エレクトリック・ステイトのレビュー・感想・評価
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なかなかのスケール
捻りがなさすぎる。全然ワクワクしない。
とにかく脚本が短調、単純。
せっかくの豪華キャスト、面白いテーマ、キャラクターが全て台無し。
正直ほぼクリスとミリーの存在感だけで
成り立ってる作品だと思います。
なんだろな、如何せん背景描写が薄い。
そのせいで主人公除く登場人物の行動動機が全然見えてこない。
グラフィックノベルが原作とのことだけど
年代を90年代にする理由が見当たらない。
それだったら年代は現代設定にして、ディストピア感を強くした方がまだ良かったと思う。
戦後のはずなのに割とまともな生活描写しかないから主人公達が今の世界はクソと言ってても全然共感もできない。
スマホやIT機器に頼り切りの現代に対する警鐘もあるかもわからんが、ストーリーが陳腐故に響かない。
大人が見るとどうだろうか?
Netflixで何やら面白そうなオススメが出てて
ストレンジャーシングスのミリーボビーブラウンが主人公ともありみてみることに。
まあ、こんなレベルがNetflix限定で見られるようになると配給会社や映画館の売り上げが下がっちゃうのかなとは思った。
映像のクオリティは高かったな。
多分小中校生向けなんだろうと思う。
ストーリー自体はどこにでもあるようなものだった。
これを大人が見るとかなり無駄に突っ込みたくなるので、
自分も純真な心は無くなって心が薄汚れてしまったのかなと思った。
なので色々思うところはあるのでこう言う子供向けのものに
おかしいだのなんだの言うのは粋じゃないからあまり書くのはやめておく。
こういうのは少年少女に向かってメッセージを送るものなので。
映像はすばらしいが脚本が単純すぎる
1990年代という近過去のアメリカを舞台に、ロボットが大反乱を起こして人間が鎮圧した後の時代を描く。ガジェット感満載の小道具・大道具や、テンポ良く事件が起きてあちこちへと動く前半は、楽しい。『不思議の国のアリス』や『オズの魔法使い』が下敷きになっているようでもあり、ところどころ『スター・ウォーズ』シリーズを連想させる場面もあったり。舞台設定や構図的に、パロディというかパスティーシュ作品なのかなと思う。そう思って見れば、それなりに楽しめる。しかし後半、敵との直接対決あたりから、あまりに単純な勧善懲悪図式が際立ちすぎて、作品世界に入り込めなかった。仮想空間より現実世界が大事という最後の教訓的メッセージも、底が浅い。
面白かった!そして楽しかった! キャラクターデザインがとにかく良い...
お金かかりすぎ
ロボット工学三原則が使われているのと根底にロボットは意識をもつのか?というテーゼがある。さいきんみたザクリエイターにも同類の主題があったしA.I.やI, Robotやアリータやエクスマキナやウォーリー等々多くのロボット映画に偏在するモチーフであろうかと思う。
このことは本作にも出てくるセリフ「ロボットには感情がない」によって骨抜きになるにもかかわらず、ロボットエンタメは常に「ロボットには感情がない」を忘れさせる仕組みを併走させる。結果「「ロボットには感情がない」と言ってしまったら始まらない」が「ばかばかしいと思ったら楽しめない」と同じ意味になってくる。
ミシェルはロボットのメモリーに残った弟を捜してディストピアへ危険な冒険をする途上でキーツに会い、ともにロボットの本拠地へ乗り込む。──のだが、エンタメやサービス業に従事していたロボットばかりが徘徊している荒野を行くかれらの冒険はテーマパークのアトラクションに興じているようにしか見えない。
弟の記憶を携えているコスモは子供向け映像芝居ロボットゆえコスモ内のセリフしか話せないし、ロボット側の首領は遊興施設でピーナッツ販売をしていたと思しきミスターピーナッツである。総じてこの世界にはテーマパークのスタッフロボットみたいなのしかいない。が、ばかばかしいと思ったら楽しめないし、お金をかけたVFXに抜かりはなく映画は痛快でもありサウンドトラックもごきげんだし姉弟愛にはグッとくるものがあった。
エンドゲームのルッソ兄弟が演出し、ミリーボビーブラウンは勝ち気で、クリスプラットは軽いけど頼りがいのある、いずれもこれまでにやってきたようなキャラクターをやっていて、ジュブナイルの世界観にするすると入り込むことができた。
SFだが時代は1994年と設定されているのでノスタルジックな未来像になっている。未来でもレトロを加味することで大人と子供が同時にターゲットできる。
スウェーデンのグラフィックアーチスト兼作家のSimon Stålenhagが2018年につくったグラフィックノベルThe Electric Stateの映画化だそうだ。
imdb6.0、RottenTomatoes15%と73%。
