遺書、公開。のレビュー・感想・評価
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そんなに…
2年D組に言い渡された順位。そこから始まる物語、、最終的に1位の女の子は自殺をしてしまった。クラス一人一人にあてられた遺書。それらを巡り、彼女の死の本意とは?教室の中で、それぞれ宛の遺書を公開しながら迫って行くというお話でした。
正直B級ではあるけど、面白いには面白い。でも何というか…展開は毎回あるものの、そこに衝撃がなくて、あ、そうだったんだ。という心の微妙な揺れが起きる程度。承認欲求を極度にほしがる現代のお話なのか、といえばそうなのかな。みんなに注目されたい。自慢に思われたい。1位になりたい。それらを得た結果、、、というお話としてはなるほど…と腑に落ちる部分もありました。私はあんまり響かなかったけど…
そんなに一位になりたい?とそこを思ったりしました。爽快感からは、かけ離れた内容でしたが、若い子たちの演技力合戦としては見ごたえがありました。高石あかりさんという俳優さんは凄いですね。これからが楽しみ。
あなたの一言が、誰かを追い詰めているかもしれない——。
映画『遺書、公開。』は、学園ミステリーと心理スリラーが交錯する衝撃作。ある日、灰嶺学園2年D組に突如届いた「クラス序列」のメール。誰が作ったのかも分からないこのランキングは、担任を除くクラス全員に受け入れられた。頂点に立ったのは、皆が納得する完璧な少女・姫山椿。しかし彼女は、ある日突然学校で命を絶つ。そして、葬儀の後に届いたのは、彼女がクラス全員へ宛てた"遺書"。
「なぜ、彼女は死を選んだのか?」
「この遺書は、本当に姫山椿が書いたものなのか?」
「そもそも、"序列"を作ったのは誰なのか?」
遺書が読み上げられるたびに、クラスメイトたちの裏の顔が暴かれていく。彼らは、椿の死にどう関わっていたのか? そして、事件の裏に潜む"真実"とは? 伏線が次々と回収されていくスリリングな展開に、最後まで目が離せない。
若手実力派キャスト陣の熱演も、本作の魅力のひとつ。特に、注目すべきは志田彩良。彼女が演じるキャラクターは、物静かな雰囲気の中にどこか不気味な冷静さを宿しており、その存在感が物語の奥深さを際立たせる。決して派手な演技ではないのに、表情の微細な変化や視線の使い方ひとつで、観る者に底知れぬ恐怖や違和感を抱かせる。まるで何も知らないのか、それとも全てを知っているのか――。その曖昧な境界線を巧みに演じ分け、観客を翻弄する。志田彩良の静かで研ぎ澄まされた演技が、この映画の心理的な怖さをさらに引き上げているのは間違いない。
観終わった後、ふと考えてしまう。
「自分が、もしこのクラスにいたら?」
「無意識の一言が、誰かを追い詰めていたとしたら?」
デスゲームのような派手な展開ではなく、リアルな人間関係の闇を鋭く描いた本作。心理戦が織りなす緊張感、暴かれる本性、そして言葉の重み。観た人の心に、深く突き刺さる映画だ。
学校内カーストの話であり、社会の話
口は災いのもとなのです
インパクトのあるタイトルと予告が印象的だった本作。興味を惹かれて公開2日目に鑑賞してきました。自殺の真相をめぐる展開に最後まで興味深く鑑賞することができ、なかなかおもしろかったです。
ストーリーは、新年度を迎えた灰嶺学園の2年D組に、何者かによって生徒と担任を合わせた25人の順位を示した「序列」が全員のスマホに配信され、そてから半年が経ったある日、誰からも一目置かれる序列1位の姫山椿が校内で自殺し、さらに数日後、クラス全員に姫山からの遺書が届いたことをきっかけに、それぞれがもつ裏の顔が暴かれていくというもの。
