九龍ジェネリックロマンスのレビュー・感想・評価
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過去に囚われて生きている人々が、果たして未来に向かって一歩を踏み出す勇気を持てるのか?
漫画原作でテレビアニメにもなった作品の実写映画化なので、知っている人は当然お馴染みなのだろうが、私にとっては初めましての作品。でも、それで良かったのかもしれない。というのも、なんとなく単なるのラブロマンスかと思って行ったら、ミステリーやSFの要素の方がむしろ強いかも、と新鮮に驚くことができたから。
物語の舞台は九龍城砦。そこで過去に囚われて生きている人々が、果たして未来に向かって一歩を踏み出す勇気を持てるのか?
個人の記憶は既に自分の頭の中だけに存在するものではなくなっている。旅行先で食べたものや訪れた名所旧跡は写真に収めて満足し、リアルな記憶というより、それらの写真を見返すことで思い出の記憶となって残っていく。さらにそれらの思い出の数々はSNS等で共有されていく。いわば、個人の思い出はクラウドにあると言っても過言ではないのではないだろうか?
そうなると、サーバーがクラッシュしたら思い出も同時に消えていくのか?一瞬にして消えてしまったら、もう立ち直れないのか?それとも逆に、そんな思い出を失うことを厭わずに、新たな体験を積み重ねていくことができるのか。
現代社会だからこそ我々が直面する課題をファンタジーのオブラートに包んで突きつける作品。ついでに、吉岡里帆を愛でる作品でもある。
同じモチーフの別作品。
良いところ、もったいないところ両方あり。
約2時間でこの感じは良くできてると思う。
アニメ版は時間がたっぷりあるし現実映像でないので自由にファンタジーを表現できるできるけど、
実写になって改変(改悪でも改善でもない)するのは仕方ないかな。
元ネタを知らないと気付かないシーンもあるし、細かいところで削って欲しくないところが入ってなかったりもするし、新しい解釈やシーンもあるし。
別作品として見るほうが良いかも。
映画全体の謎と恋と廃墟と時間軸と雰囲気はとても好きでした。ただのドタバタ映画にしないでくれてありがとう。
ちらほら杉田智和ボイス嬉しい!
エンド後のわかりやすくハッピーエンドも良かったかな。でも何人かエンドロールで帰ってた人いたからもったいない。
吉岡里帆のいろんな表情とKroiの曲はよかった
原作は未読。「恋は雨上がりのように」の作者だから少し期待して鑑賞。
冒頭でジェネリックテラなるものが空に浮かんでいる設定が説明され、あぁバーチャルな世界の話かと理解することはできた。だから、あの九龍の微妙な違和感も受け入れることができる。でも、肝心の話が自分にはあまり合わなかったようだ。工藤のかつての恋人(鯨井B)の面影に戸惑いながら、新たな鯨井として工藤に向き合おうとする話なのだが、どうにもしっくりこない。マンガやアニメならよくても実写だとチープに見える。そんな感じなんじゃないか。マンガもアニメも観ていないけど。
ジェネリックテラとか、ものすごくSFな設定なのにそれもあまり活かされていない気がする。そもそもそれなりに長い原作を2時間の映画にまとめることが難しいってことなのかもしれない。エンドロール後の映像である程度のちゃんとした終わり方を示したと言えるが、その内容も意味がわからない。あんな感じでなんかわからないけど、2人の関係性を楽しんでくださいって映画なのだろうか。もう少し面白くなりそうだっただけに残念だ。
