ショウタイムセブンのレビュー・感想・評価
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今が旬のトピック、「テレビの不適切さ」
元人気キャスター折本(阿部寛)が、ラジオ番組を生放送中に爆弾テロが起き、犯人が番組に電話してくる。折本が以前担当していたニュース番組も同時刻に放送中で、それを舞台に犯人との交渉を生中継するが…というブラックコメディ。
ほぼ全編がラジオとテレビのスタジオ内で展開し、リアリティは追求されていない。阿部寛のワンマンショーに近いが、確かな演技はもちろん、年齢を重ねても変わらぬ端正な顔立ちと格好良さが、人気と実力を兼ね備えたニュースキャスター、という役どころにぴったり。
描き出される「テレビ」は、正論を放送しつつも政治家や大企業と癒着し、弱者を省みず、自分たちの不祥事さえもおいしいネタにしてしまう巨大メディア。特段新しい視点ではないが、最後の自らへの批判はまあまあエッジが効いていた。
実社会でテレビ局の「不適切さ」をめぐって大騒ぎが展開中の現在(2025年2月)、この映画は話のネタをさらに追加してくれる。テレビマンってこの映画の吉田鋼太郎みたいな奴ばっかりに違いないとか、じっさいに生放送で事件が起きたらきっと中継を続けるだろうとか、観た後の居酒屋トークは盛り上がり必至。
不祥事でも悪評でも、話題になればテレビ(メディア?)にとってはプラス。現実世界の不祥事と公開時期が重なったのは、この映画にとって幸運な偶然に違いない。
弱いな
緊迫感ギッチギチ
誰が本当の狂気なのか
若干惜しいが、作品趣旨とクレイジーなキャラは好感。
ネジの外れた人間達の末路を鑑賞する映画。
ただ、行間を埋めて(想像して)観ないと、心情や背景がイメージしづらい構成なので、その意味でも観客を選ぶ気がする。
語りすぎに見えるセリフでウンザリしがちだが、内面を想像するのが面白く、意外に破綻していないと思った。
ラストには、とても多くの人間が正気を喪った行動をとるのだが、主人公達の末路との対比が興味深い。
「公正と公平な真実」は結構だが、そのためのテロや殺人すら面白がってしまう人間達を痛烈に皮肉っている。
さて、演技についてですが、満点!とは言えないものの配役の妙が活きていて良かったです。
作品としては、アイコニックな演出(アホの子代表の女子アナなど)のテンポが悪く、観賞後に「もうちょっと上手くできたかしら…」とやや残念な気持ち。
他にも、トリックに気づかせるメガネが丁寧過ぎて萎える。もうちょっと上手く(略
また、TV SHOW がテーマだからこそ、敢えてのTV寄りのチープな絵作りに寄せた気がするが、
メリハリが弱いせいでただのチープな映画に見えてしまうのも残念。
そのせいか違和感を感じさせる演出がフックにならず、ただのチグハグさに見えてしまう。。
など、欠点は挙げやすいが良かった点もあった映画と思います。
⭐︎3.8 / 5.0
サスペンス・エンタメ
駆け引き、罠、真実は、報道の正義とは⁈
面白みはある
エンタメとして最高
壮大な前振りとショボ目の真相…だけど
正直、映画としてはいろいろ惜しい
リアルタイムに進む話とか基本的な構成は良いんだけど細部の詰めが甘い
ピンマイクの機能を維持したまま中に爆弾仕込む技術の出所や仕掛け方とかあの真相だけでは説明出来ないと思うぞテレビ局や発電所のセキュリティどうなっとんねん!
犯人と通話中に犯人が居ると思われる場所への突入シーン生中継したらあかんやろ!それから犯人確保した後に長々喋らせるとかなんなん?警察もテレビ局もアホなん?みたいな
いろいろ突っ込み所があってそこは気になった
でも
昨今の世界中で起こる様々なニュースを一喜一憂しながらも安全かつ無関係な所からエンタメとして楽しみながら消費してる我々に対する皮肉たっぷりのオチが最高に良かった
2025年2月現在も自分の人生に
1ミクロンの関係もない芸能人やテレビ局のゴシップに日本中が大興奮だけど
このショウタイムはいつまで続くんだろうね
テンション上がった
封切り初日金曜日の2回目を鑑賞。平日にしては客入りが7,8割と良かった。
主役が阿部寛で脇役に吉田鋼太郎と人気俳優がいて題材も興味がわくものだからでしょう。
冒頭のラジオ局のシーンから舞台をテレビ局に移してラストまでノンストップで緊張感が続いた。
プロデューサー(吉田鋼太郎)が軽いノリでユーモラスでいかにも業界人という感じで良かった。若く清潔感のあるMCに「F2取っちゃってよ!」とか最後の方で「オレもお前も終わりだ~」とか。
爆弾犯の要求が二転三転し最後は主人公の折本(阿部寛)にも及ぶ。
ショータイム7の名物コーナー〖The 世論調査〗を「首相が来るか」とか色々使っていて映画を観ながらテレビを観てるようで面白かった。
強いて難を言うなら公安を取り仕切る女性職員が番組に口出ししてうざかった。こんな役なら男性俳優にやらせればいいのにと。
ラストで爆弾の起動装置を手にした人は‥
短い尺で難しいかもしれませんが犯人が爆弾を仕掛けるシーンを入れて欲しかったな~
初めから最期までスリリングで大いに楽しめました。
リアルメーターは馴染まない!?
かつては、“モデル上がり”と揶揄されて様々なインタビューで嘆いていた阿部寛。今や堂々たるもので、本作も阿部寛ありきの映画。ラジオ番組にとばされて腐っているが野心を秘めた元キャスター役を演じ切った。
ツッコミ所の爆発テロのスケール、展開、伏線、には、まあ目をつぶり、自分は、ひたすらリアルメーターを興味深く観た。
日本で現実の出来事の白黒、是非をダイレクトに数値化してライブで見せることは無い。結論を導かず、つねに曖昧にし、悪行は時間によって風化され、美談は時間によって侵蝕されるのが常だ。なので、最後のLive or dieで阿部寛は不敵な表情を浮かべ、案の定あとは見せないのだ。
こういうのは、ホント上手い吉田鋼太郎は適役だが、井川遥の悠長な語り口はリポーターに合わず、めるるはすべってるだけ。実は阿部寛と犯人は共謀で不正を暴くための芝居をやっていたという筋書きでもわるくはなさそうだが……
悪行の構想や捻り方など、ミステリー作家や脚本家には、常々感心させられるばかりだが、現実の市井に潜在する犯罪を目論む輩がそのアイデアや手法のヒントを映画から得ていると思うのは杞憂だろうか?
ただいまの決まり手は、寄り切り、寄り切りで阿部寛の勝ち
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