ショウタイムセブンのレビュー・感想・評価
全83件中、21~40件目を表示
期待度○鑑賞後の満足度△ TV業界のマスタベーションみたいな内容。阿部寛扮する主人公の人物像が支離滅裂なので芯の無いホニャララな映画になってしまった。
①この作り物臭さは、元が韓国映画(ラストクレジットにそう書いてあった)のせいか(って言ったら韓国映画に悪い?)。
一昨日『セプテンバー5』を観たので余計そう思う。
視聴率ばかりを追いかけたり(途中で視聴率云々はどっか行っちゃうけど)看板番組のキャスターの座争いとかを皮肉ったかったのであれば『ネットワーク』『プロードキャスト・ニュース』には遠く及ばないし。
②結局、政界と大企業とマスメディアとの癒着が物語の土台というのも「幽霊の正体見たり枯れ尾花」で陳腐。
③ほぼ冒頭、テレビ局の廊下で阿部寛と眼鏡をかけたおっちゃんとがぶつかるところが伏線感たっぷりだったし、説得に来たという犯人の元教師が逆に激昂するのも不自然。おっさん何しに来た?感が満載。
④阿部寛はまあこんなもんだけど、竜星涼は阿部寛を追い詰めるシーンでは力みすぎで下手くそさが目立つ。
井川遥も別に誰が演じても良かったような役(全ての役柄に言える)だし、総じて登場人物全てに生きた人間らしさが乏しく薄っぺらい。
やっぱり『セプテンバー5 』の息詰まるような演技合戦には遠く及ばない。
阿部寛扮する主人公の言葉を借りれば“平和ボケ”した日本の映画の緊迫感は所詮こんなもんか。
犯人が自己矛盾してる気がする
................................................................................
阿部アナは昔、報道番組のニュースキャスターだった。
でも今は落ちぶれ、しがないラジオ番組を担当してた。
その番組に発電所爆破予告電話が来て、ホンマに爆発する。
阿部は古巣の報道番組に復帰するチャンスと見て手を回し、
その番組の生放送で犯人と対話することとなる。
犯人の父はその発電所の工事中に事故死してた。
でも政府と電力会社にもみ消されたと犯人は主張。
犯人はその生放送で社長が公開謝罪することを要求した。
そんなの急にはできない。すると総理の謝罪を要求し、
さらには阿部自身のスキャンダルまで追及し始めた。
阿部はキャスターになる前、実はこの事件を調査してた。
そしてついに犯人の母親から事件の詳細を聞き出した。
ところが政府や上層部にもみ消され、放送できなかった。
その口止めって形でキャスターに抜擢されたのだった。
そのことが世間に知れたところで終了。
................................................................................
うーん、微妙やなあ・・・。
阿部は、野望も含めて清濁併せのむキャスターを好演。
こういう人がキャスターなら見てみたいと思ったし、
この人が生放送でどんな言動をするか興味深かった。
犯人は計画性が高く、理知的で真面目そう。
そんな犯人が次から次に要求を変えて来る。
一体本当の目的は何なのか?目が離せなかった。
そんな感じであっという間に時間が経ったのやが、
最後はちょっと残念な感じが残ってしまったなあ。
犯人の動機が弱いというか、結局何がしたかったのか?
電力会社の社長と政府と阿部を恨んでたわけやが、
もっと他にやり方があったんじゃないの?
だって強力な爆弾を用意することができて、
警備が厳重であろう電力会社内で爆発させられる。
それくらい用意周到で遂行能力の高い犯人やからなあ。
電力会社社長や政府を恨むのは分かるけど、
キャスターに過ぎない阿部を恨むのは逆恨み過ぎ。
なのにその阿部が一番の標的になってる感じ。
まあ世間に一連の事件を知らしめられたんやから、
それで満足ってことなんかな?
衝撃は最後にやって来た。
いやー、最後にまさかまさかの不意打ちくらうとは・・・。
邦画のエンドロールで「タイアップの主題歌」が掛かる事多いじゃないですか?
