スタントマン 武替道のレビュー・感想・評価
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楽しめたけど・・・ もっとアクション満載かと思っていたので、いささか物足りなさを感じた
かの傑作『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』(2024)に続けとばかりに宣伝していたので期待値を上げすぎた様です、根本的に脚本が古臭く、とてもチープ、時代錯誤の人が独りよがりで書いたイタすぎる内容に愕然としました
某レジェンド級 香港アクション映画の大傑作を再現したオープニングがメチャクチャカッコ良かったけど、その後は右肩下がりでイマイチ盛り上がらず微妙な空気感が漂う印象
トン・ワイさん演じる主人公サムが時代錯誤でパワハラの老害すぎて見ていてかなりイタかった、なので若者たちとの軋轢も当然、しかも そこから和解していくくだりが全く説得力がないご都合主義すぎて理解できず、全然ノレませんでした
娘との和解も何が理由か全然わからず、とても違和感があって理解できなかった、あんなくだり要るかな、と思っちゃいました
と、かなり古くさいメロドラマパートをけっこう入れてくるので、盛り上がりそうな所でブレーキをかけられ、また盛り上がりそうなのにブレーキ、みたいな気分になりました
同じスタントマンの世界を描いた快作『フォールガイ』(2024)が大好きで、ああいう感じのアクション巨編を予想・期待していたのでちょっと消化不良気味の後味
アクションは先述の通り、オープニングと後半の市街地でのゲリラ撮影のくだりがエキサイティングだったけど、全体的にもの足りない感じ
しかも肉弾戦がとてもゆるく感じた
ジャッキー・チェンさんの『ドランクモンキー酔拳』(1978)から始まり70年代以降の香港アクション映画を観続けてきた立場からすると、本作の現役世代の人達が頑張ってアクションしてはいるものの、勢いや本物感が物足りず、ジャッキーさんやサモ・ハンさんとかのキレッキレなアクションは凄かったんだなと改めて痛感しました
と、いろいろネガティブなコメントばかりになってしまいましたが、決して面白くなかったわけではなく、平均的な面白さでそこそこ楽しめはしました
これは違う
2025年劇場鑑賞209本目。
エンドロール後映像はないですが、途中にはあるので速攻帰らないよう。
現代の香港映画に昔やらかしたアクション監督が復帰して、衝突しながら映画を作る話。導入は100点なんです。ただ、その後の展開が良くない。コメディに振り切ってめちゃくちゃな展開にするか、欧米にありがちな狂気に落ちていくか、破綻して破滅するか、色々落としどころはあったと思うのに、一番映画作りでやっちゃいけない事をして、普通あんなことしたら制作中止になるのに制作続けてるし。
一番萎えたのがエンドロールでメイキングを見せているのですが、さっきまで無茶してたシーンが安全に配慮して作られているのを見ると、そりゃそうなんでしょうし、そうあるべきなんだけどこの映画では見たくなかったなぁ。
アクション監督役の、トン・ワイはドニー・イェンと佐藤浩市を足して2で割った感じがして、今までこんないいベテランよく埋もれてたなぁ、という感じでした。燃えよドラゴンでリーにはたかれてた少年らしいです。
美談にし過ぎ
もう少し「押し」が強くても良かったか
今年170本目(合計1,711本目/今月(2025年7月度)19本目)。
相変わらず鬼滅の刃祭りで、まともに新作が出ないんですが…。その中の新作の一本。
香港におけるいわゆるスタントパーソン(男女問わない言い方)をテーマに、昔と今とを比較しつつ、その問題提起(CGばかりでよいのか、等)をしつつも、その問題提起を、映画内で「映画を作る」という内容で構成しています。そのため、純粋な映画とドキュメンタリー映画の中間点的な位置に存在します。
問題提起として、CGばかりでよいのか、あるいは、収入目当てでアクション部分が適当でよいのか、もっといえば、このようなタイプのアクション映画は香港映画が1970~80年代に得意としていたところ、技術進化で他国に追いつかれ、「必ずしも」現在(2024~2025)では香港映画だけではないという事情は確かに存在し、一方で日本から見たときの「近くの国(便宜上、地域も含む)」としてアクション映画といえば?といえば、やはり香港(ここでは狭い意味。中国大陸ほか含まない)になりますから、その意味では日本では見やすい映画ですね。
