新しいネタを提供して、周囲が一平に白い目を向ける中、楽しげな2人を捉えて物語は幕を閉じる。
この手のネタを扱った話で、最後に重要になるのが「成仏するか・しないか」だろう。そして、本作では成仏しない方を選択する。元々、友宏の死因は不慮の事故だったので、まだまだこの世に未練を残して彷徨い続けるのは分かるのだが。しかし、本作が人々にほんの少しだけ“生きる気力”を抱かせるような内容だった以上、最後はキッチリお別れしても良かったと思うのだ。
特に、駅のホームで一平が竹下に声を掛ける件。今まで散々聞いてきた「関谷一平よ」という出だしの台詞を活かす意味でも、姿は見せずに声だけで彼の背中を押す方がドラマチックだったのではないかと思う。一平には“友宏の声が聞こえた気がする”という方が。
ラストのラーメン屋も、テーブル席ではなくカウンター席で1人ラーメンを待ち、おもむろに開いたネタ帳に、友宏とのネタ作りで出したネタの付箋がビッシリと貼ってあり、「まだまだ自分にはやる事がある!」と、友宏との日々を振り返りつつ、新しい一歩を踏み出してみせるやり方もあったはずだ。
題材や出演者には恵まれていると思うが、肝心のストーリーが何から何まで“何となく”の雰囲気で流れて行ってしまい、メリハリの弱い平坦な作品に収まってしまったのが残念でならない。
ヨガとピラティス
主演の方はまったく知らず、粗筋と唐田えりかで鑑賞。
序盤、出てくるモブたちがイライラし過ぎててイライラ。
背景も描かれないまま主人公が死のうとし、後半で理由が明かされてもイマイチぴんと来ない。
「厳格な父」とされていた友宏は、一平に対する口調や態度、ジャージで出掛ける面からもそうは見えず。
「守れ」でなく「殺せ」という短絡思考も理解不能。
(取り繕うべき相手の)友宏にすぐ本性を見抜かれるような相手なのに、綾が若松と結婚した理由も不明。
そもそも殺人の見返りでオッサンがいなくなるだけというのも釣り合わなさ過ぎる。
副次的に綾とお近づきになれるが、結局矢印は希に向いてたので、結果論的にも一平に損しかない。
やらない説得力は出るが、やるかもという緊張感は皆無。
若松の改心も唐突すぎてご都合主義感が否めない。
不自然に落とされた名刺を活かさず何故か実家に訪れたことも、用意してた武器が熊手なのも意味分からん。
幽霊の設定に細かいことを言うつもりはないが、物を触れるようにしちゃダメだろ。
直接触れないにしても、石なり包丁なり使って自分で殺せよ、となっちゃうもん。
脚本が雑過ぎて、だったらもっとコミカルに振るべきだったんじゃないかなぁ。
友宏とネタづくりを始めた際に、劇中唯一と言っていい一平の満面の笑顔を映したのはよかった。
演技は良くも悪くも普通で、配役はハマってる。
唐田えりかはもっと魅力を出せるハズだが、メインヒロインでないことと、周りのレベルに合わせたか。
ピラティスのコントがちゃんと面白かったのは評価できる。(インパルス板倉の監修とのこと)
技術は高い
たい焼きを買わなかった男、
が、
たい焼きを買った男になる。
自力で人生を変えようと、
自力パラレルワールド、
でも、何も変わらない、
もがく男の哀愁と、微細な描写に宿る感情の力で、
意外な展開に・・・
このシークエンスの描写が細かい、
改札口のタッチ一つにしても、
主人公が触れないことでその無力感、焦燥感、
後ろの男が雑にカードを置くことで、
他者との対比が際立ち、、その微細な描写からも、
人物の感情を引き出す力に驚かされる。
セリフも使わず、状況を見せていく技術は高い。
が、
フィクションをさらに濃縮したような、
本作のようなワンダーワールドには 、
ピラティス、コントバトル周辺だけでも、
豪勢さが欲しかった。
細やかなエンタメ的描写力で、
主人公の心情を推進力に変える手腕は確かだが、
そこに豪奢さという名の「あと押し」があれば、
葬式ネタも、より観客の胸に響いたかもしれない。
国語の元先生の黄色いオ二ツカが、
エンタメ予算としては限界か。
死に損なった系で、
低予算でうまくいってるのは、