で、これ大抵本編とあまり寄り添ってないので感動を生んでくれない事が多いんですよね。
僕としては。
(僕が邦画予告篇が好きなのは、結構頑張って寄り添ってくれて主題歌のPV的な機能を果たしてくてたりするケースもあるからです)
じゃあ、歌が掛かられないほうがいいかというと
「タイアップとれなかったのか」
と不安を抱えて帰路についたりするのが困りものです。
で、今回想定外の入れ方をしてくれたので個人的には衝撃度が高く
おかげで本編がぶっ飛んでしまい
僕の頭はエンドロールで飽和状態です。
これ
パフューム好きには極楽浄土
嫌いには地獄と思われますが
彼女たちに特別な感情のない自分としては
「エンドロールとタイアップ主題歌のあり方」について
考えながら鑑賞出来ました。
規模感
落ちぶれたニュースキャスターに一発逆転の特ダネが舞い込んできて。。。
お話の規模が大きすぎるから「イヤイヤありえんでしょう?」の連続。コレ、生放送で流すんじゃなくて普通に放送されてる裏でスッタモンダある感じのほうが面白そう。などと途中から考え出して、いつこのお話自体がドッキリで爆発の映像も警察の介入もみんなフェイクでーす、って言うのか待ってたら終わった。。。
いち放送局ができる範囲を超えた爆発と交渉に最後までついていけませんでした。コレがテレビのチカラ? 面白かったです。
?な部分もあるけど、割とのめり込んで見終わりました。
ラストはどちらかわからない終わり方ですか。
さすがに死ねと言わないと思うし、元々スタジオの爆弾は殺傷能力のないものですよね?
ロンドンの件はたまたまというか、もっとでかい事件が起こればすぐに忘れ去られるっていう風刺と捉えてたんですが、感想見ると繋がっていると思っている人もいるんですね。
しかしあんな役、めるるは可哀想ですね。
わざとイラッとするようなセリフ言わされる演出が
…。
あと首相がワザワザやってきて口止めされて…そりゃあ普通屈するよな?
若いキャスターだってそうなると思うけど?
ラストのPerfumeはびっくりした。
映画館にコスチューム飾られてたけど出てこなかったな…と思ってたら(笑)
さすがにこんな事件やってて急に歌番組流す?テレ東でもやらんのやないか?と思ったら制作にテレ東(笑)
やられたわ。
最後のは繋がっているのか?
予告で気になってたので鑑賞!
午後7時。ラジオ番組に1本の電話。直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男から交渉人として指名されたのは、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元人気キャスター・折本眞之輔
突如訪れた危機を番組への復帰チャンスと捉え、生放送中のスタジオに乗り込み、自らがキャスターとして犯人との生中継を強行する。しかし、そのスタジオにも、既にどこかに爆弾がセットされていたのだった。一歩でも出たら即爆破という中、二転三転しエスカレートする犯人の要求、そして周到に仕掛けられた思いもよらない「罠」の数々。その極限状態がリアルタイムに全国民に拡散されていく––!なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。
というのがあらすじ!
はらはらドキドキして面白かったです
最初は政府や大和電力が標的かと思ったら折本でしたね…
犯人の声は錦戸さんかなと思ってたらやっぱりそうだった!
城もたぶん死んだふりかと思ったらそうでしたね
若干の展開をよめる感じ…笑
いろいろ気になることも多かったです
どうやって発電所に爆弾仕掛けたのかとかテレビ局にどうやって入ったのか…
そして折本が最後ジョーカーっぽい感じになってましたね笑
最高に楽しかったって言ってましたし笑
しかも自分の生死を世論調査で決めるとは…
ちらっと見えた感じだと95ぐらいありましたよね!
スイッチを押したけどすぐ速報でロンドンの地下鉄の爆破のニュースが…
まさか押したことで…?
スイッチを押したことでどうなったのかは描かれていませんでした
折本は死んでなさそうだと思いますけどどうなんでしょうか🤔
たまたまなのか繋がってるのか気になる!!
