劇場公開日 2025年2月21日

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「関谷一平よぉ」死に損なった男 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0関谷一平よぉ

2025年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『片思い世界』とは異なり、生きている人と死んだ人の交流が可能であり、
物理的にも触れたりする。
自殺(!?)した森口友宏(正名僕蔵)と
死のうとして死ねなかった関谷一平(水川かたまり)との掛け合いが絶妙に面白いし、
このキャストだからこそ面白くなったように思う。

死んだ人が見える条件は、おそらく「死のうとした」ことがきっかけになるのではないか。
なぜなら沢本(森岡龍)も死のうとしていたがために、森口友宏が見えてしまうからだ。
これは関谷一平との共通項であるがゆえ、「死のうとした」が条件だと思う。

霊である森口友宏の依頼(脅し?)により、娘の綾を守ろうとする一平、
綾ともいい感じになったり、仕事で支えてくれている竹下希ともいい感じになったりと
恋愛要素も押さえられていて、エンターテインメントとしても秀逸だ。

ただ、エンタメと言いながらお笑いの脚本が重要であるにもかかわらず
お笑いライブシーンは面白くなかった。ちょっとは笑えたけど、綾と同じ気持ちになった。

ラストからは「生きているって素晴らしい」と思える演出であると受け止められるが、
やはり死生観を通して、生きることの素晴らしさを伝えようとする作品ではあるまいか。

実に素晴らしい設定、発想で楽しめた。
しかしながら、宮崎での公開2日目で貸切状態だったのが残念だったかな。

ひでちゃぴん
トミーさんのコメント
2025年4月6日

共感ありがとうございます。
お笑いライブには行った事がなく空気感が良く分からないんですが、対バン形式で一方が面白くなかったらどんな感じになるんでしょうね。唐田さん無邪気に笑ってましたが、幸薄い感がまとわりついていてちょっと気の毒でした。

トミー