天国から来たチャンピオン(といっても、ラムズ全面協力)以外に、
四畳半系は除いて、あっただろうか。
とはいえ、後半にかけての、
アイデア勝負の展開は、ニヤリとさせる渋い逸品だ。
死にたいとは‼️❓生きるとは‼️❓
コント作家が死者と問答するコントのような映画、オチは有るのか無いのか不可思議な展開、高笑いしてる人はいたが、余り笑えない。自分自身は子供の頃に自殺願望があつた、学校での教師や生徒からのいじめ親からの虐待で、尚且つ輪廻転生を信じていたから、でも半世紀以上の結論として死は誰にもわからない、だから自死はまともな選択では無い、芥川龍之介とか川端康成などにしても最後は狂う結末。ところで、亡霊を見たかどうかだが、亡霊かどうかは一部の近親者で無いと亡霊とは確定出来ない、両親の亡霊なら逢いたいとは思う、金返せ地獄へ堕ちろと言いたい。横道に逸れたが、この映画は、人生投げたらあかん、人を妬むな羨むな、頼れる時は人に頼れ、自分の選択は大事にしろ、人生訓に溢れた映画でした🎞️🎟️ありがとうございます😊😭
アタマ、
ギスギスした感じが嫌だった。カメラも誰目線?もう幽霊視点なの?凄い違和感のBGM、U2?
でも唐田さん、堀さんキュートだったし、なんかイイ風に終わった。
成仏しなかったな・・弔辞のコントは正直オモロイ。
オススメ度は低いが亡霊役は良かったです。
いい話だった
・冒頭から陰惨な映像で、すぐ殺すぞ!って言ったり言い出しそうな登場人物ばかりで、そんな社会が主人公の関谷一平を追い込んでいくのかと思ったら、幽霊が登場した辺りでコメディっぽく見えてきた。娘にまとわりついてる男を殺せ!って無茶苦茶な命令を言ったかと思ったらコントのアイデアを手伝ってくれたりして、つかめない展開のまま、気持ちが少し軽くなるラストでいい話だったなぁという印象。
・コントの構成作家?という仕事が特殊に感じられた。暮らしも良さそうで収入やどこまで芸人のコントに関わってたりするんなんだろうと気がそれてしまった。冒頭で割と追い込まれてる風だけど、自由な時間も多そうで色々と疑問だった。
・幽霊のお父さんがぶつぶつ言って飛び込みそうな雰囲気がすごくリアリティがある感じがした。実際に見たことはないので居そうだなぁくらいだけど。夜の都会でああいう格好の人がいたら怖い。自殺じゃなくて靴ひもがほどけて踏んでの事故死っていうのが地味に怖かった。賠償金、いくらするんだろうと思った。
・電車のホームで自殺で頭がいっぱいのまま未遂に終わった人が幽霊のお父さんが見えるようになっていた。もしそれなら、自分も生きてると思って幽霊を観ているのかもしれないと思った。
・ああいう形で無関係の葬式に行くっていうのが興味深かった。
・幽霊が主人公に若松を殺せと脅迫してきた辺りからわからない事が増えていった。どこまで物を触れるのか、触れないのか、主人公にあれだけ力をいれて触れるなら腕をとって刺せばいいと思ったのに何でしないのかなぁとか。できない理由ってなんだったんだろう。幽霊が犯罪者や殺人者だったならわからなくもないのだけど、国語教師を定年退職してて仕事で落ち込んだら奥さんに励まされたりするタイプの人間が急に殺せ!っていうのは悪霊になったみたいなことなのかと思ったら理性的だったりするし、と何で?っていう印象が凄かった。
・お父さんの靴の黄色が妙に印象に残った。
・三浦マイルドと練習した護身術が活かされなかったのが残念だった。きめようとして決められても良かった気がする。脱臼とか骨折とかされてもいい気がした。腹を自分で少し刺しただけって風に見えてしまった。
・ラストに家に押し掛けた若松との格闘で若松がなぜ熊手だったのかと疑問だった。前回、包丁持ってきてるんだから、もっとしっかりしたのを持っていかないとって思わなかったわけないよなぁ、若松ならと思ってしまった。
・幽霊のお父さんは後輩の作家が見えるまで、イマジナリーフレンドなんじゃないかと思った。
良質なコメディ
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