この映画はいろいろ考えさせられる映画でしたね
事件の一つ一つは人生が一変するかもしれないほどの重大なことなのに自分の身に起きなければ結局は他人事…
どんどん刺激が強い次の事件に移っていく
今の時代がそんな感じですよね
この作品は韓国の映画のリメイクらしいですね!
あまり評価は高くないみたいですが個人的に楽しめました!
面白い映画をありがとうございました😊
阿部ちゃんでなければ観ないわ
予告編を何回か見て行こうと決めてた。Perfumeが何処で絡むかチェックするのもあったが
犯人の居場所や名前が特定されるのが多少間抜け過ぎる昔の韓国映画のリメイクならそうなのか?
六年前の井川リポーターとの華やかなやり取りシーンを見せても良かったかな。めるるは好きなんで感じ悪い今どき女子アナ感だけで演じさせるのはもったいない。最近の親子年齢差配役がむたむたなので平田さんが祖父に見えなくて。Perfumeはあの出し方で良かったかな下手に劇中で台詞あったら出すなら冒頭かラストしかないわね。発電所爆破させる動機も薬害隠蔽代償に対する犯人の怒りも上滑りしてた。タイトルどおり阿部ちゃん主役でなければ観てなかったと思う。
元ネタの韓国版未鑑賞だが阿部寛のおかげで充分に楽しめた
2025年映画館鑑賞16作品目
2月15日(土)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
監督は『岸辺露伴は動かない』『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の渡辺一貴
今回は脚本も
オリジナル脚本は『テロ,ライブ』『PMC ザ・バンカー』のキム・ビョンウ
粗筋
国民的ニュース番組『ショウタイム7』のメインキャスターだった折本眞之輔は薬害問題を起こしたらしい薬品会社から賄賂を受け取った疑惑上がり降板
ラジオ番組『トピック・トピック』のパーソナリティに転身していた
「犬派か猫派か」というテーマで番組を進めていたが「ウスバカゲロウ」と名乗るリスナーが事前の打ち合わせとは全く違うテーマに合わない主義主張を続け折本とスタッフを困惑させた
大和電力の発電所に爆弾を仕掛けたと話すウスバカゲロウに対し折本は悪質な悪戯だと判断し罵倒する
その直後に江東区の発電所は爆発
ウスバカゲロウの話は出まかせではなく本当だった
これをスクープにして『ショウタイム7』のメインキャスターに復帰する折本
ウスバカゲロウの正体は大和電力の発電所で建設作業に携わり事故で亡くなった男の息子の繁藤寛二だった
事故は国と企業によって揉み消された
謝罪はなかった
繁藤は大和電力の社長に謝罪を求め総理大臣に謝罪を求めた
繁藤の要求はエスカレートしなぜか折本に謝罪を求めた
阿部寛単独主演の娯楽映画
エンターテイメント
数台のカメラワークが素晴らしい
モノマネの人がやったかっこよく編集されたホームランを打つ落合博満のよう
阿部寛史上最も濃い阿部寛
ぶっちゃけ政治にはあまり関心がないのでこの映画を観て「自民党ガー」「大企業がー」とか「テレビはオワコン」とかありふれたネット民にありがちな感想を述べる気は全くない
発電所に比べスタジオの爆発がしょぼすぎる
だがそれはしゃーない
結城千晴が蒟蒻ゼリーのめるるだと気づかなかった
ラストは本人役でPerfume
エンディングテーマも
配役
ニュース番組『ショウタイム7』の元メインキャスターで現在はラジオ番組『トピック・トピック』のパーソナリティを務めていたがテロリストの指名でテレビ復帰した折本眞之輔に阿部寛
折本が降板した後リポーターから『ショウタイム7』のメインキャスターに抜擢された安積征哉に竜星涼