会話中心の心理スリラーで、映像的な魅力はさほどありませんが、次々と明かされる遺書によって互いに追い込みあっていくシチュエーションにそそられます。その中で、自殺の原因、遺書の意味、それを仕掛けた人物とその意図をめぐって、二転三転する展開が最後まで飽きさせません。
また、若手俳優陣の渾身の演技が、遺書公開で生まれる異様な雰囲気をさらにエスカレートさせ、観客も教室に同席しているかのような緊張感を強いられます。場面によってはオーバーアクション気味に見えますが、平静を装う表の顔とドス黒い裏の顔との落差、さらには本性が露見した途端に開き直る醜さを感じさせ、それを狙っての演出だったのではないかと思います。
それにしても、真相がわかったからといって、このクラスで残り半年、卒業までさらに一年、もしこの中に自分がいたら、もうこのクラスの誰とも仲よくできる気がしません。表層に隠された人間の本音を暴くという意味ではおもしろいですが、誰だって本音と建前はあると思いますし、周囲から全て本音でぶつけられたら怖くて家から出られません。心を開いて本音で語ることが美徳のように思われがちですが、世の中には口にしないほうがいいこともたくさんあると思います。よかれと思ってかけた言葉でさえ、相手を不快にさせることもあるくらいです。何気ない一言で誰かを傷つけてしまわないように、日頃から気をつけたいものです。
主演は吉野北人さんで、冷静に全体を俯瞰するような池永を好演しています。脇を固めるのは、宮世琉弥さん、志田彩良さん、松井奏さん、髙石あかりさん、堀未央奈さん、星乃夢奈さん、菊地姫奈さん、兼光ほのかさん、青島心さん、楽駆さん、忍成修吾さんら。注目の若手俳優陣を集めていますが、中でも髙石あかりさんの演技は突出しており、そのヤバさは必見です。
髙石あかりさん目当てなら満足できる!
原作漫画は未読。
髙石あかりさんを目当てに観に行ったが、当然のことながら髙石あかりさんの演技に釘付けになってしまった。彼女の演技に一番インパクトがあった気がする。いや、全体的に出演者の演技がオーバーだったのに、髙石あかりさんだけ気にならないのは贔屓しているのかもしれない。でも序盤でオーバーな演技を見せられるのと、中盤以降にはじけるのとは質が違う。もちろん序盤でオーバーだなと感じた演技も俳優ではなく演出(監督)の問題なんだろう。先生役の忍成修吾の演技が酷かったからそうだと思う。序盤のオーバー演技のせいであの世界観というか設定にスムーズに入らなかった不満は残る。そもそも原作の問題という可能性もあるし。
それでもそれぞれに宛てられた遺書を読んでいくうちに真相が明らかになっていく流れはそれなりに面白かった。若干こじつけと感じた所もあるし、細かいところで登場するキャラたちの行動に納得いかない部分もあるが、そのへんのミスリードもうまかったと言える。ただ、最後に明かされる真相がわかりづらかったのは残念。もう少しわかりやすくしてくれると、そういうことだったのか!と驚けたのに。もったいない。
結局、個人的には髙石あかりさんの演技を楽しむことがメインの映画となってしまった。当初の目的で言えば、十分堪能した。ま、それでいい。
若い役者さん達の熱演(顔芸)が良かった
若手俳優お披露目映画
自殺したクラス序列1位の女の子の遺書がクラスメイト全員に配られた。生徒達が次々に遺書を公開していくことで浮かび上がる人間模様とストーリーの展開から目が離せない。
若手俳優を多数起用し、1人ずつの役者にスポットライトが当たるような脚本でフレッシュな演技を楽しむことができる。
特に高石あかりさんの演技は鬼気迫るものがあり、映像のどこにいても目を惹く俳優さんだと感服した。
物語の方向性をガラッと変えるキーマンの赤崎理人を演じた松井奏さんも無邪気に人を利用する独善的な思考のキャラクターを清々しいほどの演技で魅せてくれる。
