「出来損ないの『キサラギ』」49日の真実 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
出来損ないの『キサラギ』
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大好きなワンシチュエーションものなので楽しみにしてたのだけど…
まず前半の、というかちょいちょい挟まるコメディパートはなんなんだ。
作品の主軸がそっちなわけでもなく、かといってアクセントというレベルじゃないため基本ノイズ。
そのせいか緊張感はなく、テンポの悪い会話が続く。
浅い推測ですぐに犯人扱いし、黙ってりゃバレないような事を簡単に自白してくれる参加者たち。
犯人の失言はベッタベタで分かり易く、元から挙動が不自然だったので意外性はゼロ。
あの犯行の後でどんな偽装をすれば警察を騙せるのか。
殺害シーンのBGMがいかにもな安っぽさで、妙に笑えた。
Tシャツの意味もすぐ気付くし、そんなイタいアイテムを今さら感動話的に演出しないでほしい。
手紙の主なんて観客には分かりきってる事をオチ的なタイミングで明かしてくるし。
それよりもどうやって住所を知ったかとか、ピザ屋がシフトに入ってる確信があったのかの方が疑問なのだが。
ってかよく全員参加してくれたよね。
ノートの中身を一切開示しないことでツッコミを回避するのは上手いのやら卑怯なのやら。
何度か長回しパートがあるが、他が短くカットを切っているため非常に浮いていた。
何かしらの意図があるようにも見えないし…
更にはカメラがふらふら揺れるので非常に気が散る。
そんな出来でしかない長回しをエンドロール内で擦ってくるのはサスガに苦笑いです。
最後の河本なんかもスベり倒しており、とりあえず思いついたこと単純にぶち込んだんだろうなぁ、と。
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