大衆からはOKの評価を得たが、批評家からは否定された。理由として多かったのは原作と違うこと。元ネタになったグラフィックノベルはもっと陰鬱で象徴的で詩的だが、映画は派手なバンブルビースタイルのプロットと極彩色のキャラクターに作り変えられている、とのことだった。人間とロボットのありきたりな概念と対立、からの説教じみた筋書きも酷評された。確かに独創性はなかったと思う。
しかし大衆としてはミリーボビーブラウンもいてクリスプラットもいて、ふつうに楽しんだという感じになった。ニューロキャスターの仮想世界に入り込んでばかりいないで生身の人間と向き合うべきだ──という提案は現代のスマホ・ネット依存にも置き換えることができる健全なメッセージ性もあった。
ただし製作費を知ったら誰しも目を丸くするだろう。The Electric Stateは3億2千万ドル(2025年時の換算で475億円)かかったそうだ。これは歴代高額製作費映画トップ10に入ってしまう。
製作費ついでの余談だが、さいきん日本アカデミー賞という意図不明アワードで侍タイムスリッパーという映画が作品賞をとったそうだ。製作費は2,600万円。低予算のインディーズ映画が作品賞をとったのは番くるわせなんだとか。無風状態の日本映画界に話題性をつくるためにわざと意外な映画を作品賞に選んでおきながら番くるわせとは?自演とはこのことだ。また「正体」の監督が監督賞だそうです。なんかお金もないし才能もないし何にもない。もうほんとに貧しい国なんだな日本て──と思った。
かつて思い描いたボクたちのロボット
人間とロボットが共存する世界と言うと近未来が相場だが、本作では1990年代というのがユニーク。
1950年代頃からロボットが人間社会に関わり始め、ディズニーランド誕生にも貢献。
人間に尽くしてきたロボットだが、自我を持ち、自由を求め人間に反旗。人間とロボットの対立が深まり、1990年に戦争へ。
当初はロボットが優勢だったが、大企業“センター社”のCEO、イーサン(誰がモデル…?)が開発した人型ドローン=“ニューロキャスター”の登場により戦況は一変。人間が勝利する。
ロボットの自由は認められず、一定の区域“エレクトリック・ステイト”に隔離。
ロボットへの差別が横行する“if世界”の戦後の現在(1994年)で…
家族を事故で亡くしたミシェル。特に可愛がってた弟クリストファーの死は心に深手を負い…。
ソリの合わぬ里親の下に預けられているミシェルの前に、ある日突然、一体のロボットが現れる。
それはクリストファーが好きだったアニメのロボットキャラ“コスモ”で、ミシェルはこのロボットにクリストファーの雰囲気を感じる。
クリストファーは何処かで生きていて、このロボットを動かしているのでは…?
そう信じたミシェルはコスモと共にクリストファーを探す旅に出る…。
人間とロボットの関係。対立と戦争。度々描かれる定番ネタだが、永遠の課題。
センター社が開発した人型ドローン。身体と意識を分離させる事が出来る装置。身体は動かさずとも、意識をドローンに繋ぎ動かす。
ロボットが差別されているのに、人間は別のハイテクに依存。便利になる一方の文明社会をチクリ黄色信号。
社会派メッセージも織り込まれているが、基本はジュブナイル的な王道エンタメ。
ミシェルとコスモ(弟)の絆。
旅には仲間が必須。途中出会った密輸業者キーツと相棒ロボのハーマン。
反発し合いながらの彼らとの交流、掛け合い。
喧嘩するほど仲がいいキーツとハーマンの友情も。
大小個性様々なロボットたち。
そんなロボットを狩る敵。大企業の陰謀。
ロボットたちのVFXのクオリティー。勿論、ロボット・バトルも。
ツボをしっかり抑え、一見子供向けに思えるが、ただの子供向けだけに非ず。
子供にはワクワク。かつて子供だった大人たちも童心に返ってワクワクしつつ、根底のメッセージに考えさせられる。
ロボット・ムービーの好編。
何と言っても、レトロ感あるロボットのデザインが堪らない。
今ではロボットと言うと、リアルでカッコいいデザインが主流だが、かつてボクたちが思い描いていたロボットってこんなだった。
もし、子供の頃描いた絵が残っていたら引っ張り出して。
レトロでチープだけど、こんな友達ロボットが欲しかった。
それを子供の頃思い描いた通りに、今形に。
アンソニーとジョーのルッソ兄弟もボクたちと同じロボット好き少年だったんだね。
ミシェルたちは“エレクトリック・ステイト”へ。そこでキーを握る博士に接触。
聞き出した驚きの真相とは…
クリストファーは生きていた。厳密に言うと、植物人間状態。
事故に遭った時身体は機能不全でも意識は生きており、それをネットワークに繋げた。
クリストファーは神童とも言われた天才的頭脳の持ち主。ミシェルにとっても自慢だった。
今人々が活用しているセンター社のハイテクは、クリストファーの頭脳あってこそ。それを隠し通し、傲慢なイーサンが利用していた。
怒りと悲しみのミシェル。弟を助けたい。
センター社を急襲して装置を断てばドローンの脅威は無くなるが、それはつまり、弟の意識も断つという事。
意識がネットワークに繋がれ、辛うじて生きている状態のクリストファー。
それで生きていると言えるのか…? こんな事、弟が望んでいるのか…?