それでも吉岡里帆のいろんな表情を楽しむことはできたし、Kroiのエンディング曲もよかった。いや、逆に言えば、そこしか楽しみを見いだせなかったということだ。
スイカを食べながらタバコを吸う
スイカ食べながらタバコを吸うのが好きな鯨井令子のそのタバコは「キャスター」。ずいぶん昔にブランドが変更されたが当時のそのタバコは妙に香料が効いていた。スイカにはピッタリハマる味なのだろう。そんな些細なことも含め、映画を通じてこの世界観がとても好きになってしまいました。もちろん最大は「九龍要砦」を見事に映像で蘇らせてもらったことです。現存してる頃に行ったことはありませんが、何故か懐かしさが込み上げてきます。過去の記憶を持たない鯨井令子が感じる懐かしさと似ています。彼女が暮らす部屋やちょっとした雑貨や調度品、チャイナドレス、工藤と一緒に勤めるゆる〜い感じの不動産屋さん、活気ある商店街や飲食店、。と冒頭から暫くの間続いてた日常風景がとても好きです。当時の香港らしさが残ってる台湾でオールロケをはったとのことである。
いつのまにか鯨井令子と工藤はその距離が縮まりはっきりと「恋」の到来を認識するようになる。そして喫茶店「金魚茶館」で鯨井令子は自分と瓜二つの鯨井Bの写真を見つけてしまう。そこにこの世界を図らずも作った蛇沼製薬の社長や喫茶店の従業員だったタオ・グエンが加わり物語が動いていく、、。観ている私たちもこの世界が「偽物」であることを割と早い段階で知ってるのだが、何としても2人の「恋」は成就して欲しいと願う。しかしその結末は、、。
エンドロールが始まり、近くで観ていた人は席を立ったが、最近はエンドロール後のラストショットも珍しくない。そして、なんと今回は、。
原作は未読。エンドロール後のエピソードは映画版オリジナルなのでしょう。気持ちよく映画館を出れました。私の評価は今年の邦画トップクラスとさせていただきます!
原作は面白いのだろうか
実写の方が映えると思ったのだが
原作漫画が好きでよく読んでいたけど正直分かりにくい。現実と虚構との間の様な話でどっちが現実で虚構なのか容易に判別できない感じになっているラブロマンス。最近アニメ化もされて見ていたけど実写の方がいい感じになるかな?と思ったのだが実際に見ると思った程でも無かった。今の香港とも違うしロケは香港では無く台湾みたいだ。あまり変わり映えしないと言ってしまえばそれまでだが、ちょっとなんか違うと言うか微妙な違和感。そもそも現存していないから仕方ないと言うのもあるが。
キャストはよく合っていると思う。演技もそんなに悪くない。
いい感じに仕上がっているが原作を知らない人には全体として分かりにくさととっつき難さを感じるかも知れない。放映時間も長いし冗長に感じるシーンもあるので微妙な感じ。
原作ファン向けと言われても仕方ないかな。
原作がそもそもミステリー的で分かりにくい感じで謎は最後に明かされるっぽい構成だから。
でも内容は恋愛もの。しかもそれが訳あって非常にもどかしいと敷居が高い。
万人受けしないんだろうなって感じです。
科学の進歩した未来の話っぽいのだが、殆ど昔の香港の九龍城砦(怪しげな巨大アパートの塊の様な街)を模した第二九龍城砦として再現したが流石に古くなってそろそろ住めないかな?となりつつある頃の話。
香港国際空港は現在とは異なり啓徳空港だった。頭の上をジャンボジェットが低空で着陸していた。そんな今となっては古の香港九龍で不動産の支店に勤める鯨井令子と同僚の工藤発。令子は発に気があるがなかなか進展いない。何気ない日常の毎日だが突然地震が起こったり何かが少しづつ変わり始めた。
令子は発を振り向かせられるのか?恋の行方は?
