劇場公開日 2025年6月6日

「原作を知らない人ほどオススメ」見える子ちゃん はんぺん茶さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0原作を知らない人ほどオススメ

2025年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

驚く

原作が好きだったので鑑賞しました。
幽霊を取り扱ってはいますが正直ホラー作品ではないと思います。
原作と違う部分がどうしても気になって楽しめなかった点がそこそこあり、そのあたりを考慮しなければ星3ほどは評価できる作品です。
なので原作好きの観点からいくつか。(以下若干ネタバレになるかもです)

まず全体的な構成ですがまとまっていて良かったと思います。
霊が見えるようになったと同時に始まる文化祭の準備を主軸に巻き起こる様々な出来事、といったところでしょうか。個人的にはストーリー自体はあまり面白くなかったです。
伏線回収についてはしっかり敷いてからしっかりと回収しており、原作準拠のものとオリジナルのものが組み合わさっています。
どんでん返しって謳っているけど多分”あれ”のことだろうな…と原作から予想はついておりよくも悪くも予想通りでした。ただそれだけで終わらないというのは原作を見ている人でも楽しめる要素だったと思います。

ホラー面については大して怖くないと言われている方が多く見受けられますがその通りだと思います。ホラーと言うよりはオカルト寄りでしょうか。
まず原作では幽霊達は大抵化け物のような見た目で「絶対かかわったらアカン!」とその化け物共が好き勝手している(してくる)のを見えないフリで乗り切るといった内容です。
映画ではほぼ全てが人の形をしており若干ぼやけて見える程度、そしてなにかしてくるわけでもなく怖くないというのはこの辺りに起因するのかと思います。
ジャンプスケアというよりは霊障的な内容なのでここについては原作幽霊さんサイドもご立腹ではないでしょうか。

どうしても書きたいと思った点が一つ、それは京本大我さん演じる遠野善(あとから来る先生)についてです。
映画ではただ頼りないだけの人で話の展開をつけるためだけに出てきたような感じでした。
ただ原作ではもっと異質な雰囲気(なんというかヤバそうな人感)があり、そこから映画と似た展開となるためこの人に対する見え方や感じ方がかなり違います。
結構好きなキャラなので映画での扱いは正直残念でしたが、大我さんのビジュアルといい演技といい完成度自体はかなり高くてよかったです。

上の点もその一つですが原作を知っていて残念に思った点は実際細々したものばかりです。
ヒューマンドラマというのでしょうか、クラスメイト絡みの話が若干不快だったり、ハナはそんなこと言わないし、みこは霊をそんな変なもの見てる感じではガン見しないし、弟はもっといい子だしお母さんはあんな感じじゃないしみたいな。
あとラムダラビットのグッズがついに出るって喜んでたらめちゃくちゃ高かった。どうして…

はんぺん茶
uzさんのコメント
2025年6月14日

霊の見た目が普通で、共喰いすらなく、何より劇中で散々会話しちゃってるんですよね。
最後の仕掛けのために根幹の設定が崩れていたのは如何なものか…
なのに、無視という方法に行き着く前から“彼”を無視してるというのも不自然でした。

uz
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