「フルネームで呼び続ける鬱陶しさ」死に損なった男 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
フルネームで呼び続ける鬱陶しさ
2025年映画館鑑賞19作品目
3月1日(土)イオンシネマ北上
ハッピーファースト1100円
監督と脚本は『メランコリック』『Demon City 鬼ゴロシ』の田中征爾
幽霊に殺人依頼される構成作家の話
粗筋
駅のホームから飛び降りて自殺を図ろうとしていたコントの構成作家関谷一平
しかし人身事故があり電車は暫く来ないことになり自殺を踏み止まる
電車に轢かれて亡くなったのは元国語教師森口友宏
解けた片方の靴紐を踏んづけてバランスを崩し転落したのだった
知人でもなんでもないのに興味本位で森口家の葬儀に参列した関谷一平は喪主で友宏の娘の綾が警察沙汰になるほどのDVが原因で離婚した元夫若松克敏に付き纏われていることを知る
帰宅後そこに現れたのは亡くなったはずの森口友宏
幽霊だった
友宏は関谷一平に若松を殺せと命じた
殺すまで付き纏い続けると圧をかけてきた
しばしば引き受けた関谷一平ではあったが友宏はコントのネタを考えてくれる笑いのセンスもある良い人でもあった
広瀬すずと正名僕蔵を見比べてどっちを観ようか先月26日迷ったが広瀬すずの方を先に観た
そんな人は世の中で少数派かもしれない
お笑いには詳しくないのでお笑い芸人はあまり知らない
しくじり先生でお笑い芸人の存在を知るくらい疎い
生まれて初めてバイク川崎バイクがカッコいいと思った
よりにもよって取り憑く幽霊が正名僕蔵なんて絶対に嫌だ
「関谷一平」とフルネームで呼び続ける鬱陶しさ
唐田えりかなら良いけれど
死んだ友宏は関谷一平と後輩作家の沢本五郎にしか見えない
2人には共通点があった
一応演出的に限定された人にしか見えないようなやり取りはあったことはあったがそれまでのその手の映画作品からすればかなりそれは抑えめだった
結局のところ殺さなかったせいか関谷一平の前から友宏は消えることなくコントのネタ作りの協力者としてこの世に居座っていた
七七日忌にはあの世に旅立ってね
葬儀での喪主の挨拶は丸暗記しないといけないのかもしれないね
カンペを堂々と読みながら一応即興で短く故人のエピソードを交える形はカッコ悪いけど物覚えが悪い人はそれでも良かろう
どうせバカなんだから背伸びしても仕方がない
配役
金子プロダクション所属の構成作家の関谷一平に水川かたまり
一平に取り憑いた幽霊で元国語教師の森口友宏に正名僕蔵
友宏の娘でヨガのインストラクターの森口綾に唐田えりか
綾の元夫でDVで逮捕されるも懲りずに付きまとう若松克敏に喜矢武豊
一平の同僚でマネージャーの竹下希に堀未央奈
一平の後輩で売れっ子作家の沢本五郎に森岡龍
一平の担当芸人でお笑いコンビ「ピラティス」のツッコミ担当のボンに別府貴之
一平の担当芸人でお笑いコンビ「ピラティス」のボケ担当のタケルに津田康平
金子プロダクションの所属芸人のマミコに山井祥子
構成作家志望の高校生の和田浩太に望月隆汰
駅の利用客に瑠美子
たい焼き屋に田口朋
駅のホームで自殺騒動にキレる男に篠田諒
葬儀会社の社員に眼鏡太郎
ヨガのインストラクターに川崎珠莉
激烈!コントバトルの決勝の司会にあべこうじ
激烈!コントバトルの決勝の司会に中西悠綺
護身術の先生に三浦マイルド
先生の弟子にバイク川崎バイク
コントバトルの予選の司会にキクチウソツカナイ。
コントバトルに参加した3人組におーちゃん
コントバトルに参加した3組にバビロン
コントバトルに参加した3人組に千葉ストロガノフ
コントバトルに参加したサングラス2人組「土の子」にFFヤスエダ
コントバトルに参加したサングラス2人組「土の子」に石塚審判
コントバトルに参加した男女2人組に富田純基
コントバトルに参加した男女2人組にうぶのハツナ