劇場公開日 2025年9月12日

「セルフパロディ」ブラック・ショーマン もりっしさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 セルフパロディ

2025年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

東野圭吾原作の小説を、福山雅治主演で映画化。
この時点で勝ち確である。
「国宝」みたいに日本映画史に残る大ヒットとまではいかなくでも、製作費回収してお釣りが来るぐらいは楽勝、と思ってみたけれど・・・。

今作で、福山氏は「ダークヒーロー」のマジシャン役を演じているのだが、これがヒドい。
福山雅治氏のセルフパロディを演じているかのような演技。
これは、どうしたことだ。
福山氏自身は普通に演技ができるハズなので、監督からのリクエストなんでしょう。
なんで、こんなことをするの?
原作は未読なので、もしかしたら小説でこのような芝居がかった人物なのかもしれないが、映画でこれをやられると、ものすごく萎える。福山雅治氏であっても、キツい。
この時点で、真面目に映画を見る気をなくす。
福山氏に、あのルックで、あの低音ヴォイスで、「イッツ・ショウタイム」って言わせておけば何とかなると思っている、んでしょうね。そんなわけあるかい。
マジシャンという設定で、警察関係者からスマホをスリして、情報を得るということを頻繁にするのだが、これが「ダークヒーロー」ってことなんだろう。って、これが「ダークヒーロー」なの?いいの、それで?
終盤の犯人を暴く学校でのシーンも、あんだけイリュージョンな演出をするか?

姪の有村架純さんは良かったと思います。
仲村トオルさんは、老け役の演技が出来ていないような。
あと、若手俳優が結構出ていたと思うが、個人的に、名前と顔が一致しませんでした。
学校でのシーンで、大声で叫んだり、急に笑い出したり、映画の記号的なシーンのオンパレードだったけど、もう、こういう現実離れした演出やめね?

どうも、シリーズ化を狙っているっぽいけれど、映画にするには大ネタ、つまり殺人が起きないと厳しく、普通の人生でそうそう殺人事件に遭遇することはないので、ガリレオシリーズみたく、市井のちょっとした謎解きで時間を稼いで、しばらくして殺人事件で再度映画化、辺りを狙ってるんでしょうね。

なんか、見ていて疲れる映画でした。つーか、テレビの2時間スペシャルでよかったような。

もりっし
もりっしさんのコメント
2025年10月15日

コメントありがとうございます。
やっぱり原作とテイストが違うのですね。
福山さんファンであっても、あの台詞回しは、やり過ぎと感じるんじゃないでしょうか。

もりっし
てんみんさんのコメント
2025年10月12日

原作本を読まずに鑑賞し、同じく脚本と演出に欲求不満になりました。
2回目を観てから原作を辿って読んでみたら、やはり原作に沿った方が自然の流れで、脚本の台詞回しの違和感や演出過剰に思えました。
福山さんのファンも納得しない部分があったのではないかと…。
編集のテンポが中弛みに感じたりもし
ました。

脚本家の方や監督さん、演出家さんに
西谷監督さんとの違いを期待したのですが少々残念です。
福山さんのファンの1人として、福山さんの魅力を出し損ねていたように思えました。
ちなみに、ラブシーンは全く不要なので、その点は納得
もし次回作があるならご検討よろしくお願いしたいです。

てんみん
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