「元ネタを観ましょう」ショウタイムセブン マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
元ネタを観ましょう
報道番組
本来ニュースとは定時ごとに淡々と
入ってきた情報をアナウンサーが
読み上げるものだが
スタジオでキャスター(アンカー)が
次々とナレーション付きの映像で
流したニュースに時には自分の意見や
コメンテーターに意見を聞く番組
1980年代「ニュースステーション」
の久米宏がカッコよく見えてしまった
各局がこぞって真似をしたため
一気に広まったが生放送など性質上
ファクトチェックを行う時間がなく
内容に関して公然と印象操作を行うなど
近年ではネットの普及もあいまり
その偏った論調や意見に対する批判が多い
それでいて総務省は完全放置で
ついにフジテレビがコンプライアンス上の
問題でスポンサーに逃げられ大変なことに
なっているがまったく自業自得である
まそれはいいとして
そんな混乱をきわめる状況で
公開されたタイムリーな今作
どうだったか
なんか2013年の韓国映画
「テロ、ライブ」の邦画版リメイク
だそうでプロット等はほぼ
改変なくなぞっているようですが
序盤の緊張感はいいんですが
だんだん後半へ向かって話が
膨らまずに迫力満点の阿部寛のパンで
つないでる展開は驚くほど退屈で
眠くなってきます
いたずら電話だと思った
発電所の爆発はデカいんですが
あまりに遠くで迫力に欠けるし
その後そうした爆発のシーンが
まるでなく
スタジオであたかもスタジオのセットを
壊さないように撮影を終えられるような
レベルの爆竹1個みたいな爆発は
ショボすぎて笑ってしまいます
もう少し大和電力の社長宅くらい吹き飛ばしても
よかったんじゃないでしょうか
また事件の真相もやたら
やろうとしたことを「上に潰された」ばかり
相棒など最近の刑事ドラマでも思いますが
こういうのを口で言うだけで理由にするのは
ショボくなるので嫌いです
上に潰されたけどそこから逆らっていくのが
面白いのではないでしょうか
あぶない刑事でもバッジと拳銃返せと
署長に言われてからが本番でしょう
なんか踊る大捜査線から組織の都合ばかり
取り上げるのが当たり前になりすぎ
なんですよね
折本がラストで突然緊張感のある
ライブ感を称えだすのも不自然に感じましたし
狂気感が全然足りないから空振りな感じ
でエンディングに唐突にperfumeで
( ゚д゚)です
バラバラすぎる
配信でいいでしょう
阿部寛の無駄遣い
ダカールへ行け
追記
「テロ、ライブ」
サブスクであったので観てみましたが
なんですかこれは
メチャクチャ面白いじゃないですか
テレビという現場とは離れた
「安全なはずの」閉鎖空間で事件のシナリオを
勝手に作ろうとするテレビマン達を
脅かしていく犯人
という図式が明確じゃないですか
主人公の場面転換も最小限で
緊張感の持続感が全然違う
俺が言ったもっと爆発させろよも
ちゃんとやってる
リメイクで劣化するとか…
作り手が元ネタの面白さのツボを
ろくすっぽ理解していないと思う
リメイク版観た方が絶対いいです
元ネタ観て更に1点下げましたw