誰かに貼られるレッテルの恐ろしさや希薄さが物語の根幹にあり、思春期だからこそ周りの評価や自分の価値を他人に決められることに敏感になってしまう機微を力強く描いている。
ちゃんと風呂敷を広げて畳めるタイプ
オーバーリアクションの先にあるのは笑い
遺書、公開。
まぁ髙石あかりさま目当てでしたが。
とりあえずこの手の映画でよく見受けられる
本末転倒なストーリーテリングはないので
安心して大丈夫。
物語に関してはネタバレない方がいいと思うので触れないがとにかく全編通してテンポが良いのと
みんなの演技がオーバーリアクション
このオーバーな演技もあまりやりすぎると
わざとらしく感じてB級感や
笑いがうまれたりして一気に作品の質とか品が落ちるのだが今作はそれがない。
いや、正直何名かやりすぎてて怪しい方いたけど笑
素晴らしいバランス。
先生役が1番だめだったかも笑
生徒役はみなさまいいさじ加減
先生ちょっとオーバーすぎてなんかあるの?って思ったくらい
中でも髙石あかりさまがほんと素晴らしい
色眼鏡なし
贔屓目なしでホントすごい演技
あの緩急はこの子ならではですよ
髙石あかりちゃん見に行くだけで価値はある。
意外と面白くて棚からぼたもち。
皆様安心して鑑賞してください。
(とはいえツッコミどころがないわけではないので3.5でお願いします。)
残念ながら少しB級感に感じてしまう
面白い🎦だがスカッと感は🍐
最優秀賞・高石あかり
学園ミステリーに、ちょっと『バトル・ロワイアル』的なクラスメイトの潰し合いを期待してた。
導入はまずまずの滑り出しで、15位の谷地さんが気持ち悪く暴れ出したあたりからグッと面白い展開。
ヲタメガネ17位相畑さんが壊れていいぞいいぞ、そして大立ち回りの凛奈劇場に大興奮。高石さんハズレなし。
男女では繋がりが違うのは仕方ないとはいえ、女子が最高に気持ち悪くて輝いているのに、男子が少し弱めかな。4位笹井くん甲高く「イヤっ!」って、もしや女子?と期待させる良いスタートだったけど、ちょっと鎮火が早すぎた。
2位赤崎くんは素晴らしいクズで良かった。
ずっとそのままブッ壊れて欲しかったけれど後半、そっち行くのかぁと『六人の嘘つきな大学生』の時と同じ不安がよぎるも、なんだかんだ着地は良かった。
学園ものの推理作品
あんた、序列って何なのさ?
高校2年生の教室で起きた事件のお話。ある日、突然クラスメイト全員にメールで送られてきた序列。そもそも自分は序列の事を知らないので、何を基準に順位を決めているのか分からなかった。何より、誰が作ったか分からない序列なのに先生意外は皆んな信じているように見えたのが不思議だった。それで1番になった女子の姫山椿ちゃん、みんなから納得されていたのに、ある日、突然学校のトイレで死んじゃう。えっ!?もしかして殺人事件かもって想像しちゃった。葬式の後、クラスメイト全員の机に彼女の遺書が配られた。えっ!?これ、誰が配ったのか明かされなかったから、本人が書いたかどうかの確認もできないので何だか怪しい犯罪じゃないかと思った。その確認の為に始まった、ホームルームでの遺書の公開。姫山椿との関係が明かされるクラスメイト達。ずっとモヤモヤ。後半になって全ての疑問が伏線回収されたが、納得いかなかったのは彼女が自分の死を選んじゃった事。それ親不孝だから、ダメよ。
ずっと続いた教室でのやり取りシーン。皆んな感情をぶつけ合えて、やけに仲が良かったね。想像してたより面白くて、楽しめました。
泣いて悔しい
2025年劇場鑑賞34本目。
エンドロール後映像無し。
クラスカースト1位が自殺して、その遺書を読むことになり、次々とクラスメイトが死亡、次の遺書は誰のだ・・・というデスゲーム展開の話かと思ったら全然違ったぜ!