惜しむべきは、やはり鬼滅の刃祭りに「巻き込まれた」点かなというところでしょうか。もう一つは、もう少し「押し」があっても良かったかなと思います。日本でもこのようにアクション映画を作ることはありますし(その代表例が、「ベイビーわるきゅーれ」に参画している、伊澤さん、等)、男女問わず、日本では少ないとはいえ、カンフー映画とは言わないにしても実質同趣旨の類の日本の映画は少ないながらも存在はしますので、そうした方(伊澤さんしかり、他の方でも)からのもっと積極的な情報発信が、公式サイトやXなどで宣伝等でもあっても良かったのかな、という気がします(ただ、ここは、どこまで協力が得られるかという、他人を巻き込む事情のことなので、余り多くは引けない)。
採点に関しては、妙なところが気になったので以下あげておきます。
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(減点0.3/謎のモザイクがかかったりかからなかったり)
この映画、少なくとも日本の上映では日本向けに作られていて、「日本のみなさん、ぜひ楽しんでください」みたいな挨拶が流れて、日本(横浜市内?)で本人が話しているシーンがありますが、他人(歩行者)が写っているのか、モザイクがかかったりと思えばはずれていたり、よくわからないシーンがあります(仮にかかっていても、サイズ的に誰が誰かを把握することはまず無理)。
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なお、エンディングロールが比較的長めではありますが、いわゆる「おまけ」はエンディングロールの途中にちらっと登場します。また、全般的に香港映画であることから、字幕については配慮はあるものの、日本から見て写っている看板などで類推ができる場合、字幕がないところもあります(ただ、その場合は日本からみた漢字文化圏という観点で推測がつくものであり、逆につかないものは字幕がついている)。
時代にそぐわなくても、理屈で無く魂に響くもの
期待してたんだけど
ロンが真の主人公
オープニングが、70~80年代の香港映画みたいに、テロップが黄色い文字で滲んでいたのを再現していたところから笑う。
トン・ワイ演じる主人公・サムの、1980年代からタイムリープしてきたみたいに、根性論だけで感情コントロールも時間調整もできない見事な老害ぶりは、いかに昔の香港映画が人命無視のひどい状況だったかを露わにする役どころ。
また「いい作品のためには命をかける」意気込みだけは遺って継承してほしいという思いを体現したのがサブ主人公のロン(テレンス・ラウ)。
正直、ロンこそが真の主人公かと。
(だからラストシーンは、落ちとして違う気がしましたが)
ストーリー的に目新しさはなく、面白味は少ないが、ゴールデン・ハーベスト社やショウ・ブラザーズ社があった頃の熱気や、あの無茶なアクションを最新技術で再現していく今のスタッフたちの技と心を観せてもらう作品として、ありがたく受け取った。
2021年に日本公開されたドキュメンタリー映画『カンフースタントマン 龍虎武師』を観ておくと、より染みる一作だと思いました。
思い出は優しい
撮影時の事故が切っ掛けで業界を離れたアクション監督が20年ぶりに復帰し、時代の変化に翻弄される話。
整体師らしき仕事をするサムさんがかつての仲間の追悼式に参加した際、アクション監督としてのオファーがあり巻き起こっていくストーリー。
初日から拘りが強過ぎてリテイクを重ねさせるサムさんと、あまりにもやる気がない俳優&スタントマン&スタッフたちという、ちょっと極端過ぎる対立に始まり、SNSでボヤきつつも間を取り持つようになる若手スタントマンという展開は、まあコテコテながら良いのだけれど、サムさんあまりも遵法意識低過ぎじゃね?というか、それは昔でもアウトでしょ。
一応娘との関係なんかのドラマもあるにはあるけれど、なんだか取ってつけた様に感じたし、メインストーリーも面白くはあったけれど、アクション映画ではなくあくまでもアクション監督の映画というところで、イマイチ盛り上がりがなくてちょっと物足りなかった。
最後は感動(涙)
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