劇場公開日 2025年6月6日

「重要なものは見えなかったりするもので」見える子ちゃん 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0重要なものは見えなかったりするもので

2025年6月16日
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霊は見えるけど本当に大きな問題は見えないもので・・・
常識に囚われないホラー風味ヒューマンドラマ!

突然、幽霊の姿や声が認識できるようになった高校生みこ
校内や町中、家の中にまで霊がいることに気づいてしまう

ネットを参考に無視を決め込むのだが構わず霊は周りをうろつくし、みこと同じく見えるらしい同級生も絡んでくるしで、振り回される日々が続く

初めのうちは観てるこちらも笑っていられるコメディー雰囲気なのだが、その内そうも言っていられない事態へと・・・

『残穢-住んではいけない部屋-』で静かな恐怖を存分に積み重ねながら、まさかのラストで物議を醸した中村監督が「初めから霊が見えまくっている」作品を手掛けたというのが、もうメタ的に面白い

今作は『残穢〜』とは違いホラー風味。ほとんど怖くない
しかし霊が出る必要はハッキリとある

設定上見えてはいるけど真に重要なのは見えてはいないもの、あるいは人と人との間の呪縛や楔を置き換えたものと受け取ることもできる

あと、さすが中村監督! と言いたくなる見事な演出もあるのだが、予告等で煽ってないのが素晴らしいね

作務衣もん
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