自殺まではあっているのですが、遺書はクラスの全員に書かれていて、放課後のホームルームで少しづつ公開して死の真相を探そうという話でした。
チャイム鳴るとどんなに途中でもしっかり帰るんじゃなくて1日で終わらせろやとは思いましたが、それ以外は筋が通っていましたし、髙石あかりは期待通りの演技で正直笑うシーンじゃないけど笑っちゃったのは誤算として、兼光ほのかという女優さんもめちゃくちゃやってくれてたのは良かったです。ちなみに今日曜劇場でやっている「御上先生」にも髙石あかりがモブみたいな顔してクラスにいるのですが、絶対なんかやらかすと思っていますし、逆にやらかさなかったらキャスティングした意味ないと思っています。
最後ら辺はちょっとじんわり泣いちゃったのですが、その後泣いたのが悔しくなりました。腹立つ・・・!
志田彩良はサイコパスみのある高畑充希という感じで良かったですね。「恋を知らない僕たちは」の優等生役のあの子だったんですね、思い出せませんでしたが演技は毎回心に残る女優さんなのでこれからもっと売れる気がします。
エンドロールの映像が良かっただけ
エンドロールはめちゃくちゃ良い
が
原作改変しすぎ。姫山の憧れの人も原作と違いますし、ここって結構重要だったと思うのですが。
これほんとに原作者が許可したの?ってレベルで悲しくなりました。本来作品の質を上げるseや照明が、それをさらに下落させている。(ノイズが多くも感じる)
せっかく原作があんなに面白いのに、こんな形で上映されたらファンとしては悲しい。
原作者の方は順番やキャラクターの言動(雑誌掲載でセリフの助詞を校正されても、そこにこだわりがあると言及するような方)にもこだわりがある方だったので、できるだけ変えることなく上映してほしかった。
本人はTwitterで称賛しているが、ファンはそんなあなたの作品だったからこそ悲しい。
原作の順番だからこそ、ラストには衝撃を与えるものになっていたので、せめて言動は変えても、公開する順番変えなかったら、遺書を公開するたびのノイズは最小限に抑えられたとも思う。
演技を過剰にする演出はいいけれど、全てにそれをしていたのでうるさくも感じましたし、映画の中には静だからこそ与えるものもあると思います。
何人か自分の顔芸や行動を過剰にしたり、自分の演技を見てほしい!という方がかなりいたと思うのですが、それがぶつかり合っていたのも問題だったとは思います。
動の演技だけでなく、静の演技の重要性を考えてほしいとも思いました。
後半はほぼ原作通りだったのと、SEや照明も良く、姫山の演技も重なってよかったと思いますが、ラストシーンの「いいよ」は、原作通り笑顔で言ってほしかったです。
正直言って最後の手紙歌うシーン必要だったのだったのか。原作は改めてみんなが序列をなくして交流しようという試みをしたのに、いざやると序列がある方が楽だったりという言及があって人間味を感じられたので、そこも入れてほしかった気はしました。
変顔の羅列と単調な罵り合い
英勉監督× 鈴木おさむ脚本だし、何より髙石あかりちゃんを観たかったから行ってみたら……
顔芸大会。
若手俳優たちの変顔の羅列。
そして、説得力も何もない展開。
人の心の中は、純粋さも優しさもあれば、醜い欲望も嫉妬も何もかもが詰まった多面性のあるカオスで、大人だって言語化が難しいもの。
さらに「悪いことをした」という意識があれば、自己肯定したいし、いつまでも隠したいと思うもの。
決して認めてはならないというガードを崩すのは難しく、容易に他人に語ったりしないもの。
だから「この程度のきっかけで、悪事の暴露と本心を語っちゃうの?」と困惑。
さらに、皆が熱気を込めて本心暴露合戦を展開するのはいいけど、感情誇張しすぎな演技と、大声で罵り合うだけで単調に感じてしまった。
途中で眠気が…
通常と緊張の落差を演じ分けて、本心に説得力を持たせられていたのは、髙石あかりと志田彩良くらいだったように思いました。
吉野北人くんは演技力は置いておき、華があって存在感が大きい。
だからこそ「序列」下位なことに説得力がないという印象を与えてしまったようにも見えました。
序列下位の学生生活でした
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