「もっとコメディに振り切ってほしかった」見える子ちゃん tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
もっとコメディに振り切ってほしかった
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見えてしまう幽霊を無視することによって巻き起こるドタバタ劇と、原菜乃華のコメディエンヌぶりに期待したのだが、いずれも、今一つ不完全燃焼で、物足りなさを感じざるを得ない。
それでは、オカルト・ホラーとしてはどうかと言うと、親友や先生に取り憑いた悪霊との戦いが本格的に描かれるのかと思いきや、神社で悪霊を無視しただけで除霊が成功してしまい、何だか拍子抜けしてしまった。
父親を巡るサプライズにしても、中盤で、主人公が父親を無視し続けている時点で、「もしかしたら『シックスセンス』と同じかも」と予想できてしまい、あまり大きな驚きはない。
ただし、生徒会長の正体に関しては、まったくの予想外で、二段構えの最後のサプライズには、まんまとしてやられてしまった。
この時点で、それまで抱いていた、「自分と同じ能力を持つ生徒がいるのに、どうして助けを求めないのだろう?」という疑問は解消したのだが、その一方で、「写真部の女子生徒は、無視する必要はなかったのではないか?」という新たな疑問が生じてくる。
いずれにしても、「幽霊が見えているのに、見えないフリをする」という着想は面白いだけに、もっと恐怖と笑いのミスマッチを楽しみたかったし、ちゃんとした霊能力者と悪霊の戦いも見てみたかったと、少し残念に思ってしまった。
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