『ショウタイム7』のサブキャスターでスタジオ内の小さな爆発で気絶してしまう結城千晴に生見愛瑠
『ショウタイム7』のディレクターの矢吹一平に前原瑞樹
『トピック・トピック』のディレクターの頓宮豊に平原テツ
内閣官房危機管理審議官の兼子健祐に内山昂輝
内閣総理大臣の水橋孝蔵に佐野史郎
大和電力の社長の四方田勇に石丸謙二郎
警視庁公安部の刑事の園田綾香に安藤玉恵
繁藤の高校時代の担任教師を名乗るがじつは繁藤の祖父で協力者の城大作に平田満
『ショウタイム7』のリポーターでかつては折本の仕事のパートナーだった伊東さくらに井川遥
『ショウタイム7』のプロデューサーに東海林剛史に吉田鋼太郎
発電所事故の関係者の繁藤寛二に錦戸亮
リメイクする意味
韓国映画「テロ、ライブ」のリメイク。
リメイクにとって大切なのは、忠実である事ではない。同じならオリジナルを観ておけば良い。問題はその国に合わせて、どうアレンジするか?だと思う。
韓国映画のリメイクだと、「22年目の告白」は時効廃止という法律の変化を上手く組み込んで、本家より名作となった。
「SUNNY 強い気持ち・強い愛」はジャパンポップスとバブル経済も組み込んで、ストーリーはほぼままでも、日本特有の空気感を醸し出した。
では、この映画の場合は?
韓国特有のバイオレンス性は日本のコンプライアンス的にアウトだろうし、大胆な展開も、日本でどこまでリアリティを保てるか?
この映画では、日本特有のワイドショー的ニュース番組としての演出を加える事で、日本にしか無いオリジナリティを獲得し、映画を成功に導いていると思う。
また、日本人の国民性にも踏み込み、そして、元の作品とは違う所に着地している。これは見事!
突っ込みドコロは多々あるし、前半の緊張感はオリジナルに敵わないが、国を変えてのリメイクとしては、成功していると思う。
#ショウタイムセブン
#テロライブ
主人公がイカれているってこと?
本作は韓国映画のリメイク作品らしいが原作はみていません
元人気キャスターだった折本が爆破犯から爆破予告がきて
それを利用し、自分が人気番組キャスターに返り咲くため事件を利用しようとした
主人公が
最初は事件を利用しようとして成り上がろうとした野心家から
実はジャーナリズムの志をもっていた人のように見えたが
最後には事件を楽しむためのイカれた本性を見せて終わる。
俳優の演技もよかったので
そこらへんが変化するところもわかりやすかった
ただ、犯人の目的も手段もイマイチわかりにくいまま終わる
父親が亡くなった事故を隠蔽したことを
政府と電力会社に謝罪をしてほしいこと
そして、折本が事件の取材を報道できなかった理由を話してほしかったということだと思うが
最初にお金を要求したことはちょっとわからなかった
結局、メディアは政府、電力会社と癒着をしていたので
取材をしたことを報道できなかったのが理由だったが
折本だけが悪いとは思えないのが複雑
あと、発電所に爆弾を仕掛けた方法もわからなかった
唐突に恩師がでてきて
犯人に逆ギレした挙句殺されるシーンは意味が分からなかったが
すべて演技で実は彼は共犯者で犯人の祖父だった
世論調査を何回か使うシーンはよかったと思う
しかし、最後の世論調査で折本の行動を見ると
DIEのほうが多かったと考えられるが
あんな事件の直後なのに冗談でもDIEを押す人の気が知れないなと思った
爆弾は実はロンドンにあってそこで爆発が起こったということなのか?
日本人はテロがなく、平和ボケをしているので
刺激を求めている大衆が多いという製作者の考えがにじみ出ていた
新人アナウンサーが根拠不明な情報で折本に賄賂を受け取っているのか迫るのは本性だろうか?
