「ゾンビ3Dを超えて自分の中のゾンビ映画ワースト更新」アンデッド 愛しき者の不在 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビ3Dを超えて自分の中のゾンビ映画ワースト更新
2025年劇場鑑賞27本目。
エンドロール後映像無し。
なんかゾンビものっぽいくらいの感じで観に行ったのですが、冒頭北欧のなんか雰囲気ある感じで、ひと気が全然ないのでもしかしたらもうだいぶ人類が減っているディストピア状態かと思ったらそうでもなく、あ、今襲われるのか?何も起きない あ、今?違う あっこの人がゾンビに生きながらなっちゃうのか?雰囲気出しただけかい 今度こそ?いやなんもおきんのかい!と肩透かしを数十分くらい続け、もしかしたらこのまま匂わせて何も起きない画期的な作品なのか?と思ったらなんかやんわり死体が生き返りまして。
別に人を襲うでもなく、かといって生きてた記憶があるわけでもなく。
日本には「いま、会いにゆきます」とか「黄泉がえり」とか、死者が生き返る事で起きる悲哀や感動をしっかり描いた傑作が何本もあるわけじゃないですか。こんな中途半端に描かれても何にも感じませんよ。
ちょっと乱暴な言い方をすれば昏睡状態を生きているかどうか、という話だと思うんです。植物状態と言われている状態でも反応できるのは自分が実際に日常的に体験していたのでまた話は違うのですが。
で、そこを描きたいのかと思ったら最後雑に終わりまして。そもそも3家族しか出てこないので、この生き返る現象が世界的に起きてパニックになっている感じはなく、ジョージ・ロメロのゾンビ映画の、下手したら最初の数秒のテロップで済ます話を2時間かけてやっている、スケールの小さい退屈なゾンビ映画でした。ゾンビ3Dもひどかったんですが、あっちはひどすぎてツッコむ楽しさはありましたからね。
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