「手紙」遺書、公開。 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
手紙
スクールカーストを視覚化したという面白い試みに惹かれての鑑賞。
特典はポストカードでした。
人間関係のドロドロたまらねぇ〜とニヤニヤしながら観れました。
序列によって翻弄される人間関係、なぜ1位になったのか、なぜ1位にこだわりが生まれたのか、最初から最後までノンストップで駆け抜けてくれるので多人数ものの不安は払拭されていました。
序列1位の姫山椿が自殺、そこから教室に置かれた遺書を巡ってそれぞれの考えが出てくるっていう心理戦になっていくのも面白かったです。
姫山椿の彼氏の赤崎が初っ端から怪しさがありつつ、その化けの皮を速攻で剥いで速攻でヒールになっていくスムーズさが良かったです。
底無しのクズ野郎で1位の姫山椿をどう落とせるかとかにしか興味がなく、高笑いしまくりなのでもはや愛らしいレベルでした。
そこから姫山椿と仲の良かった友人や関わりのあった人物が上位から下位までズラーっと出てくる中で、ちょっとした発言をすくってはその人の化けの皮がどんどん剥がされていき、皆々様豹変していくので気持ちのいい部類です。
中立的な立場で見ている人物がコントロールしてみたり、遺書公開のタイミングで変化球を加えてきたりと展開にも遊び心があって良かったです。
そこから1位に仕立てた人物の登場があり、それも全て偶然と偶然の連鎖、その1位を信じ切ってしまったがために姫山椿に頼りきり任せきり、1位ならなんでもできるという思い込みが姫山椿を追い詰めてしまったというスクールカーストの恐ろしさをまざまざと見せ付けられました。
姫山椿は何も悪くないのに、弄ばれ疎まれ嫌われと散々ですし、種明かしでどんどん他の生徒も状況が悪くなっていくというのも怖いもんです。
演者は若干学生と名乗るにはコスプレが強すぎないか?という人はいましたし、演技も高低差は激しかったです。
高石さんは今作でもとんでもないパワーを見せてくれましたし、目をひん剥いていくところとか本当ゾワゾワしました。
エンドロール前に「手紙〜拝啓十五の君へ」が流れてきたタイミングで真空ジェシカのM1決勝のネタがバーっと頭の中に流れ込んできて、巨大なアンジェラ・アキさんが流れてきて映画ところではなかったです笑
嫌〜な雰囲気を漂わせて終わらせるというのも良い味を出していて良かったです。
エンドロールの凝り具合もGOODです。
もっとドロドロでも構わんよとは思いましたが、そちらは原作でという事だと思うので読んでみようと思います。
鑑賞日 2/2
鑑賞時間 18:40〜20:50
座席 K-15