女子アナのツッコミは冷静だ
政治家の何か言っているようで何も言っていないセリフがあるが
現実でも言いそうだと思った
社会的なメッセージも強く、単なるエンタメで終わらない深みがある。
物語は事件発生から一気に加速。
序盤は爆破事件の謎を追うサスペンスかと思いきや、中盤で主軸がガラッと変わる意外性のある展開。ただ、そこに戸惑う部分もあった。
謎解き要素よりも「実はこの人はこうでした」という種明かしの連続で、次々に加害・被害の矢印が変わっていくタイプ。
一緒に考察しながら観るというより、展開の波に飲み込まれていく感覚だった。
阿部寛さんの迫真の演技はやっぱりすごくて、緊迫感が増していく場面では特に圧倒された。吉田鋼太郎さんの存在感も絶妙なアクセントになっていて、単なるシリアスに終わらないバランス感が良かった。映像面では、手持ちカメラのブレを多用してリアルな臨場感を演出。爆発やスタジオの緊迫感がダイレクトに伝わってきた。
映画のテーマとしては、メディアと視聴者、企業と労働者、テレビ局と広告主といった、あらゆる上下関係の中にある忖度や闇を描いている印象。どんな大事件が起きようと、メディアは何事もなかったかのように次のニュースを流し続ける。それが皮肉なのか、ある種の覚悟として描かれているのか、観る人によって受け取り方は違いそう。
中盤で明かされる大きなトリックは割と気づきやすく、予想が当たったときはちょっと嬉しかった。
正直、展開に少し戸惑う部分もあったけど、全体的には緊迫感もあり、最後まで引き込まれた。
社会的なメッセージも強く、単なるエンタメで終わらない深みがある。期待していた謎解きサスペンスとは少し違ったけど、ラストまで緊張感が途切れず、一気に観られる作品だった。
「ショータイム」って感じでした。
Perfume目当てに行ったんですけど…。
いや、あんな感じで「映画出演!」ってゆーから、劇中の十数秒のワンシーンとかの出演かなー?って思ってたんですよ…。
むしろその方が良かったよ🥲︎
めっちゃ取ってつけた感じで…それなら「映画のエンディングになりました!」
で観に行ったら映像出てきたの方が嬉しいじゃん??っと思いました😢
本編に関しては、何かご都合的な所が色々気になったけれどもジャーナリズムでもドキュメンタリーでもなく、まさにショータイムだなと。
阿部さんのババーン!wの後の最後の最後に別なニュース速報が入り視聴者達の興味は「次のショータイム」へとすぐに移ろってゆく…みたいな揶揄表現だったのかしら?と思いつつ私の複雑な気持ちがエンディングテロップとともに流れて行ったのでした🫠
それにしても錦戸さん…特殊詐欺の犯人みたいな絵面で出てくるじゃん。。。
パッとしない内容と阿部寛の怪演
ワクワク、ハラハラする期待をもって、久しぶりに映画館に足を運んだ。
しかし、開始早々、「あ、ダメだ」と。
ステレオタイプの汚職政治家。
大犯罪をおかす犯人の、その声の軽さ。
犯人と主人公のキャスターの、相乗効果ではなく、打ち消し合う狂気性。
女性キャスターの手前で爆破したが、アレはどうやって仕掛けた? 犯人と共謀した人間がそれをするには、立場が違いすぎる。それをこちらが想像しないといけないの?
結局、映画というかこういう作品でも、誰か「感情移入」できる対象がないとダメなのではないか。
アメリカの24は、自分は面白かった。
舞台が日本ではないので、非日常的な話を受け入れるハードルが低いからのもあるが、ジャックバウアーがそういう対象であり得たから成り立ったドラマだった。
そうでなければ、単に荒唐無稽で終わった作品だった。
主人公のキャスターがダメなら、せめてこの犯人に対してそう感じられる属性をもって欲しかったが、後半でてきた姿をみると、ただのチンチクリンでしかなかった。
まぁ、文句ばかりだが、それでも阿部寛の怪演は光っていた。画力というか顔力というか。それは流石だった。
しかし、ほとんど、それしかない映画だった。
Perfumeの新曲目当てで行きました
原作は未視聴。視聴動機は表題のとおり。
事前告知では「Perfumeが本人役で出演!」となっていたし、本作プロモーションにもメンバーがそれなりに出演していたので、そこそこの期待を持って視聴したのですが、、、Perfumeさん、ぜんっっぜん出てこねぇ〜って思ってたらガチでソコだけっすか???(トホホ〜)
とはいえ、事前に配信で聴いて「こんなもっさり曲じゃ絶対売れんわい!」と怒りにも似たガッカリ感を持っていた新曲【Human Factory -電造人間-】が、そこそこ本作の世界観を掴んでいて、20点から40点くらいになったことが多少のプラス効果でしょうか(赤点ギリギリ!)
