「本物の報道番組を見ているような錯覚に陥る作品。 本年度ベスト級。」ショウタイムセブン イゲさんの映画レビュー(感想・評価)
本物の報道番組を見ているような錯覚に陥る作品。 本年度ベスト級。
特にファンというわけではないけど、阿部寛さんの迫真の演技に圧倒された!
実際にニュースキャスターを務めても遜色ないほどのリアル感(笑)
女性アナウンサー役の生見愛瑠(めるる)さんも役柄にハマって好感度アップ!
人気ニュース番組から降板させられ、ラジオのパーソナリティを務める折本。
番組中、視聴者からの電話で火力発電所の爆破予告があり実際に爆発。
犯人からの要求をニュース番組で独占放送するストーリー。
当初は、折本がニュース番組に復帰するための自作自演ではないかと予想したけど、全くの的外れだった(笑)
犯人の目的は明らかになるものの、その後、折本自身にも新たな要求が突きつけられ、全く予想外の展開となる感じ。
全ての謎が解き明かされた時の、見事なまでの伏線回収が面白かった。
あれほど衝撃的な事件も、最終的には数多くのニュースの一つとして埋もれていく感じが印象的。
そんなラストシーンに、報道のあり方について深く考えさせられた。
鑑賞中、自分も世論調査のテレビのリモコンを押したくなったほど、没入感のある映画でした( ´∀`)
「自作自演ではないかと予想したけど」っていうレビュアーさんも結構いましたね。確かにそれくらい凝っててもいいのにと激しく同意です。今年ベスト級でも3.5とはシビアでいらっしゃる。