誰よりも弟を愛し、理解していた姉だから分かる。
今生の別れになっても、弟を自由の世界へ解放させたい…。
クライマックス。意識下で再会した姉弟の姿が物語る。
また一段と大人の女性に成長したミリー・ボビー・ブラウン。Netflix作品との相性は良好。(『エノーラ・ホームズ3』はいつ…?)
クリス・プラットはクリス・プラットな役柄。
相棒ロボの声をアンソニー・マッキーが担当するなど、他にもMCUキャストが多い。
しかしそのルッソ兄弟の監督最新作ながら、批評家からは大酷評。Rotten Tomatoes現15%とは…。
批評家から見れば下らない子供向けなのだろう。
だけど、ロボットが好きなボクたちがこの映画を愛す。
欠陥あっても愛おしい。あの未来から来たネコ型ロボットのように。
日本人にこそウケるかもしれない。
アトムの時代から昔も今も、ロボットは身近に。
世界中のどの国よりも、ロボットは友達であり家族なのだ。
長いし、つまらなかった!!
私たちの現実の生活の方が遥かに厳しく、また無駄話も多く正直差し迫った感じは伝わって来なかったです。弟との悲劇的な別れもすぐに忘れ去られてしまい、この映画もサブスクでただ消費されるだけの存在で、何も残らない気がしました。
結末以外は言うことなし
久々のハマり役!
クリスプラットは明るくてちょっとマヌケなキャラがいい!
久々のハマり役で嬉しい✨
髪切ってからはスターロードにしか見えんけど笑
ブリキロボットが進化した未来のようなレトロなような世界観もよし‼️
ロボット🤖達もいろんなのがいてほんま可愛い✨
ただミリーボビーブラウンの髪型が似合わんかったので-0.5笑
タイトルなし(ネタバレ)
機械(コンピューター等のシステム)によって、人間の感情は退化してしまった。そんな世界をぎゅうじるのは結局人間と言う事。そうさ、プログラムを作るのは人間なんだから当たり前。
機械は人間の為に存在する。この映画の世界はそれをデフォルメで表現している。
恐ろしく納得出来る結末だ。勿論、僕にとって。
しかし、別の解釈をする方々もいると思うが、僕はそれを否定して大団円としたい。涙は出るが。
CGを多用したエレクトリックな映像だが、キャラクターが「不思議の国のアリス」や「くるみ割り人形」のようで苦にならなかった。
まぁ、機械と言う事で破壊しまくって、人間に置き換えれば、スプラッター映画なんだろうなって思った。しかし、ロボットを破壊する事が暴力的と鉄腕アト●はアメリカのテレビから弾き出された過去があると聞く。
J・P・ホーガンの『ライフメーカーのおきて』のよう
ルッソ兄弟が持つエンタメ作品(あくまでもエンタメ作品)における脚本構成力と、
緻密な伏線展開(伏線というよりも伏網)は、
『ウインター・ソルジャー』や『インフィニティ・ウォー』などで見せたものに匹敵するかと思われたが、
今回はその期待に応えるまでには至らなかった。
シナリオとしてはクレジットされていないが、
PとしてDとして当然シナリオ作成には参加しているだろう。
複雑な物語の展開を避け、
全体の世界観に重きを置いた結果、
物語は少し単調になり、
視覚的な魅力や設定のユニークさを重視したアプローチが目立つ。
特に、美術設定やキャラクターデザイン、
メカ設定は優れており、
ミスター・ナッツではなく、
ピーナッツが言う〈ブルー・スカイ・エーカー〉内の美術は非常に印象的だ。
各ロボットの個性、デザインやそのギミックも、
SF映画としてレトロ感と新鮮さと独自性を持っており、
これらが全体の世界観を支える重要な要素となっている。
もし、ストーリーテリングにもう少し深みが加われば、
さらに楽しめたことだろう。
とはいえ冒頭で弟が、
人間の意識が物理的境界を越える、
つまりテレパシーは現実化され得る、
簡単な量子論を姉に話す、
姉は弟の粒子の所まで遊びに行くよ、と。
そして、
アインシュタインの脳が奪われたような、
高度な技術の進化の狙いも背景に置きつつ、
目の前のアホみたいな現実は、
ぶつかり軍人さん。
科学と感情が交錯する瞬間をセリフに動作に置き換えながら、
物語の核心に迫る伏線として端的に機能させる高い演出技術で、
この世界における科学と倫理の対立をも象徴し、観客の好奇心を刺激する。
J・P・ホーガンの
「ライフメーカーの掟」
のようでもあり、
ハーマンはハカイダーのようでもあった。
ジャン・カルロ・エスポジートも、
珍しく悪役では・・・・た。
I fought the law And the law won
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