「Farce」邪悪な国のアリス ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Farce
すんごい虚無顔で観てしまった…。
どこに楽しみを見出せば良いのか全く掴めず、掴めないまま終わってしまいました。
アリスの世界線をホラー化する作りだと思っていたんですが、現実の少女が「不思議の国のアリス」の話を聞いてその世界に取り憑かれていくといった作りは肩透かしにも程があるだろうと思いました。
出てくる登場人物も超少なく、それでいて魅力がなく、孫と祖母もただ会話してゲームしてで面白くないですし、ウサギなんて100均の仮面を被った役者が嬉々としてやっているだけだし、台パンおじさんの台パンの迫力が無さすぎて笑いましたし、セイウチおじさんはパワープレイが見せかけでしたしで訳わからん電波シナリオも相まって困惑しっぱなしでした。
PGでもR指定でもないあたり全くグロさに期待は出来ませんでしたが、そのグロさが出るシーンとか完全に真っ暗だったり音だけで済ましたりといくら予算がないにしても童話という原作を借りてるんだから中途半端な出来にするくらいなら出さなくて良いのにとモヤモヤしながら観ていました。
オチもなんかサラッと終わりましたし、何も解決もせず、かといって希望も絶望も無い終わりという曖昧な感じは映画の作り手としてアカンのでは…と何度も何度も思ってしまいました。
引きの画で街を映しながらナレーション流しだして一丁前にカッコつけるんじゃないよ…と思いました。
エンドロールのスピードも気持ち遅めで尺稼ぎしていましたし、最後のメッセージは一体何だったんだろう…。そこの翻訳まではやってはくれない、いややらんでも良いと思う。
日本での宣伝も遅かったですし、話も画作りも超がつく低レベル。
この作品にMAX2000円払うなんて苦行だと思いますし、エクストリームは何故これを輸入してきたんだ…。
「メリーおばさんのひつじ」の方が何十倍面白いです。いやマジで。
鑑賞日 10/18
鑑賞時間 20:45〜22:10
座席 G-3