ジェネリックな九龍だけど…
なりたい自分は自分で決める
簡潔にまとめられた三角関係ロマンス
原作既刊11巻(95話)は読了。アニメは観ていない。ここでいう九龍というのは単なる地名ではなく1994年に取り壊された九龍城寨が再建された(ということになっている)第二九龍城寨と、そのジェネリックであるバーチャルな第二九龍城寨継続版を指す。九龍城寨跡地は公園になっているそうなので、漫画に出てくる廃墟より映画での野原の方が実際のイメージに近いかもしれない。
さて原作漫画はSFに加えて、時空認識や、実存的自他認知などの哲学的アプローチへも踏み込んだ相当にスケールの大きな作品であり、現段階ではまだ完結していない。
最大の売りとなるのが、医薬品の概念である「ジェネリック」を自他の差異ラベルとして持ち込んでいるところである。簡単に補足しておくと、ジェネリック医薬品というものはオリジナル薬効物質の特許が切れた後に製品化が可能となる後発品ということになる。2つポイントがあって、先発品と後発品は全く同じかというとそんなことはない。そして先発品の価値が常に後発品を上回っているかというとそんなこともない。というのは主要成分の化学式はコピーされているが製剤にあたっての粒子化や賦形剤との混合やコーティング方法はすべて異なる。だから結果としてジェネリックがオリジナルを有用性で上回ることだってあり得る。
だから、この作品を一言で説明しようとすれば、ジェネリックである鯨井令子が、オリジナルである鯨井B以上に工藤に愛されるようにもがき苦しむ話であるといえる。ただ、もし、ジェネリック鯨井令子自身が、工藤の生み出した想念であるのならば、それは限りなく工藤好みの女性を創り出すプログラムに過ぎないのではないかという疑念が残るが。
いずれにせよ、映画化にあたっては、工藤と鯨井以外の登場人物たちを狂言回しの役割程度に落ちつかせ、鯨井Gと鯨井Bと工藤の三人による三角関係のロマンスに絞り込んだことは良かったと思う。多分、ダラダラと漫画原作をなぞってもロクな作品にはならなかったただろうから。
吉岡里帆ファンは必見
漫画原作でアニメ化もされており、今回実写映画化ということでしたが、原作もアニメも未見の状態で鑑賞しました。お目当ては主演の吉岡里帆。その観点からは彼女の魅力が存分に表現出来ていて、100点満点の作品でした。
ただ内容的には、その設定を理解するのにかなりの時間を要しました。「何故九龍城に日本人が沢山いるんだ」から始まり、「何故日本語と中国語が混在しているんだ」「九龍城は取り壊されたはずなのに、時代設定は?」、そして「主人公の鯨井令子(吉岡里帆)や工藤発(水上恒司)は何者なんだ?」と言った点に至るまで、あらゆる点で謎に包まれたお話でした。まあここが本作最大の魅力なのでしょう。そしてその謎が徐々に明らかになって行くのが面白い所ではありましたが、逆に秘密のベールが剥がれるたびに、どうにも私には理解できない設定となっていて、最後まで作品世界に馴染めませんでした。原作を読めばもう少し詳しく、かつ納得の行く形で説明されているのかも知れませんが、映画を観ただけでは正直良く分からなかったのが残念至極。
さらにその辺の理解不足を百歩譲っても、ラストが良ければまあ納得出来たと思うのですが、結局日本映画にありがちなハッピーエンドになったのもガッカリでした。これまた原作には詳細な説明があったのかも知れませんが、あそこはビターエンドで終わって欲しかったと思いました。
俳優陣では、冒頭で触れた通り吉岡里帆は期待通りの活躍であり、また相手役の工藤発を演じた水上恒司も、吉岡の相手役に相応しいカッコ良さを見せてくれたと思います。それ以外にも、蛇沼みゆき役の竜星涼の怪しげな演技も良かったと思います。願わくは嶋田久作にもう少し迫力ある役柄を与えてくれればベストでしたが、それは望み過ぎというものでしょう。
そんな訳で、吉岡里帆ファンとしては楽しめる作品でしたが、全体的にはしっくりこない物語設定であり、本作の評価は★3.4とします。
原作を読んでから見た方が良い。
吉岡・水上の醸す空気に浸る