とはいえ、映画を観てダウンロードをしようと思う一般のお客さん、ぶっちゃけ皆無じゃね?と思う気持ちは1ミリも揺らぎません。なんせ唐突にアノ出演シーンだし、せっかくスクリーンの大画面なのにあんなに小さいカット割りになってるし、極めつけはすっきりしなさすぎなサビだしねぇ。初視聴の一般の人の脳にはハテナマークしか浮かばんじゃろ(トホホ〜)
閑話休題。
作品本体はというと、阿部寛様の阿部寛様による阿部寛様のための映画で、横浜家系ラーメンなみに油ギッシュな阿部寛様が全編目白押し(だがソコガイイ!)。ダンダダンの綾瀬桃の真似してるところが脳内で余裕で再生されたわい。
加えて、とにかく出演者全員油マシマシに濃いぃぃ演技をされる中で、Z世代代表のめるるのひょうひょうとした女子アナの演技(というか地?)が良い味を出していて、出演シーン少ないながら「めるる、持ってくなあ〜」と思ってました。
そんなんでPerfume楽曲目当てで行きましたが、個人的にはスゴく楽しめました。もちろんツッコミどころはも〜うたくさんありまくるけど、めるる風に言えば「所詮、映画だし」ってところでしょうか。全てひっくるめてエンタメとして笑えばいいと思うよ!
まあまあ
演出としては緊迫感があり、ハラハラしながら観ることができました。某大手テレビ局がニュースを賑わせている昨今ではタイムリーなタイミングでもあり、注目が集まる作品です。
特に大きなどんでん返しが起こることもなく、電話をかけた人物がちゃんと犯人で、動機が「家族を亡くした事件への復讐」だったのがなんだかレトロな印象を受けました(これは12年前の作品のリメイク版なので、そこは仕方ありませんが)。
犯人の動機も「政界、マスコミ、大手企業の癒着」を暴露すること、それを当事者の口から言わせて贖罪させること。タイムリーと前述しましたが、それもあってテーマとしてはやや説教臭い印象を受けました。
特に最後の視聴者投票のシーン。無責任にボタンひとつで入れた票が人の命の行方に直結するんだぞ、と訴えかけるようなシーンでした。その後のロンドンの爆破テロの速報も、どんなに大きな事件があっても次から次へ話題がすぐ移り変わるメディアの特徴を表しています。
そういったところを全て言葉にせず演出で伝えたのは個人的に好きです。以前観た映画で、そこを全部キャラクターに言わせてすごくグダグダした終わり方になった作品があったので…。
朝霞(竜星涼)に届いたメールは全然偽造の可能性があるのになんでそんな信じられるんだよとか、女子アナ(めるる)がただうるさいだけであんまり要らなかったなとかちょこちょこ思うところはありますが、話に入り込んで観られて楽しかった作品です。
ネタバレ回避のために感想は全く見ずに本編を観たのですが、原作の方が面白いという意見が多かったので、配信で観てみようと思います。
【追記】
早速原作をネトフリで観たので、それを踏まえての感想を追記します。
「ショウタイムセブン」とは緊迫感が段違いでした。確かにこの原作を元々観たことがあり、その雰囲気を求めていた方には本作は物足りない出来だったかもしれません。
原作と比べ、本作は最初の爆発地点(発電所)も主人公がいる場所から遠いし、現場のリポーター含めその他の登場人物が爆発に巻き込まれる可能性が低いとなんとなく思ってしまう雰囲気があります。
「テロ,ライブ」ではリポーターが爆発地点のすぐ近くにいたせいで橋の孤立に巻き込まれ、その後の崩落で命を落としています。同じ題材を扱っているのに、死の身近さが段違いなせいで緊迫感にも差が出ています。
