「Generically Generic Romance」九龍ジェネリックロマンス uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Generically Generic Romance
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原作未読、アニメだけ観ており、2時間じゃサスガに無理だろ、と思っていたが…
やはりというか、焦点は完全に鯨井と工藤に絞られており、他キャラの背景は総オミット。
そのため、関係性や動機など諸々薄い。
楊明や小黒の件はテーマ的にも、鯨井の決断にも大きな意味があるので非常に残念。
楊明は後半出番ないし、小黒は消えるだけの役目なので、これなら1人にしちゃえばいいのに。
終盤、鯨井Bが実体化したあたりからはガッカリ。
オミットした分の厚みを出さなきゃいけないのに、謎に令子が過去を覗いたりとあまりに雑展開。
下巻を読まないくだりなどを省いてるため、Bの自殺理由も飲み込みづらい。
8月の繰り返しに気付くのはあまりに唐突だし、本物の支店長が急に来た理由も分からん。
エンドロール後は完全に余計で、小黒が日本にいるのはまだしも、ラストは何?
あの消え方しといて普通に戻ってくるのはどう解釈すればいいやら。(しかもダラダラ長い…)
水上恒司は工藤にしては若さも上品さも消せてない。
原作通りのキャラ作りでないと認めないとは言わないが、無理してる感じが伝わってしまった。
吉岡里帆は、予想通りBの方の芝居が物足りず。
グエンと小黒(正体考えなければ)は思いの外ハマってたし、みゆきちゃんはクオリティ高過ぎ。
ユウロンは完全に別キャラだったけど、それなら普通に博士っぽくてよかったような。
BL要素を半端に入れたり、サンバや『田園』の歌唱に尺を使うより、もっと他になかったのか。
よく纏めたと感心はするが、薄まり過ぎかなぁ。
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