予告編を観て、(かすかに聞いた覚えがある程度だが)九龍城という舞台と吉岡里帆・水上恒司のコンビにちょっと惹かれて観賞。
【物語】
香港の九龍城の古い部屋に住む鯨井令子(吉岡里帆)は、九龍の中にある小さな不動産屋で働いていた。令子は職場の先輩・工藤発(水上恒司)に思いを寄せている。九龍を知り尽くしている工藤は令子をあちこち連れ出し、令子に好意を持っているようなそぶりを見せながら、一定の距離以下には近づこうとしなかった。
あるとき令子は、工藤の行きつけの喫茶店の店員タオ・グエン(柳俊太郎)から発の恋人に間違われる。さらに覗き見た工藤の写真には、自分そっくりの女性が工藤に寄り添っていた。
【感想】
予告編からは“大人のラブストーリー”を想像していた。確かにそうに違い無いのだが、予想していなかったSFであることを開始早々のシーンで知った。その後終盤に差し掛かるまでSF色はほとんど無く進むのだが、冒頭のシーンが無かったら、最後になって「そんな展開かよ!?」と落胆していたと思うので、(説明微少で、その時点では意味不明なのだけど)冒頭のシーンを入れてあるのは良心的だと思う。
ストーリー展開的には冒頭シーンの意味が終盤になって分かって来て、“なるほど”感を味わうことが出来て、なかなか面白かった。ただ、エンドロール後のエピローグ的映像は意味不明だった。俺的には「あれは無い方が良かった」ので見なかったことにしておく(笑)
もう一つ蛇沼(竜星涼)が鯨井に拘っていた理由が明かされぬまま終わったように思えたが、何か見逃したのか???
そんな疑問が少々残ったものの、「まあいいや」と思えたのは、本作の魅力はストーリ展開よりも吉岡と水上のやりとりやふたりが醸す空気、さらにはスクリーンに映えるふたりの姿形にあると思ったから。
売れっ子俳優と言えるが、TOP俳優と言うほどでもない、そんな共通の形容ができる吉岡と水上。それが地味な興行成績(初週の動員から最終興収1億円程度と予想)に表れているが、悪くないと思う作品。 「吉岡・水上は嫌いじゃない」という方になら「観てもいいと思うよ」と言えるかな。
吉岡里帆と
擬似デートしたけりゃ、行ったほうが良い映画
少なくとも2時間は擬似で楽しめる。
吉岡里帆が演じる鯨井さんの恋人は
工藤さんだけど。工藤さんを自らに置き換えれば
十分だ。
と敢えて擬似、置き換えと書き出したので
映画を観て思ったことと僕の最近の理解を描く
つくづくこの世は人の思念が創り出している
と思っている。だからテレビやSNSなど
思念に影響を及びすメディアとの接触は
気をつけないと。と思った。
そして、自身が一番心地良かった記憶の中に
引き篭もっている限り、心地良く幸せを感じ
続けることができるのだろう。と
しかし、ヒトが大きく進化したり変化するときには
この過去の記憶や思い出から一歩
踏み出す必要が有るんだよな。とそう思いながら
観ることができた◎
コロナ明け、いつまでもコロナ禍を記憶して居るのも
どうかと思うが、いつまでそれ以前を
再現しようとし続けるの?である。
そして、この記憶と記録の違いの先に
AIやロボティクス、アバターな未来と
ヒトが介在する世界の違いが有るんだよってねw
追記
僕の知ってる吉岡里帆さんは足が大きかった記憶が(^^)
「単行本11巻まで発売中」
吉岡里帆のチャイナドレスが良かった
香港・九龍城砦の不動産屋で働く鯨井令子は、先輩社員の工藤発が好きだった。九龍を知り尽くす工藤は令子をお気に入りの場所へ連れていってくれたが、2人の距離はなかなか縮まらなかった。それでも令子は、靴屋の楊明や、アルバイトをする小黒ら友人もでき、九龍で過ごす日々に満足していた。そんなある日、工藤と立ち寄った喫茶店・金魚茶館の店員タオ・グエンに、令子は工藤の恋人と間違われた。さらに令子が偶然見つけた写真に写っていた工藤の恋人は、令子にそっくりだった。失った過去の記憶、もうひとりの自分の正体、そして九龍に隠された謎。さて真相はいかに、という話。
ファンタジーだったのかな?
ラストは日本ぽかったけど、香港から日本に帰った、って事?