また原作では、本来救われるべきだった人、救いたかった人の命が、上層部の冷酷な判断で無惨に失われる様を主人公はただ見ていることしかできない、という無情さも作品の味です。「ショウタイムセブン」では番組の責任者を原作よりコミカルに描いてしまったせいでそれも薄れています。
現代日本らしいと言えばそうですが、せっかく元ある映画を題材に据えるならその作品の味をもう少し活かしてリメイクしていればより面白くなったと思います。
ただ、実際にも用いられているdボタン機能で投票という要素を入れることで、日本人ならではの価値観を引き出しているのは良い独自性だと感じます。
阿部寛の鋭い眼光が、「アナウンサー」という職業にまさに「魂を売った」ような主人公の性質を表しているのも良いです。特にラストのシーンでは主人公の「アナウンサー」に囚われた狂気性が輝いていました。
原作を観た上で、やはり女子アナの必要性がますます私の中で怪しくなりました。小型爆弾の爆発で気絶して、目を覚ましたと思ったら頭の悪い茶々を入れる。「たかがテレビでしょ!?」というセリフで主人公のテレビへの姿勢と対立させる構造を生み出したいがために据えられた単純なキャラクターにしか見えません。ただ謎にイライラさせる存在でした。
唐突な転調が多くイマイチ盛り上がらず
本作は、元人気ニュースキャスターとテロ犯が生放送で対決するという中々面白い着想のお話でした。
3か月前まで「ショウタイムセブン」という人気ニュース番組でキャスターを務めていた折本眞之輔(阿部寛)。特ダネを連発し人気を博していた彼は、突然番組を降板させられ、現在は同じ時間帯のラジオ番組を担当している。
そんな折本のラジオ番組に、一人のリスナーを装った男から電話がかかってくる。彼は「大和電力」の社長に対し、6年前に発生した発電所事故の謝罪を求め、応じなければ発電所を爆破すると脅迫する。いたずらかと思い無視していたが、直後に本当に発電所で爆破事件が発生。以降、折本とテロ犯の電話越しの攻防は、なんと「ショウタイムセブン」の生放送へと舞台を移し、視聴者を巻き込んだ対決が繰り広げられるというスリリングな前半の展開。後半への期待はいやが上にも高まりましたが・・・
テロ犯とキャスターが番組を通じて対決するという発想は面白く、特に折本がテロ犯との対決中に世論調査を仕掛けるシーンは、緊張感に満ちた展開で見応えがありました。しかし、途中からテロ犯の要求が「首相の謝罪」へと変化し、さらには折本自身の疑惑追及へとシフトしていく。これにより、観客としては徐々に話の焦点を見失い、置いてけぼりにされたような感覚に陥ってしまいました。
さらに、テロの動機となった6年前の発電所事故についても、実は折本が取材していたことが後半になって明かされました。この事実が物語の序盤ではまったく触れられておらず、伏線らしきものも感じられなかったため、ミステリー作品としてはややフェアではない印象を受けました。
最終的にテロ犯は逮捕されるものの、折本自身の暗部も暴露されることとなります。彼はテレビカメラに向かって”演説”をし、ドラマは幕に。しかし、折本の人物像や人生のドラマが十分に語られてこなかったため、彼の演説がそれほど感動的には映らず、やや消化不良な終わり方となったのが惜しまれるところでした。
また、エンディングテーマを担当したPerfumeが劇中に登場し、歌唱シーンで締めくくられるという演出もありましたが、これも唐突な印象を受けました。ストーリーとの関連性が感じられず、「なぜここでPerfume?」という違和感が残ってしまいました。
そんな訳で、本作の評価は★2.4とします。
全83件中、21~40件目を表示