なんかよくわからないストーリーだったが、まぁ面白かった。
令子役の吉岡里帆が良かったと思う。チャイナドレスがよく似合ってた。
令子の友人・楊明役の梅澤美波と小黒役の花瀬琴音が面白かった。
もう一度観に行こうかな。
なくなったもの、作れます
物語りの芯はシンプルな{ラブストーリー}であっても、
着せる衣装を工夫することで傑作となった映画はある。
{SF}のジャンルなら
〔ターミネーター(1984年)〕が右代表か。
核にあるのは『カイル』と『サラ・コナー』の刹那的な恋。
それに絡んだ「T-800」の強さが
期待を上回る評価を得たわけだが・・・・。
本作の舞台は「香港」に在った「九龍城寨」で
嘗ては「東洋の魔窟」と称されたが
1993~94年に掛けて取り壊されている。
劇中『玉置浩二』の〔田園〕がカラオケで歌われるシーンがあり、
曲のリリースは1996年のこと。
実際の時間との乖離を理解できる
上手く仕込まれた演出。
一般の人にとって「ジェネリック」と聞けば
直ぐに「医薬品」と続けて口に出る。
新薬と同じ有効成分を含むので
安全性や効き目は同等も
まるっきり同一ではないところがミソ。
主成分以外は異なっているので、
自ずと違いは出て来るわけだ。
「九龍城寨」の不動産屋で働く『鯨井令子(吉岡里帆)』は
先輩の『工藤(水上恒司)』に淡い恋心を抱いている。
『工藤』の方も満更ではなさそうも、
二人の仲はなかなか進展しない。
一方で『令子』には、過去の記憶が無い。
無いと言えば作中の「九龍城寨」には何故か季節の移ろいが無く
常に夏が続く。
加えて日常も変化なく、
前日と似たような日々が繰り返される。
次第にそれらの謎は明らかにされるも、
添え物感は拭えない。
上空に浮かぶ「ジェネリックテラ」の役割、
強い思念が干渉することで「ジェネリック九龍」が出現した背景等、
何れも強いこじつけにしか聞こえない。
実際は重要な登場人物であるハズの『蛇沼(竜星涼)』も、
背景の描写が不足しており、ただただ空回りした役柄に堕している。
理解できぬ設定も多くある。
外からの人の出入りが可能なことや、
生活すらできること、
同一人物が併存するしないの区分けが最たるものだが、
どれも満足の行く説明はされていない。
11巻を越えて刊行中の長編を
二時間尺に切り詰めるための枝葉の整理が
舌足らずの語り口になってしまった主要因だろう。
勿論、芯にあるのは『令子』と『工藤』の愛情も、
それをストレートに見せられてもなんの面白味も無い。
映画化そのものが企画倒れで、
『吉岡里帆』が主演だから観に行った、
数年ぶりに主演作を観られて良かった、
以上の感慨は得られない。
少女漫画を原作に
これから売り出したい若手女優と男性で一本撮りました。
興行では製作費を回収できればOK、
OTTとビデオ化で利益を上げましょう、との
最近流行りの製作委員会方式の
アイドル映画との明確な差異を見出せず。
エンドクレジットとポストクレジットシーンのカタルシスが全てかも。
映画「九龍ジェネリックロマンス」鑑賞。
とにかく原作が好きなので、原作にどこまでイメージが迫れるかの答え合わせ的な鑑賞だった。
イメージ一致もあれば、もう少しこう、な部分もあった。
とにかく原作は未完なので、ラストはオリジナルにする必然があったのだけど、いくつかイメージしてる原作最終回のひとつ、と思えたようなラストだった。
しかし映画という構成上、原作を知らずに観た人には役者の感情表現や演出の意図がちんぷんかんぷんになったのではないか、と思えたところが仕方ないながらも、及第点。
個人的には本編以上に、エンドクレジットおよびポストクレジットシーンが、面白かった。
九龍の最終的な答え合わせ(その後の工藤の動向など)が映画版とは言え出来たことと、結構なカタルシスがあったからです。
原作ファンは、鑑賞の価値ありだと思います。
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